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コメント
8件
コメント失礼します!! 相思相愛どこまでも運命共同体な4️⃣5️⃣本当にすきです🥹 作品の雰囲気もすごく好きだし、最期まで身を寄せ合う2人があまりにも解釈一致すぎて驚いてます…🧐
ぐぉぉぉぉ病み系の心中は初めて見たぁ…雰囲気ぶち壊すんですけどもしまろで笑っちゃったwでも最後まで一生一緒にって感じが強くて好きです!
すきです・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私のネタの引き出しには病みとどむさぶしかないんか。
全部消えてしまいたい。
もうなかったことにしたい、Ifという存在をこの世からなかったことにしてしまいたい。
「Ifまろ」っていう発言を発せば「誰それ?もしまろ…??」って返事されるような世界にしてしまいたい。
「………」
今目の前に広がっているのは大好きな青色で大嫌いな青色。
ザーザーと音を立てて広がっているその景色は今日も変わらずのまま。
そもそも俺が青色とともに過ごしてこなければ俺はしんどい思いをしなくてよかったのに。
なんてさえも考えてしまう。散々この青色で生きていくことで助けられたのに馬鹿みたい。
『有名税』
そんな言葉に聞き覚えはあるだろうか。
アンチに誹謗中傷など理不尽な批判の声が殺到することに対してつけられるこれもまた理不尽な言葉。
なんて前までは思えていたのに今では税金だってそんなもんだしなんて思ってなんとも思わなくなってしまった。
でもその声でなんとも思わなくなったから傷つかないわけではないわけだった。
俺の知らない内に大丈夫だと思っていたのに限界はくるもので今精神的にも肉体的にもしんどい状態が続いている。
だから消えてしまいたい。
「ははっ…」
誰かに何を言われたわけでもないのに…ある意味諦めの笑みがこぼれてしまう。
俺がこの右足を一歩前に出そうとしても結局誰かに止められてしまう。
…今日くらい許してくれよ、神様
なんて思いながら俺は右足を一歩前に出す。
が、やっぱりだめ。
ぱしっと音が響き渡る。ぎゅーと離さないぞという意思を感じられるほどきつく握りしめられる。
痛い、痛いよ。
頼むから居なくなりたいんだよ、俺は。
でも、もう俺はいいんだ。
誰に何を言われようともういいやってなってしまった。
だから落っこちようとするも後ろからわんわん喚く声が聞こえる。
これが一般人の声なのか仲間たちの声なのかもわからなくなるほどに俺は俺の世界に入っている。
でももし、これが仲間たちだったら一緒におちるわけには行かない。
一般人はどうでもいい、俺には関係ないし関係ないやつを止めに行くほうがバカだったって悔いるべきだ。
でも仲間たちは違う。俺と関わっている、少なくとも俺のこと大事だと思ってくれてる…はずの奴らだから当然止める。
俺だって止めるしな。そんな善意まみれのやつらをこの世から消すわけには行かない。
なんて思いながらも俺の体は言うことを効かず右足が一歩前に出し、大量の重力が俺の身体にのしかかる。
ぼちゃんと水温を立てて体が一気に冷え込むのが伝わった。
最初に見たときは嗚呼またか。って思ってしまった。
俺がこの世でいちばん大好きな愛棒がまた海の崖っぷちの方に立っていた。
だめ、だめだよまろ
なんて思い腕をぱしっと掴んで声を上げる。
それなのに彼には俺の声が届かずただ黙ったまま前へ進んでいく。
…本当に、タヒぬ気だ
それを感じとった瞬間、俺は声を荒げて止めるしかできなかった。
視線が痛い。みんなこちらを見ている。
だめだよ、まろ。こんなに目立っちゃ身バレしちゃう。だから戻ってきて俺とあにきが一緒に説教させて。
「まろ…!!本当にだめ!!いっちゃやだ!!俺まだ伝えられてないこといっぱいあるからッ…!!」
「ッ…、東京ドームはどうすんだよ!?まろが居ないといれいすじゃなくなんだよ、ばかッ!!」
そう声を荒げても彼は聞く耳を持とうともせず前へ、前へと進んでいく。
そしてあと一歩でおちるってなった時に足を止めた。
まだ、まだためらいがあるんだ。
そう光の希望が見えた。
だから俺はまた声を一層大きくして彼に届くように言った。
「ねぇ、まろ…戻ってきて…すき、っ…すきだよ…!!」
「やだッ…本当にやだッ……タヒなないで、俺のもとに居て…」
「………」
彼は黙ったまままた体を動かす。
なんで、…なんで彼はそんなに覚悟を決めちゃったような顔してるの?
嫌だ、嫌だよそんなの
なんて思った時頭の中でフラッシュバックされる。
『🔎 ないこ 嫌い』
『🔎 ないこ 死ね』
そんな言葉をいつしかSNS、Google検索で見かけたことがある。
所謂誹謗中傷というものだな。
そういうのを見かけるたびに胸がズキンズキン痛む。
「…ッ、ま、ろ…っ」
だからこう思ってしまった
「 一緒にタヒんでしまおう 」
なんてね。
俺の気持ちが彼に通じたのかよくわからないが彼も一歩前へ右足を動かした。
だから俺は彼の腕を離さないまま一緒に深い深い青色の方へ飛び込んだ。
「けほっ…、…ま、ろ…?」
水の中で話しかける。
彼は心底驚いた顔をしていた。
そして酷く、酷く酷く傷ついた顔をしていた。
嫌だなぁ、タヒぬ間際にそんな顔しないでよ、笑顔で、笑顔でにっこり俺の大好きな顔をして一緒にタヒのうよ。
俺、まろのためなら命捧げられるんだよ。身を持って証明しているよ
「…なん、で…あほ…やん」
「あほなのはまろでしょ…?笑」
「……なぃ、こ…」
今、俺が涙を流してるのかもよくわからない。
嗚呼、めまいしてきた。苦しいな。
でもまだ言いたいこと言えてないから言わせて。
「「 だいすき 」」
俺の声とは違う声も重なってそう発されるのだけが耳に入る。
視界は真っ暗なにも感じ取れない中、音だけは聞き取れた。
動かなくなった体を必死に動かして彼に抱きつくと彼も弱々しく抱きついてくれた。
end