リクエスト貰いましたんで、やらせて頂きます!
もし潔が生理男子だったら
という話になります
地雷の方は御遠慮ください
𓂃𓈒𓂂𓏸
「んっ…ッ〜!」
監獄の中なので外は起きているか分からないけど、いつもの時間に起き伸びをした
黒名たちはまだ寝息をたてている
いつもなら氷織が先に起きて「潔くん、おはよぉ」と声をかけてくれたが昨日夜遅くまで試合の解説、反省会を行ってた為疲れが溜まったんだろう
新鮮な感覚になりながらもベットから腰を起こし洗顔をするため洗面所にいく…つもりだった
「ぁ…」
ドロリとした感覚が下半身に感じるこれは5年間味わったいつまでも慣れない、慣れたくもない感覚がすぎる
「嘘だろ…」
俺はすぐさま個人用(潔専用)のトイレに向かった
「(嘘嘘嘘嘘ッ、最っ悪!タイミング見計らってよ!今日試合なのにッ)」
女性の皆様ならご存知のはず、そう”女の子の日”である
折りたたみシートは貼ってあるものの、小さい為1回しか耐えられない
特に俺みたいな一日目が1番酷い人だとこうなる
大体の人は2日目か3日目その辺の人が多い…と思う
俺の場合一日目が酷い、ガチで酷い
安定していても8日とかその辺まで行ってしまうため不愉快でしかない
弱ければよかったものの、俺は強いの類に含まれるだろう
こんな状態じゃ試合なんて夢のまた、それ以上かもしれない
弱ければまだ希望はあったものの…!
第1次セレクションもなったがその時は試合という訳ではなかったのでセーフ
「うっ…」
腹痛の痛みによりお腹を抑えしゃがんでしまった
あともう少しなのにッ…クソぉッ!
しょうがねぇ、這いつくばっても行ってやるぅ!
あまりから見たら変人、もしくは兵隊ごっことはならないと思うが
兵隊のあれだ、敵に見つからずに肘だけで移動する…あれだ
肘が痛てぇッ
「よ、世一…?」
「ぁ…」
なんてことだ、あー、うわぁ…
この声マジで知ってる、嫌な程に
俺の嫌いな大っ嫌いなその横にいる腰巾着がいるのだ
「…貴方、何をやっているんですか?」
「……忍者ごっこ」
「はい?」
やばい、忍者こんな事してたっけ?あれ…
嫌してない…気がする、忍びやしだろ行動するの
「…これがJapanese Ninja」
感動したのか、頭からピシャーンと雷でも打たれたかのように顔に影を作り驚いていた
ごめんよ、ネス違う知識入れちまって
…嫌こんな事してる場合じゃないッ
そうだ、トイレッ!
「ネ、ネス…良ければ俺の事を…手伝わさせてあげなくもない」
素直になんてなれる訳ない、此奴だぞ?
普通に助けを求めるのも癪だが、これはしょうがない
「結構です」
「は?」
「え?」
会話は成立しねぇ、空気読めやゴラァ!
「ッ〜!…助けろやッ!」
「…嫌です、なんで僕が世一の為に助けるという選択をすると思ったんですか?アホ世一」
「埋めるぞ!」
やばい、これはやばい
いつ奴が(血)が来るかも分からない状態で止まってたら駄目だ
しょうがない、痛くてもトイレに行くべし
「……おい、邪魔だどけ」
おいおい、嘘だろッなんで此処に凛がいるんだよッフランス棟逆方向だろうがよッ!
「あら、貴方は…糸師 凛でしたよね?」
「あ?…だったらなんだ」
何この謎メンツ
「いえ別に、世一は本当に何がしたいのですか?床とキスして」
「してねぇよ、目腐ってんのかよ」
「どけ、邪魔だっつてんだろタコが」
凛なら助けてくれるかも知らない
少しの希望を持って話しかけた
「凛、助けて」
「は?殺すぞ」
ダメだった〜、そうだよなぁ…
「兎に角、世一は這いつくばってないで立つんですよ、行儀が悪い」
コイツ俺を殺す気か?あ?
「無理だって」
「…立てないなんて、可哀想ですね世一」
「あ”?…立てるに決まってんだろ!」
苛立ちに身を任せたことに後悔をした
ドロッとまたもの2度目の感覚が襲われた
「ッ…」
「世一?顔を顰めてどうしたんです?サッカーに危害を加えようなら容赦しませんけど」
「体調管理も出来ねぇのか?」
うぜぇッ…
「あーもう!今はそれどころじゃねぇっての!邪魔!」
「は?指示すんなクソ潔」
こっち情緒不安定なんだからやめてよね?!
朝は最悪な目に遭ったな、黒名たちは先に食堂にいると思うけど…
「潔、こっちこっち」
「お、サンキューな」
「潔君、朝いなかったけど何してはったん?」
「あー嫌、ちょっとね?」
「大丈夫?体調ぐすしたとか?」
「ないない!そんな事ないから心配すんなよッ!」
まさかの痛いところをつつかれた
雪宮って勘がいいんだよなぁ…
今日、絵心に相談ルート行きだな
「世一貴方本当に変ですよ?今日の朝と言い…」
「うおっ、ネスかよ…お前に関係ねぇだろうが」
「…体調管理もできないなんて、本当に選手なんですか?」
「殺すぞ」
マジで彼奴なんなんだよッ…!
「そう煽ってやるな、ネス」
「カイザー…!」
「世一はまだまだBABYなんだから管理の仕方も分かるわけないだろ?クソ道化なんだから」
「そうですね」
「このッ…」
「潔、落ち着け落ち着け」
「用がないならどっか行ったらどうや?」
殺すッ!100回死んでも物足りねぇッ!
絵心に相談したが、今日は見学らしい
苦痛すぎる、この事は上の人達と絵心さんアンリさんにしか言ってない
日頃の行いの良さ
と言ったところだろ
見てるだけなんて退屈にも過ぎない、お腹が痛い為ブランケットを用意してくれたが少し動いただけでまた痛みが戻ってくるばかり
だから極力喋らないようにしているが…
「世一ぃ、サボりなんて世界一のストライカーは慣れっこないなぁ」
クソがッ、此奴のせいでどれだけ腹が痛がってるかッ!
「ぶちのめすッ」
「おーおー、可愛い威嚇だ事まるで子猫のようだぞ世一ぃ」
顔面がこれじゃなかったら殴ってたとこだった
自分の顔に感謝するんだな
試合も見てるだけってなると嫌だなぁ…
あと3時間後か…
「はぁ…」
ズキズキッ
「うぁッ…?」
この感覚は…初めてかもしれない
生理で頭が痛くなったのは初めてだ
何だこの感覚…痛みの事じゃない嫌頭は痛いのは事実だが、違う
あれの日な為精神が不安定気味で混乱しているのか、不安がっているのか、悔しがっているのか、分からないが心が寂しい
目眩もしてきやがった、深呼吸をしても只只増すだけで効果は逆効果だ
「の、ノア…医務室に行ってきてもいいでしょうか」
「…分かった、くれぐれも無茶はするなよ」
「はい…」
ノア優しすぎて死にそう…まぁ今俺は生理という現象に死にそうなんだけどね
「あれ〜?!潔じゃーん!どしたのどしたの!…潔?」
目の前には俺の相棒蜂楽がいた
「ぁ、蜂楽…」
「…只事ではない事を察知した!医務室に行くんでしょ?俺も着いてってあげるよ?」
「ぇ、嗚呼…でも大丈夫俺一人でも行けるよ」
「ダメでーす!潔は優しいから大丈夫って言ってるけど、その嘘バレバレだからね〜?」
「…適わねぇな…」
「にゃははッ、相棒なんだから当たり前でしょ?」
ほらほらー!と、俺の手を持ちゆっくりと俺のペースに合わせて歩いてくれる
なんか距離が近い気がするが気の所為にしといておく
「せんせー、…て、あれ?せんせーいないね」
まじかよ…タイミング悪ぃな
「どうする?ベットで横になっとく?」
「そうしようかな…」
「おっけー!俺に任せて〜!」
「え?ちょっ、何するッ」
蜂楽は俺の言葉を無視し姫抱きで慎重に俺をベットに置いてくれた
「これでよし、どー?潔寝れそ?」
「え、嫌々寝はしないよ…」
「えー?俺と一緒に寝ようよー!」
「え〜…?」
ズキッ
「う”ッ…」
「潔?!大丈夫?…頭?頭が痛いの?」
蜂楽はどうすればいいのか分からず周りを見渡したり報告をしに行こうと思っても俺を1人にさせたくないのか1度足を踏みとどまったりと…慌てていた
「どうしよ…俺に出来ることある?」
「痛み止め…欲しいなッ」
「了解!…潔〜痛み止めってどこぉ?」
泣きそうな顔で言ってくるので俺はびっくりした
「ッ…そこの1番下の引き出しッ…」
「…あ、あった!潔ほら水と薬!」
「ありがと…」
「…ッ俺絵心のところ行ってくる!待ってて!」
「え?」
バタンッという乱暴に閉まったドアは震えていた
別に言わなくても多分カメラで見てるし、大丈夫だと思うけど…
と、カメラを見る
多分これは後で蜂楽に責められるな…
とほほ、という弱々しい声が医務室に響いた
…なんか、寂しいな
不安定なのかポジティブ思考からネガティブ思考に成り代わっていてどんどん暗い思考しか考えなくなっていた
皆に迷惑かけたかも…ノアにはもっと
世界一のストライカーにならなきゃ行けないのに…何やってるんだよ
責められてるような感覚を覚え始めて涙線も脆くなったせいか目元が暑くなってきた
下を向けば透明な液体が布団にポタポタと落ちる瞬間も辛さが増すだけ
苦しくなるだけだった
「潔!皆も連れてきたよ!…え?!潔?!」
「ぇ…」
それから皆にめっちゃ心配されたし、なんなら前より過保護になった気もする…な
カイザーは前よりちょっと、ちょーーーとだけ優しくなった
3810文字初めて行ったな
嬉しやうれしや〜
でも下手なのは変わりないな…
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最高!