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仲間に呼ばれて 愛されて

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仲間に呼ばれて 愛されて

1 - 仲間に呼ばれて 愛されて

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2023年12月25日

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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・軍パロです。

・洗脳・暴力表現が含まれます。

ワンクッション

































────────────

12月24日、午後11時30分。

W国幹部ciは、S国に捕われていた。

理由は簡単。スパイをしていたのがバレたのである。

ciは地下室の牢屋…ではなく、幹部棟にある小さな個室に監禁されていた。

腕には手錠が付き、足は鎖で部屋と繋がれている。

個室には、汚れた敷布団、小さな机と座布団。

そして、個室の端には仕切られているトイレがある。

本当にそれだけである。

窓ひとつない暗い個室。

頼りになる明かりは、ひとつの照明だけであった。

ciはそこにもう2週間も捕われていた。

なぜ助けに来ないかって??

それはW国にciからのメッセージが毎日欠かさず送られているからである。

S国の誰かが、ciの通信機を使って、嘘の連絡を送っているのだろう。

ciは、そんなことも知らずに、助けを毎日毎日待っていた。



mb「やあ、明日はクリスマスだねえ。」

男が1人部屋に入ってくる。

ciは布団にぐったりと寝転がっていた。

もう2週間も、食事を上手く取れていない。

それに、睡眠も妨げられてしまうのだ。

これをご存知だろうか。

人間の欲求である、食欲と睡眠欲。

その2つ、まあ…どちらかを人間は取られてしまえば、あっさりと堕とされてしまうのだ。

ciはそれに加えて、日々暴力にも耐えねばならない。

W国の情報は守らねばと。

mb「お前にも、サンタさんが来るかもな。ヒヒッ。」

男はそう言うと、水と湿った米を机に置いた。

今日の晩飯だろうか。

ぼんやりと眺めているciを、男が無理に引っ張って起こす。

目の下には濃いクマが、もう身体は骨が浮き上がっていて、肌は白く青あざが目立っていた。

mb「さて、W国の情報は吐く気になったか??」

ci「…さあね。」

ciは喉をこじ開けて声を出す。

男は舌打ちをしてから、ciの顎を蹴飛ばした。

倒れても、また起こされてしまう。

今度は、鼻を殴られた。

鼻血が布団に模様を作っていく。

それにしても、鼻血は変な味だなあ、なんて変なことを考えながら。

mb「ああ…そういや、W国の皆がお前の帰りが流石に遅いと勘づいてきてるらしいぞ。」

「まあ安心しろ、こちらからは安心しろとメッセージを送ったからな。」

ぐたりと横たわったciの身体を足で踏みつけて、嘲笑う。

それから机に置いた水を取り、ciにかけて、米は無理に口へ詰め込んでやった。

ciはむせ返り、吐瀉物を撒き散らした。

mb「うわッ、きたねぇ。」

男は部屋の出口へ向かった。

去り際にこう言った。

mb「サンタさんから贈り物、来るからな。」











───────────

tn「遅い!!」

視線の先の通信機には、ciからのメッセージが送られていた。

ci『S国の飯美味くてさあ!!ちょっと長居してる〜!!』

不自然だ。ciだったら任務が終わればすぐに戻ってくるはずだろう。

tnはそのメッセージを睨みつけていた。

もし、この送り主がci本人では無かったら?

そう考えると、嫌なことが頭に浮かんだ。

捕まったのでは?更には、もう居なかったり。

tnは皆を集めてこう提案をした。

tn「あと、3日帰ってこなかったら、捕まったと考えよう。」

zm「…3日も待たなあかんの?もし、今も助けを待っていたら…??」

shp「そうっすよ。ワイ、今すぐにでも行きたい。」

tn「落ち着け。分かってる。分かってるんだ…。」

会議には、ぐんよりとした空気が広がっていた。

通信機に訪ねたい。

お前は本当にciなのか?

















───────────

目を覚ますと、隣に小さな小瓶が置いてあった。

その小瓶を手に取り観察してみた。

美味しそうなジュースだろうか?

まさか、サンタさんが来たのだろうか!

ciは乾いた口を開けて、その小瓶の中身を流し込んだ。

もう、脳が機能していないのか、嫌な予感にも気が付かなかった。


飲んだ途端、息が詰まるような、そんな息苦しさに襲われた。

ciは小瓶を手から落とし、布団に身体を預けてもがいた。

ci「く"ッ…かはッ、か"ッ、、あ"ッ、ぐッ。」

待ってましたと言わんばかりに、男が部屋に入ってきた。

そうして、ciの肩を掴んで言った。
































──────────

ガタン。

ダクトから3人は建物に潜入をした。

sho「ここ真っ直ぐ行けば、地下室に行ける階段があるんやっけ。」

shp「はい。それより、tnさん大丈夫ですか?」

tn「…ああ、ちょっとホコリっぽくて。」

滅多に救出には出向かないtnが何故ここにいるのかって?

責任を感じているからであろう。

tnは額に流れる汗を拭って息を飲んだ。


sho「とうッ」

ダクトからshoが出て、先に周りを警戒する。

廊下には誰もいないようだ。

地下室への扉は目の前。

sho「降りてきてええよー。」

shp「ぅしッ。」

tn「はぁ…息苦しい所やでほんま。」


地下室の暗い階段を降りてゆく。

shoはシャベルを、shpは銃を、tnは剣を持っている。


降りた先、目の入ったのはガラリとした牢屋だった。

ciの姿は見られない。

sho「…おらん、な。」

shp「…え?な、なんで、?」

tn「他の所におるとか…?」

rb『他って…捕える場所は、そこ以外無いで。』

まさか。嫌な考えが脳裏をよぎる。

そんな時だった。


sho「ぐあ"ッ」

shoがいきなり倒れたのだ。

驚いて振り返れば、そこには探していた彼がいた。


tn「c、ci…。ど、どこにおったんや?」

ci「…。」

ぎょろり。

気持ちが悪いような視線を向けられて硬直する。

ciではない。直感が働いた。

ci「…。」

ゆらり。こちらに歩いてきた。

tnはshpの前に出て、剣先を向けた。

ciは拳を振り上げ、tnを睨んだ。

その瞳は、ぐるぐると渦巻いていた。


shp「…ci?ど、どうしてん…。」

tn「ciちゃう。これ、多分やけど洗脳されとるわ。気をつけて。」

ci「コ…ろ"…す。侵入者…こ、ろ"…。」

shp「…ッ。」

パシュッ。

shpはciの足に発砲をした。

ciはガクリと身体を落として倒れた。

tnは素早くciを拘束する。


sho「ぁ"…ったまいってー!!!!」

shpは頭を抑えて嘆くshoを支えて、地下室を後にした。




















───────────

sn「ci、俺やで〜。分からんかな??」

ヒラヒラと手を振ってみる。

ciはぎょろりと凄い形相でsnを睨んだ。

だが、彼は今縛られているので暴れることは無い。

sn「どうしちゃったん??落ち着いて〜。」

ci「ぐ…ッ。ぁ"ぁ。」

手を近づければ、ciはあんぐりと口を開けて、手を噛もうとしてくる。

精一杯の抵抗だろうか。

sn「危ないなあ。全く。」

ciは、洗脳されているようだ。

強力な薬を、大量に摂取したと思われる。

元に戻すのは不可能に近いだろう。


sn「はぁ、何があったんや…俺の大切な後輩に。」

くしゃり。と資料を丸める。

それからciに視線を向ける。

彼はガチガチと歯を鳴らして、今にも拘束を解こうとしていた。

snは部屋を出て、その部屋に鍵をかけた。

この部屋は大きな窓ガラスがあるので、外からでも見れる。













───────────

shp「あの…ciは、!!」

食堂で昼飯を食べていた時に、shpはsnに尋ねた。

sn「…ううん、駄目だね。」

shp「…そうっすか、。」

shpは俯いて眉を下げた。

snは軍医士として、嘘を付けないのだ。

すまないな、shp。




ut「なあ、面会はOKなん?」

utが煙草を咥えながら、医務室へやってきた。

sn「…いいけど、刺激しないでよ?」

ut「わーっとる。」


部屋へ案内する。

窓ガラス越しにciを見ると、疲れてしまったのか先程の態度は消えていて、ぐったりと椅子に座っていた。

落ち着いていて、暴れてもいなかった。

utは鍵を開けて部屋に入った。

物音に気がついたのか、ciはゆんやりと顔を上げた。


ut「ういーっす。煙草いる??」

ci「…。」

ut「要らんね、ははっ。」

黙りこくっているciの隣へ行き、頭をぽんぽんと撫でた。

ciはぎょろりとutを睨みはするが、暴れはしなかった。

ut「お前、どうしちゃったの??」

「何があってこうなってん。」

ci「…。」

ut「怖かったやろ。はよ助けてって、ずっと思ってたやろ。」

「俺もや。最初から嫌な予感がしててん。でも、皆がまだだ言うから…すまんな。」

これは言い訳や、utはciの頭を撫でながら呟いた。

その呟きは、彼に届いたのだろうか。


ut「あーあ。またお前と飯行きてーよ。」

「軍団やろ??俺とshpだけでもええけどさ、それはもうペアじゃんか。」

「やっぱり、軍団がええねん。あ、これshpが嫌い言うてる訳ちゃうよ??」

utの明るい笑い声が、部屋に響く。

それから、今度はciの前に行き、動かない手を優しく握った。

ut「はよ、帰ってこいよ。いくらでも待っててやる。まあ、長すぎるのは嫌やで??」

ci「…。」

ut「…じゃ、またな。」

utはciの手をもう一度強く握り、それから部屋を出た。

窓ガラスからciを見ると、彼は俯いていた。

こちらを睨むことなんて、無かった。













────────────

sho「sn〜!!頭の包帯取ってええ〜??」

sn「ああ、ええよ。」

今度医務室にやってきたのは、shoとzm。

shoは頭に巻かれた包帯をくるくると取り、開放された頭をわっしわっしと撫でていた。

zm「な、なぁ…ciは、っ。」

sn「…ごめん。まだ…、」

zm「そ、そっか…。」

zmはいつもよりフードを深く被っていた。

すると、奥からutがやってきた。

さっきのさっきまで、ciと面会していたのだ。

ut「お、shoちゃん完治??」

sho「いえす!」

utはshoとハイタッチをしてから、snに伝えた。

ut「ci、ぐったりしとったで。栄養足りてんの?」

sn「…ああ、最初点滴を嫌がるものやからさ…。」

sho「お、ここでzmの食害が…!?!?」

zm「…。」

sho「…zm?」


zm「ほ、ほんまに…あいつは、も、戻って…くるん、?戻って、こなかっ…たら。」

zmは俯いたまま、早口で呟いた。

zmは人見知りながらも、1度仲を深めればもう沼のようにその人の事を大切にして離さない。

shoはくすりと笑ってzmの肩に腕を回した。

sho「大丈夫や!!ciは人懐っこいやん??また、zmに会いたい言うて、戻ってくるよ!!」

sn「そ、そんなのまだ…」

ut「sn」

sn「…はあ。」

珍しくsnが負けを認め(?)、鍵をzmに渡した。

sn「挨拶しておいで。今はきっと、暴れへんから。」

zm「…ほ、ほんまに、?」

ut「ああ、睨まれはするかもな。」

sho「じゃあ、ついでに飯持ってこーぜ!!!」









───────────

zm「…こ、ここ、?」

窓ガラスが目立つ部屋の前に行く。

shoは、飯が乗せられたトレーを持ちながら、着いてきた。

sho「…うわ、ciぐったりやん。」

zm「は、はよ行こ、!!」

zmは急いで鍵を開けて、ciに駆け寄った。

ciは物音に気づき、ゆっくりと目線だけ上に向けた。

すると、zmと目が合った。

zm「ぁ…ci。わ、分かるか、?zm、やで。」

ci「…。」

zm「え、えと…そ、の。ci、。」

分かりやすく動揺するzmの隣にshoが追いつく。

sho「ci、腹減っとうやろ!!これ食お!」

差し出すと、ciは唇を噛み締めた。

そんなことに気がつかず、shoはコップに入ったジュースを彼に差し出した。

水やお茶ではなく、ジュースをセレクトするとは…。shoの明るさは眩しすぎるね。


すると、ciは近づくコップを足で蹴飛ばした。

カランカラン。コップは床を転がっていく。

ci「ふーッ…ふーッ…ぅ"っ。」

zm「ciっ、!?ど、どうしたん…大丈夫か?」

ci「が"ッ…ぅ、ぅ"…。」

shoを睨みつける。

何が彼の怒りに触れたのだろう。

まさか、ジュース?

shoはコップを拾って、ciを見た。

彼の瞳には、怒りの色…そして、微かな恐怖心が浮かんでいた。

zm「ci、ごめんな。怖がらせるためにっ…やったんちゃう、。」

ci「…。ぅ。」

zmがciを抱き締めると、ciはすりすりとzmに身体を預けた。

zmはそれを見て、嬉しそうに微笑んだ。

zm「そうや。俺は、お前の仲間なんやで…。」

「戻っておいで、ci。おれ、ここにおるよ。」

sho「ci…、怖がらせてすまんかった。」

「お前は、怖いことされたんやな。1番の新人の癖して、そこまでのトラウマを植え付けられて、さらに洗脳されて…。」

「俺には…到底無理や。」

shoはゆっくりとciの手を握った。

すると、ciはがくりと意識を失った。

それから、1粒の涙を頬に流した。
















───────────

ciの様子を見るために医務室にやってこれば、彼はベットに寝かされていた。

隣には点滴が置いてあった。

zmから言われた、彼にもう抵抗する態度は見られない、彼も戻ってこようと頑張っていると。

そのため、彼はベットに移動されていた。

shpはパイプ椅子に座りながら、彼の手を撫でていた。

shpの対面側には、zmがciの足を枕にして、寝ていた。

つきっきりで見ていたのだろうか。


しばらくして、皆がやってきた。

書類などの仕事を放ったらかしているのか。

それとも、すぐに終わらせたのか。


皆がciの帰りを待っていた。

いつまで待たせる気だ。

でも、彼の為ならばいくらでも待ってやる。

皆は、ciを優しく見つめていた。

その視線で、ぽかぽかと体が暖まる。







ci「…おはよ〜。」
















────────────

あれから説教を食らっていた。

だがしかし、その説教は心地よいものだ。

tnも顔面ぐちゃぐちゃになりながら説教をしていたし、周りの皆もそうだった。

ciは必死にその説教を聞いて、謝罪をした。


次に、メンタルケアを行った。

zmとshp、osにgrとだ。

皆は泣いている者もいれば、少し怒っている者もいた。

でも、全てciにとっては心地よいものだった。

暖かく、身体が軽くなった気がした。


そしてそして、待ちに待った戦いが始まった。

W国はいつもに増して強さを発揮。

S国は呆気なく潰れた。

ciは戦いに参戦しなかったが、皆の帰りをまだかまだかと待っていた。

きっと、勝つのだろうと確信づけていた。




後日。

ut軍団がわちゃわちゃと食事に行く姿が、見られたのだと。











へいよー!!お姉さんかわうぃーね!!

(↑1回ナンパしてみたいと思うこの頃)

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