バンロクSSもどき
めっちゃ捏造and妄想ですゆるして
俺はとある勇者に憧れている
彼は魔王に捕まり闘技場で無理やり戦わされていたらしい
そんな彼は何度も諦めずに魔王の手から逃れようと努力をし自由を勝ち取った
……俺とは真逆だ
俺が愛した国は今、魔王が支配している……
そう、負けたのだ……そして命からがら逃げてきた
民を見捨てて
魔王に支配される前は火炎の勇者なんて言われていたがその二つ名は王国から抜け出すと同時に捨てた
死に物狂いで逃げてたどり着いた先は砂漠だった
そこで彼に出会ったのだ
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ああ、心配だ
あいつをどんなに励ましても目に光が戻らない!
一日中ため息ばかりだ!
何とかしないと、でも俺の思いつく限りのことはした
あとはあいつ次第か
あまり考えるのは得意では無いがなんとなくわかってきた
この問題はあいつ自身でしか解決できないことに
「……なあバーン」
「……?どうしたロック?」
呼びかけると笑顔で振り向いてくれた
……いや、目は笑ってない、心配させまいと無理をしているのだろう
そんな迷惑をかけないようにとか思ってる方が迷惑だ!なんて言ったらどうなるか分からなくて怖くて言えてない
「そろそろ終わりにしないか」
「……」
心の奥底ではわかっているのだろう
ここにいては自分の心は晴れないと
「魔王にガツンと1発喰らわせりゃいいんだよ!それに俺も手伝うからさ、お前と俺がいれば百人力だろ!」
「……できるわけないだろ」
俺に噛み付いてくる勢いでバーンは叫んだ
「関係の無いお前を巻き込むなんてできるわけないだろ!」
「……本当にバカだな」
そう言うと同時にバーンの頬に1発殴った
そしてきょとんとしているバーンに叫んだ
「関係ないわけないだろ!大切なダチを放っておけるわけないだろ!バカか!」
ハッとした顔でこちらを見たあとバーンは涙を浮かべながら「……ありがとうロック……!」と震えた声で言った
その目には光が戻っていた
「さあ!バーンの故郷へ出発だ!」
「ああ!」
2人の背には希望が溢れていた
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