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YouTube撮影
田中「今日は、3組に分かれて絵文字で出会えるかをやって行きます。チーム分けはグッチョパーでいきますか。 」
6人「せーの」
髙地「👊」
田中「✌️」
京本「✋」
森本「👊」
ジェ「✌️」
松村「✋」
髙地「おぉー、1回で決まったな」
田中「…そこの2人大丈夫?」
京本「大丈夫だよ笑ね?」
松村「うん、樹は心配し過ぎだよ笑」
田中「なんかあったら電話しろよ?」
髙地「それは反則だろ笑」
きょ、大我とペアになんの初めてだよな
心の中で京本と呼びそうになって慌てて言い換える。あの日から少しずつ話すようになった。しかしまだまだ距離はある。
これを機に距離が少しでも縮まればいいな
スタッフ「それでは、車に移動するので目隠しお願いします」
髙地「え、もうすんの?」
スタッフ「現在地が分かると行けないので」
アイマスクをつける
田中「え、まって怖すぎる」
ジェ「これ、樹?」
髙地「俺だよ」
森本「誰がどこにいるかわかんない」
スタッフ「1回目隠し外していただいて、ペアごとに手繋いでいただけますか?」
6人「はーい」
え、、まってまって
手繋ぐの??心の準備が…。
そんなこと考えてると、手をさしだされた
京本「北斗、はい」
松村「あぁ、うん」
手を繋ぐ。やばい、、
鼓動が今までないくらい早くなっているのがわかる。
スタッフ「移動中もカメラ回すので、自然な感じで会話してください」
京本「はーい」
松村「ほんとに、これ外さないの?」
スタッフ「外すとヤラセになるんで…笑」
京本「俺、こういうの好きだよ。わくわくすんじゃん?」
顔は見えないけど、大我の声だけで本当に楽しんでいるのが伝わってくる。
松村「大我、こういうの好きそうだね」
京本「俺の事よく知ってんね」
しまった…いつも他のメンバーと話してるの聞き耳たててたから、つい…
松村「じゅ、樹が言ってたんだよ」
京本「あー、樹ね。樹は俺の事なんでも知ってるからね笑」
京本「この前も、2人で〜にさ、〜で」
俺の一言で樹とご飯に食べに行ったとか遊びに行ったとかどんどん会話を出してくる。
(はぁ、ミスったな。樹の話ばっかになっちゃったよ。顔わかんないけど、楽しそうな顔なんだろうな。)
松村「そっか、楽しそうだね」
素っ気なく返答してしまう。大我の話がピタリとやんだ。(やべ。水さしちゃったかな)
京本「…今度行く?」
松村「…え?俺と??2人で??」
京本「…やっぱ嫌か笑」
京本「ごめん、冗談。忘れて」
松村「ち、ちが。そうじゃなくて…」
なんて言えばいいのか分からず、言葉につまる。誤解をとかないと。そう思えば思うほどなにも出てこない。せっかく盛り上がっていた車内が一気に静まりかえる。
(どうしよう、、俺のせいだ。)
スタッフ「着きましたよ」
京本「もう、外していい?」
スタッフ「同時に外してくださいね」
松村「せーのでいく?」
京本「うん、せーの」
目隠しを外して周りを見渡したが、どこにいるか検討もつかない。
松村「…どこだか分かる?」
京本「…ううん、わかんない」
松村「俺も。どうする?」
京本「まぁ、なんとかなるから大丈夫だよ」
いつも通りの大我に少し安心する。不思議と大我が大丈夫だと言えば本当に大丈夫な気がしてくる。
松村「とりあえず絵文字おくる?」
京本「なんのやつおくる?」
松村「何も目印ないよね」
京本「とりあえず拳でも送っとく?」
松村「なんで?笑」
京本「…頑張ろう的なね」
当の本人は至って真面目なのが大我の面白いところだ。
松村「ありだね、とりあえずそれ送っとこうか」
京本「ほんと!?」
自分の案が採用されて嬉しいのか、キラッキラの笑顔で俺の方をみてくる。
松村「そんなに喜ぶ?笑」
京本「俺、いつもよりわくわくしてるから」
その言葉に胸が高鳴る
(俺と、2人ロケだから…?)
そんな淡い期待も大我の次の一言で一瞬で消え去った。
京本「こういう謎解き系ずっとやりたいと思ってたからね」
(そりゃそうだろ。俺はなにを期待していたんだ)
勝手に期待して勝手に傷ついている自分が惨めでしょうがなくなる。
松村「あ、他の2組からもきたよ」
京本「え、どれどれ?」
大我が携帯を覗き込もうとして近づいてくる。1歩間違えば大事になりそうな近さだった
(…距離感バグりすぎでしょ。うわぁ、めっちゃいい匂いするし)
大我が動く度に、柔軟剤の匂いらしきものが香ってくる
松村「…いい匂いだね」
思わず、心の声が漏れてしまう
(あ、、やべ。完全にやらかした)
京本「ほんと?嬉しいな!俺も北斗の匂い好きだよ」
当の本人は気にしてないどころか俺の匂いまで褒めてくれた。
松村「…ありがとう笑」
京本「北斗の匂いを嗅ぐか嗅がないかでその日の頑張り具合が変わるんだよね」
普通の人ならなにを言ってんだって事でも大我は真剣な顔で語るからなんだか、こっちも嬉しくなる
松村「そっか笑」
京本「よし!頑張ろうね」
松村「うん」
田中「結果発表〜!」
6人「うぇーい! 」
田中「えー、結果は…」
田中「1組も出会うことが出来ませんでした!残念」
森本「え、みんなどこいたの?」
田中「俺らは動物園で下ろされたから繁華街に歩いていってたよ」
森本「俺らはスタート山だったよね笑」
ジェ「ほんとびっくりだよね」
森本「目開けたら、緑しかないの笑」
髙地「🗻ずっと送ってたのお前らか」
ジェ「あったりー!」
森本「みんな来てくれるかなって」
髙地「山まで行くやついねぇーから笑」
田中「きょも達は?」
京本「俺達は…あれどこ?」
松村「…俺もわかんないよ笑」
京本「まじでなにもなかったよね」
松村「ほんとになにもないの」
京本「でも、楽しかった」
髙地「お前、こういうの好きそうだもんな」
田中「確かに」
森本「北斗、きょも楽しそうだった?」
松村「うん笑凄くはりきってたよ」
京本「北斗もなんだかんだ楽しんでたじゃん笑絵文字来る度はしゃいでて可愛かったよ」
松村「やめてよ笑」
田中「…2人が、イチャついてる」
森本「奇跡だ」
ジェ「きょもほく、よいしょ」
髙地「良かったな、距離縮まって」
京本「そうだね、だいぶ話すようになってるよ」
松村「たしかに、前よりは」
田中「嬉しい半面、寂しい気もする」
髙地「お前はどっちなんだよ」
田中「…決めらんない!」
撮影終了後
田中「きょもー!」
京本「どしたの?」
田中「今日、俺の家くる?」
京本「えー、どうしようかな」
田中「新しい家具届いたから見て欲しい!」
京本「えー、でもみたいテレビあるしな」
毎回のように行われている、樹と大我のやりとり
田中「俺の家で見ればいいじゃん!スピーカーあるよ?」
京本「…しょうがないな、いいよ」
田中「よっしゃ!じゃあ、いこ!」
京本「ちょっと待ってよ」
田中「みんなまたね!」
京本「バイバイ!」
髙地「またなー」
森本「じゃーね!」
ジェ「バイバイ」
森本「樹の口実いつも意味分かんない笑」
髙地「それにのる大我もだけどな笑」
ジェ「ほんと仲良しだね」
森本「北斗の話聞かせてよ!俺、ずっと聞きたくてそわそわしてたんだから」
松村「俺の話?」
髙地「大我との話だよ」
松村「話すってなにを話せばいいの?」
ジェ「撮影中の会話とか雰囲気とか」
森本「いっぱいあるでしょ?」
松村「そんなこと言われても…みんなと別に大して変わんないよ。2人で考えてここに行こうかとかしか話してないよ」
髙地「こっちからすれば、それ自体が奇跡みたいだけどな」
森本「ね!こんなに早く2人が話してる姿を見れるとは思ってなかった!」
ジェ「そういえば、きっかけはなんなの?普通に話すようになった」
松村「6人の撮影の時、ペアごとの日あったじゃん?」
髙地「あー、あったな」
松村「その時に、互いに思ってること言ったのがきっかけかな」
森本「なんて言ったの?」
松村「言わなきゃだめ?」
ジェ「なぁんで隠すの?笑」
松村「…大我とみんなみたいに話をしたいって」
森本「おぉー!言ったんだ」
髙地「それで?大我はなんて?」
松村「俺も、みたいな?」
ジェ「その会話聞きたかったー」
髙地「無理だろ、2人とも照れ屋なんだから」
森本「いやー、でもほんと良かったよ」
髙地「慎太郎は板挟みだったもんな笑」
松村「…みんな、ほんとにありがとう」
ジェ「あったりまえじゃん」
森本「俺も間にいて嫌だと思ったことはないよ。大変だったけどね笑」
髙地「結果良ければ全て良しってことだな」
森本「だね!」
ジェ「今だから聞くけどさ、結局の所なんで距離ができたの?バカレアの時すごい仲良かったじゃん」
髙地「確かに、詳しく聞いたことなかったかも」
森本「話したくなかったら無理しないでいいからね」
松村「ううん、大丈夫。ありがとう」
松村「今から言うこと、引かないで聞いてくれる?」
ジェ「あったりまえだよ!」
髙地「大丈夫だよ。」
森本「そんな心配いらないよ」
松村「…俺がさ、好きだったんだよね、」
森本「きょものことを?」
松村「うん、たぶんそうだと思う。自分でもしっかりした確証は持ててないんだけど、思い返せば心当たりがいくつかあって…」
松村「たぶん、それで距離ができたのかな」
ジェ「そっか、そっか」
森本「知らなかった」
松村「誰にも言わなかったからね笑」
髙地「…いまも、?」
松村「…うーん、正直に言うと分かんない」
松村「好きなのかなって思うこともあれば、違うのかなって思ったり」
森本「難しいよね」
ジェ「まぁ、難しいことはおいとこうよ」
髙地「だな、とりあえず話せるようになって一安心だよ」
森本「なんかあったら相談してね」
髙地「そうだぞ、北斗は溜め込みやすいからな」
ジェ「そうそう、1人で解決しようとしなくていいんだからね」
松村「うん、ありがとう」
松村「今日も疲れたなぁ」
あれから3人と少し話して帰宅した。
松村「今頃、大我何してんのかなー、連絡してみようかな」
連絡をしようと携帯に手を伸ばす
松村「…やっぱやめとこ。そもそも俺ら連絡したことないし。連絡しても樹と一緒にいるから見てくれないよね、」
少しずつ話す機会も多くなって、距離も近くなって勘違いしていた自分が恥ずかしくなる。
松村「勘違いしちゃダメだ。大我からすれば俺の気持ちなんて知るわけないし、大我が俺を好きになることなんてありえない。大我が俺を気にかけてくれんのは、メンバーだから。」
浮ついた自分の気持ちに蓋をする。大我は好きになっちゃいけないんだ、と。
大我は、小悪魔のようだ。あの甘いフェイスで出会った人を虜にする。俺もそのうちの1人。先輩から後輩まで、沢山の人から愛されている。そんな人の目に俺が映っていることすら奇跡のようなもの。それは、メンバーだから。それ以上でもそれ以下でもない。
松村「ふぅー、気をつけないとな」
今日はもう寝よう、そんなことを考えているとグループに通知が届いた。
松村「…樹からだ、写真?」
開いてみると、、、
酔っているのだろうか。顔を真っ赤にして樹に抱きついている大我の写真が送られてきた。
樹「見て、可愛いでしょ?凄く酔ってて俺から離れないの」
よく見ると樹も赤みかかってて、凄く嬉しそうな顔をしていた。
松村「…///可愛すぎだろ。樹の前だとこんなんになるのか…」
可愛い大我を共有してくれた樹に感謝する気持ちがありつつ、羨ましい気持ちですぐに心が埋め尽くされた。
髙地「どんだけ呑ませたんだよ」
森本「きょも、大丈夫?」
ジェ「顔真っ赤だね笑」
樹「可愛いでしょ?今日は呑むんだー!って張り切っちゃって笑」
髙地「程々にしろよ」
ジェ「大我お酒弱いのに呑んだんだ」
森本「俺、むかえにいこうか?」
樹「泊まるみたいだから大丈夫だよ」
松村「楽しそうだね」
樹「北斗もくる?」
松村「いかないよ笑」
樹「みんなも来ていいからね」
ジェ「行っちゃおうかな」
髙地「明日仕事早いんだろ、寝ろよ」
ジェ「そうだった」
森本「俺も眠たいから今日はいいや、きょもよろしくね」
樹「任せろ〜」
髙地「お前も程々にして、さっさと寝ろよ」
樹「はーい」
樹「じゃあ、おやすみ」