独りぼっち
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顎 視点
暗い夜道に一人
札束を握りしめ歩く
騒がしく治安が悪い
そんな夜道もなれてきた
この仕事について2ヶ月
お金がなかった
いわゆる『夜の営業』だ
配信ではあまり稼げない
気付いたら母が全て使っている
父と離婚した後
どんどんと悪くなっていった
こんなことをしている
何て誰にも言えない
今日も憂鬱な気持ちで家へ戻る
「ただいま。」
誰も返してくれない
中からは母の怒声が聞こえるのに
今日は聞こえない
家へ戻る
「は、?」
そこには倒れた母の姿があった
手紙にはこう書かれていた
ごめんね、
いわゆる自殺
僕は本当の一人ぼっちになった
伏見と1度だけ付き合ったことがある
直ぐに別れたが、
世間の目だろう。
むこうから告白してくれたのに
僕の愛す人は皆
『離れていくようです』
そしてまた独りぼっちにもどるだけ