テラーノベル
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今日も、起きなかったな‥お父さん…
私は、いつになったら罪悪感から解放されるの?
いつになったら、普通に笑って過ごせるようになる?
…ううん、こんなこと考えちゃダメ。
だって、紛れもなくお父さんを傷つけてきたのは、私だし
私の曲で、誰かを救わなければいけない。
それまで、私が幸せになることは、きっと
許されない。
作らないと、人は救えない。それ以外の方法を知らない。
作らないと、罪悪感から逃れられない。
作らないと、私の存在価値が無い。
作らないと、つくらないと、つくらナいト…ツくラッ……
途端に、視界がぼやけた。ふらふらする‥
やばい。と、思ったときにはもう遅く、車道に倒れ込みそうだ。
まるでスローモーションのように、ゆっくり倒れていく
ッ………まだ、作らないといけないのに……
これ、このまま車道にたおれて運悪く車が通ったら、
重症じゃすまないかも…ッ
どうしよう、どうしよう、どうしようッ
あれ、あそこに見えるのって、トラック?
あぁ、運が悪い‥今日は、雨だから、きっと運転手さんも気づかない
あ、倒れる……‥
………………あれ?
私は、誰かに支えられてた。
???「…大丈夫ですか?」
その人は、明らかに嘘っぽい笑顔、何かをあきらめたような瞳をしていた。
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