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5 - rd × gt 「机の上に残ったもの」

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2026年02月14日

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rd × gt 「机の上に残ったもの」


(rd出てきません)

ーーーーーー


2月14日

今日はバレンタインだ


『‥よし、‥完成』

朝からチョコを溶かし

恋人であるらっだぁの為にバレンタインを作っていた。

型から外したチョコは、少しだけ歪んでいる。


『……まあ、味良ければ良いし?』

そう言い聞かせながら、小さな箱に詰めていく。

包装紙を折る手つきもぎこちなくて、リボンは何度も結び直した。


本当は本人に直接渡すべきだろう

恋人なのだから、それが普通だ。

笑って「はい」って言って、受け取ってもらうだけでいい。

……それだけのはずなのに。

箱を持った手が、少しだけ止まる。


『……緊張するんだよな』

らっだぁの顔を思い浮かべると、胸の奥がざわつく。

嬉しそうに笑う顔も、何気なく「ありがとう」って言う声も、全部分かっているのに。


それでも、今日だけはどうしても勇気が出なかった。

しばらく悩んだ末、小さなメモを一枚取る。

何を書けばいいのか分からず、ペン先が宙を彷徨った。

考えて、考えて――

結局、書いたのはたった一言。


「あげる」

名前はあえて書かなかった。

というか書かなくてもあいつなら分かるだろう、と思ったから。



少し時間をずらして部屋を出る。

リビングの机の前に立った瞬間、心臓の音がやけに大きく聞こえた。

誰も見ていないことを確認して、

そっと、箱を置く。


『……よし』

そう呟いて、その場を離れる。

けれど歩きながらも、頭の中はさっきの机でいっぱいだった。


気づいてくれるだろうか。

変に思われないだろうか。

食べてくれるのだろうか。


今日は一日、落ち着かないまま過ぎていった。








夕方、チョコを置いた机に戻ると机の上に食べ終わった空箱と1つのメモがあった。


「美味しかったよ、ありがとう。

次は一緒に作ろうね」


そして下に小さく「すぐ分かるように来年からは名前書いといて」と書かれていた。



胸の奥で緊張がほぐれていった気がした



俺は机の上の空箱を、しばらくそのまま眺めていた。



あぁ、案外バレンタインも悪くない


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