乱歩目線
ある時Lに聞かれた。
「江戸川さん」
「なんだ?L」
「武装探偵社の設立秘話って知ってますか?」
「え?」
探偵社の設立について聞いてくるとは…
「うーん、まあ知ってるは知ってるけど」
「本当ですか?」
「まあ」
僕が居たから今できてるし。
「只今戻りました。乱歩さん?何話してるんですか?」
と太宰が帰ってきて質問してきた。
「探偵社の設立について」
と答えるとほほぅ、興味深いと話に入ってきた。
「それで、どうやってできたんです?」
「えーと、話せば長くなる。」
そういい、僕は探偵社設立のことを話した。天使事件、警察、過去、出会いなど、全てを話した。
「へぇ〜凄いですね。全ての始まりは江戸川んだったんですね。」
とLが納得していた。
「凄いですね。」
と太宰。
「まあねぇ、あのまま社長にあわなかったら、僕は探偵社にいなかったし、そもそもできてなかっただろうね。」
と言う。
「世界一の名探偵という名もなかったかもしれないんですね。」
「そう。僕の父上と母上は優秀で、凄くてさ、それ以上の人はいない。だから、大人は僕より凄い。大人は僕より多くのものを知っていると思ってたの。」
「それが、違ったんですね」
とLが言う。
「そういうこと。だからねぇ、僕、あの事件に関しては、少し感謝してるんだよ。」
少し間を開けて、僕は言う。
「織田作之助くんを守れなかったのは、今でもとても後悔してて、恩を返せなかったこもを今でも後悔してる。御免ね、太宰」
僕は謝る。太宰に、織田作之助に、それに太宰は言う。
「乱歩さんのせいでは…私も織田作を止めることが出来なかったのですから。私に行動力がもう少しあれば。」
としんみりした空気になった。そこへLが申し分ない感じで言う。
「すみません、その、織田作之助って誰ですか?」
「うーん、元ポートマフィアとしか。」
「不殺のマフィアですかね?」
と僕と太宰が言う。
「ははー、なるほど、わかりました。」
「そうか、わかってくれたなら、いい。」
Lも分かったらしい。理解が早い奴は嫌いじゃない。むしろ好きな方だ。
「にしても、乱歩さん、お菓子いります?Lさんも。」
「「貰う/います」」
太宰からお菓子を貰って食べて糖分補給をした。
「矢っ張りお菓子はいいね!」
「そうですよね!」
流石甘党、わかってる〜
「よく太りませんよね…」
と太宰が言う。
「僕たちは頭を使うのに糖分を沢山使うの!だから太らないのさ」
そう僕は答える。本当だしな!
「それで、今武装探偵社は?」
「えーと、今頃国木田が賢治と犯人縛っているとこだろ」
「そうですね。3、2、1」
そう太宰がカウントをしたら、
プルルルルルと電話がかかってきた。国木田から太宰へだ。
『おいクソ太宰!』
「どうしたんだい?国木田君」
『どうしたじゃない!今犯人を縛ったんだがな、その犯人はお前のストーカーだったぞ、そのせいで爆弾も届いている!』
「わぉ、それはご苦労様」
『他人事のように喋るな!女遊びも程々にしろ!』
「怒りすぎると寿命縮むよ。」
『何!?本当か!』
「そうそう。ほら、メモメモ」
『えーと、怒りすぎると寿命が縮む…』
「嘘だよ」
『なっ!たく、クソ太宰!何してくれるんだ!』
「あはは〜、それじゃあねぇ〜」
ピッ
「国木田も大変だな」
と思った。
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