真っ黒になった空、丸い黄金色の月、みやぁ〜と何処かで力なく鳴く猫、猫は助ける気にもなれなかった。もともと猫アレルギーってもんもあるが。少し歩けば、自分の家に着く。けれども、今はなんとなく家に入りたくない気がして、足を止めてしまった。振り返れば大量の雪とただただ寂しく続いている自分の足跡だけ。自分の足跡は、見れば見るほど切なく見えた。自分の足跡を辿ると、そこには見知らぬドアがぽつんとあった。近寄ろうとしたが、どこでも○アなんて、思い出してしまって、くすっと笑ってしまった。でも前にあるドアは御召茶色。でも、どこかに行けるのか―――そう思って、一歩前に行き、ドアを勢いよく開けた。でも、開けた先には紙一枚しかなかった。ま…どこでも○アなんて…あるわけないよな(笑)そう思って折り返そうとした時、よく見ると、紙には緑色で文字が書いてあった。
「”さいこう”な気分で”さぁいこう”」
僕はルンルンな気持ちで帰っていった。
コメント
1件
今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! あー…猫アレルギーは大変だね… 野生とかでも居るし、 最近、飼ってる人が多いらしいし… どこでもは無いんだと思ったら ダジャレマンが落としてったのか、 謎の紙切れがありますねー… 次回も楽しみに待ってるね!!!!