「やっ、やめろぉぉッ、!!!」
「近づかないでええっ、!!!」
「きゃああああああッッ、!!!」
グサッ
何か刺したような気持ちの悪い音と共に、若者達の悲鳴が消える。
「死ぬ早さ凄いねー。任務完了っと、」
今日も若井は、“殺し屋”として、ボスの大森の言う通りに従って 任務をしている。
「あぁっ、もうこんな時間だ。学校に行かないと。」
若井は、学校に行きながらも、殺し屋をやっている。
今日も、若井は何をするのでしょうか……….、。
wki side.
「おはよ、」
「若井く〜んっっ、!!」
「うわぁっ、!皆〜っ、!王子様が来たぞおっ、!」
「ちっ、うるせーな…」
大体いつもこんな感じだ。
学校に来れば、「王子様、王子様」と耳が痛む程言われる。
そんなに言っても、全く嬉しくないのに。
逆に言えば、皆から避けられる方が、俺にとって、楽なのかもしれない。
俺の事で、集まる人混みを避けて、ボスのところへ行く。
「あ、若井くん。来たんだね。」
「あっ、ボスっ、!」
ボスのところへ行くと、ボスの方から声を掛けてくれた。
「今日の任務、朝早くから偉いねえ。」
「ボス…、!!ありがとうございます、!」
やっぱりボスは優しい。俺とは違って。
「午後からの任務、これ、」
そう言われて、俺はボスから任務のプリントを貰った。
今日の任務はっと〜…、なかなかの量だな…。
「今日はちょっと多いけれど、頑張ってね。」
「はいっ、!ボスっ、!」
俺は返事をして、席に戻ろうとする。
だが………..、?
「ちょっとちょっと〜、私達の若井王子様に気軽に話しかけないで、く・れ・る〜、?w」
「はははッwww」
俺は、その言葉と、笑い声に、ピクリと反応した。
それはまるで、何かの違和感に気付いたような。
「は?」
勝手に口が開いた。
勝手にその言葉が出た。
自動的に。
『、、、、、、、、』
さっきまで、雑音とクラスメイト達の声でガヤガヤしていた教室が、俺の声1つだけで、静まり返ってしまった。先生が怒る時より、違う誰かが、大声で叫んだりした時より。シーーーンと。
「はあ、」
そうため息を吐いて、席に着く。
今日も、大変な1日が始まる…。
omr side.
今日も、若井くんは人気者で、モテモテだ。
俺とは違って、キラキラしていて、陽キャで、目立ちたがり。
それに対して俺は、人殺しをするばかり。
もはや、人殺ししか役目が無いように。
「あ、若井くん。来たんだね。」
「あっ、ボスっ、!」
若井くんに声を掛けると、すぐにこっちを向いて、返事をしてくれた。
やっぱり、若井くんは優しいな。
「今日の任務、朝早くから偉いねえ。」
こういうしっかりした子って、何故か優しくしたくなっちゃうんだよね。
そう思い、俺は若井くんに褒めて優しく接してあげた。
これで、喜ぶと良いな。
「ボス…、!!ありがとうございます、!」
ふふっ、喜んでくれてる。嬉しいな。こっちも喜んじゃうよ。
「午後からの任務、これ、」
俺は、話しながら、午後からの任務の事が書かれているプリントを、若井くんに渡す。
そのプリントを渡すと、若井くんは、ギョッと驚きの反応をする。
今回の午後からの任務は、沢山ある。若井くんには出来るのだろうか、笑。
「今日はちょっと多いけれど、頑張ってね。」
「はいっ、!ボスっ、!」
若井くんは、俺に返事をして、席の方へ急ぐ。
だが……….、?
「ちょっとちょっと〜っ、若井王子様に気軽に話しかけないで、く・れ・る〜、?」
「はははッwww」
えっ、?
凄いショックなんだけど。笑い声も含めて。
そんな事を思っていると、
「は?」
怖いけど、安心する声。
まるで、自分をゆっくり包み込んで、守ってくれるような。
『、、、、、、、、』
かっこいい。
若井くんは、かっこいいな。
あの一言だけで、教室全体を一瞬で静かにするなんて…。
先生が怒る時より、とっても静かじゃん。
「はあ、」
若井くんは、溜め息を吐いて、さっさと席へ戻る。
若井くんは、素直で良い子。
俺のタイプだから、余計に好意が湧いちゃうなあ。
襲いたいちゃいぐらい❤︎
wki side.
「ボスに、嫌な思いさせちゃったなぁ…。謝らないとッ」
さっき、俺がボスに近づいたから、ボスは沢山悪口を言われてしまった。
全て、俺のせいだ。
「弁当の時間に、謝りに行こうか…..。」
1人で、さっきの事を考えながら、次の授業の準備をする。
弁当の時間
wki side.
「すみませんでしたあッッッ!!!!!!」
弁当の時間。俺は、朝の事でボスに謝りに行った。
「いやいや、、そんなに謝らなくても大丈夫だって……..」
ボスは、気を遣ってくれているのだろう。とても遠慮している。
「けど…自分のせいで、」
ギュっ
「大丈夫。俺は、若井くんの事が、好きだから。」
殺し屋×愛情 系好きなんです〜笑
頑張って投稿していきますわ
それではっ、!
ばいみう〜、!!
コメント
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よ