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転校してきた殺し屋君第6章:闘志の運動会(アスリート)
第29話:フォークダンスと月下の誓い
運動会の喧騒が去り、校庭にはキャンプファイヤーの炎が揺らめいていました。行事の最後を飾る「フォークダンス」。流れる音楽に合わせて、生徒たちが次々とパートナーを替えていきます。
「凪くん、手……貸してくれる?」
海沼玲亜が、少し照れくさそうに右手を差し出しました。浩一はその柔らかな温もりを感じながら、リズムに合わせてステップを刻みます。
「……海沼。俺は、いつかまた平穏を壊すかもしれない」
「いいよ。その時は、私が凪くんの『ブレーキ』になるって決めたから」
二人の距離が近づいたその時、浩一の背後に冷たい気配が立ちました。パートナーが替わり、浩一の前に現れたのは、制服を着崩した斎藤でした。
「おっと、ダンスの相手を間違えたかな?」
斎藤は不敵に笑いながら、浩一の手を力強く握りました。握撃。常人なら骨が砕けるほどの圧力が浩一の右手を襲います。
「黒咲。清算課の本隊が動くぞ。今回は私たちが個人的に君を評価しに来たに過ぎないが、次は『掃除屋』そのものを掃除するための、本当の怪物が現れる」
浩一は斎藤の握撃を、佐藤(小曽根)から教わった「脱力」の技術でいなし、逆に彼の重心を崩しました。
「来ればいい。俺にはもう、失いたくないものが多すぎるんだ」
「……その言葉、忘れるなよ」
斎藤は一瞬だけ、かつての師匠たちが見せたような寂しげな笑みを浮かべ、ダンスの輪から外れて闇へと消えていきました。
(つづく)
五木友人
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井野匠
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麗太
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コメント
1件
いやもう、フォークダンスっていう平和な場面で♡♡♡屋同士の会話が炸裂するの、ギャップがエグいっす……。斎藤の不敵な笑みからの「本隊が動く」って展開、次の話が待ちきれないです。海沼が自らブレーキ役名乗り出たシーン、ぐっときました。