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颯の過去
俺は、生まれてすぐに路地裏に捨てられた。
だから親の顔も知らない。
誰かは知らないけれど、ある男たちの集団に拾われて、ある程度育てられた。
俺は学校というものに行ったことがなかった。
否、行かせてもらえなかった。
だから、俺は男たちに言われるがままに盗みや殺しを繰り返していた。
だって、善悪の判断なんてつかないから。
しばらくして、それらが全部世間にバレた。
それに気づいた男たちは、俺を身代わりにして何処かに逃亡した。
俺を拾ったのも、それが目的だったのだろう。
警察やその他の追手から逃れながら、俺はようやく自分が今までやってきたことが悪いことだということに気がついた。
そんなの知らなかった。
教えてもらえなかった。
そんな言い訳は、世間には通用しない。
もう、手遅れだったのだ。
逃げることに疲れ、絶望し、もういっそのこと死んでしまおうかと思っていたところをボスに拾われた。
もしあの時ボスと出会っていなければ、今頃俺はここにはいなかっただろう。
颯「だからね、俺はボスにすごく感謝してるん
だ。その後いろいろ教えてくれたのもボスだ
しね。」
颯「俺の話はおしまいかな。」
優「じゃあ、次は俺と有利だね。」
有「うん。」
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優&有利の過去
俺たちは幼馴染で、同じ施設で育った。
でもその施設で、俺たちは厄介者扱いされていた。
小学校にあがってからは、孤児だからという理由でクラスメイトからからかわれるようになった。
最初はその程度で済んでいたのだが、だんだんエスカレートしていき、中学校にあがる頃には物を隠されたり、ゴミ箱に捨てられていたりするなどのいじめに発展していった。
そして、高校にあがる頃には暴力を振るわれるまでになっていた。
汚い水やごみを頭からかけられる。
教科書などの私物をプールやトイレの中に捨てられる。
毎日のように体育館裏に呼び出されては、暴力を振るわれる。
そんな地獄の日々が続いた。
一体何が楽しいのか。
他人を痛めつけて、何か意味があるのか。
………なんで、俺たちがこんな目にあわなければならないのか。
そんなことばかりが、頭の中をぐるぐると渦巻いていた。
そしていつの間にか、何も感じなくなった。
完全に、心が壊れる寸前まできていたのだろ。
そんなある日。
いつものごとく、体育館裏に呼び出された。
だが今日は相手の虫の居所が悪く、いつも以上に苛立っていた。
金属バットを持ち出してきたのを見たとき、死ぬのかなって思った。
でも、殴られる直前に颯が助けてくれた。
そして、Tueurに誘ってくれたんだ。
有「俺も優も、颯にはすごく感謝してるんだ。」
優「俺たちの話は終わったよ〜。」
翔「……じゃあ、次は俺か。」