「おいで」 青嫌われ
こちら青嫌われの作品になっております。
コメント欄で本人様の名前を出さないでください。
桃青表現あります
久しぶりのノベルな為読みづらいです
基本会話などは「」これの前に名前が着きます。
青視点
彼は「おいで」と言い腕を広げる
そんなことを思い出してもただ苦しくて痛いだけ
僕は何も出来なくてしんどくて泣く日を只只毎日を生きている。
学校で濡れ衣を着せられ彼にも伝わり失望され知らない女に寝盗られて殴られて、変な噂を流されて
もうこれからどうしようか。
どうしちゃおうか。
いっその事死んでやるか
自殺して
彼や、彼と仲のいい人、濡れ衣をきせた人に地獄を見せてやろうか。なんて考える
でも
死ぬのなら彼に1つメールを入れてやりたい
後悔をさせるためにね。
「じゃーねー」
とだけ送り住んでいるマンションの屋上に行く
フェンスを乗り越え震えるスマホを片手に持って下を見る
高い
少し飲み物でも持ってこれば良かった。
と少し後悔
いつまで経っても鳴り止まないスマホを見ると彼の名前が表記される
電話もかかってきたり
忙しい人だなー、なんて。
そんなに大切なら最初からあんな事しなければ良かったのに。
馬鹿なんだなぁ
彼は僕の場所がきっと分かるだろう
だって1番簡単で分かりやすい場所にいるんだから
桃「ころん、!」
彼は息を切らしながら扉を勢いよく開ける
青「なぁに、遅かったじゃん?」
少し不満があるように答える
桃「こっち来てよ。」
嫌だよ
だってもう決めちゃったんだから
青「ねぇさとみくん」
桃「どうしたの?」
何故彼は冷静でいられるのだろう
きっと飛び降りないと思っているのか
青「僕ね今から飛び降りるからさ、わんわんやるぅとくん達によろしくね。」
青「僕は運がいい人だから本当に死んじゃうかも」
フェンスから手を離して最期にさとみくんの、彼の顔を見つめる
そんな顔しないでよ
させてるのは僕だけど
青「泣かないでよ」
桃「おいで」
青「んーん、行かない」
桃「俺も運がいい人だからころんを死なせないよ」
桃「今飛び降りてもころんは生きる」
どこからその確信が出てくるのだろう
そう思いながら僕は地面を蹴った
どれだけ僕は運が悪いのだろう
目が覚めるとICUのような場所で目が覚める
全身痛くて折れていたり打撲していたり
最悪すぎる。
少しして看護師さんが入ってきて色々と説明をされた
よく分からない
数週間から数ヶ月で個室に移った
まだ彼達は来ないというか来ていない
なにも連絡していないからと思いつつ外を見ると派手髪5人がいる
何故居るんだろう
僕の他に入院してる人がいるのか
数分するとノックが聞こえる
小さめに返事をすると
少ししてから扉が開く音がして音がした方を見る
桃「ほら俺運いいじゃん」
なんて泣きながら言う
特に僕は泣ける訳でもなく震える手を抑えるだけ
疲れた
青「運が悪かった」
なんてぽそりと呟くと皆がこちらを向く
怖い顔をしないでよ
今ここに僕の逃げ場はないんだから
桃「…全治3ヶ月だって」
思ったより短い
桃「昏睡状態と眠ってた時間が長かったからその期間で治ってきてるらしいよ」
僕どれだけ眠っていたのだろう。
今は何月何日
もう考えるのも疲れてきた
赤「今は7月の30日だよ」
赤「4ヶ月くらい寝てたんだよ」
赤「学校でね沢山の事があったんだよ」
学校、ねぇ…
行きたくない
行ってもまた虐められるんだ
裏切られるかも
嘘を流されるかも
殴られるんだ
行きたくない
桃「ころん」
桃「おいで」
また
まただ
優しい声で腕を広げて抱きしめてくれるんだ
怖いけど
優しく暖かく大きな手で撫でてくれるんだ
泣いても叩いても叫んでも抱きしめてる腕は離さない。
離してくれない
桃視点
急に力が抜けて全体重がのしかかってきた
服がびちゃびちゃだ
学校なんて来なくてもいい
ただ生きてくれているだけでもいい
どれだけ嫌ってでもいいから
生きててくれ
当の本人は寝息をたてている
まだ疲れちゃうよな
黄「寝ちゃいましたね」
橙「あんな取り乱してんの久々やな」
大泣きし上手く息を吸えていなかった
本当は1人にしたくないが俺がいても怖がるだけだろう
桃「帰ろっか」
紫「もういいの?」
桃「また明日こればいいよ」
また数ヶ月
今は冬
結構寒い
桃「ころん」
青「今日はさとみくんじゃん」
だいぶ様態も精神も安定してきた
桃「体調は?」
青「普通だよ」
丸椅子に腰をかけて会話も無く只只ころんを見つめる
青「毎回気になってるんだけどさ」
「僕のこと見てて楽しい?」
確かに表情は変わらないし、なにも変化はない
けど何故か見ていないと行けない気がする
桃「わかんねぇや」
青「ふーん」
桃「そういや毎週先生来てるんだってな」
青「うん。なんか体調とか学校来れそうかーとかちょっと勉強教えてもらったりしてる」
学校は今来ない方がいい
だって主犯の人がまだころんの事を何か言っているし退学になっていない。
桃「お願いだから…まだ学校に来ないで」
青「行かないよ」
「先生にも言われたし」
桃「そう、」
青「ねぇ、僕が寝てた間何が起きてたの?」
珍しいころんからの質問
何があったと言われても
桃「反省文書いた」
青「あーそれ読んだよ」
まじかよ
青「みんなそこ迄思ってたんだって感じ」
「あ、コンビニ行きたいんだった」
「車椅子おしてくれない?」
桃「全然いいけどてか毎日でもおしたいよ」
青「なにその執着心」
桃「まあまあ」
くすくすと笑い少し浮き出る涙袋でさえかわいく思えてくる。
8階から1階フロアの入口の方にあるコンビニへ車椅子をおしていると見慣れた顔がいる
橙「あれ?」
青「ジェルくん昨日も来てくれたのに今日も大丈夫なの?」
何此奴昨日も来てんの
俺毎日だけど
橙「ころんこそ外出れるん?」
青「気分転換にね」
「初めて病室の外に出たかも」
初めてなんだ
成長を感じる
初めの頃は外にさえ出たくないって喚いていたのに
よく愚図って泣き喚いていたな
青視点
息が苦しい
詰まっているような感覚
胸元を強く抑えてもなにも変わらない
ゆっくり深呼吸をして何とか落ち着かせる
外を見るとほんのり明るくなってきた
午後4時30過ぎ
見慣れた顔が病室へ入ってくる
桃「なぁに、昨日寝れなかったの?」
青「んーん、寝たよ」
紫「夜中起きちゃった?」
青「まあちょっとね」
赤「大丈夫?」
青「大丈夫だよ」
過保護だなぁ
青「そんな過保護にならなくてもいいんじゃない?」
桃「だめなの」
青「そう、?」
「無理して毎日来なくてもいいじゃん?」
「ほらだってさとみくん彼女さんいるしさ」
何か地雷を踏んだのか病室が静かになる
やってしまった
桃視点
此奴は何を言っているのか
彼女なんかとうの昔に別れた
俺が好きなのはころんだけ
桃「ぁー、別れたよ」
まるで自分のせいで別れたの?という顔をしている
青「ごめんね」
橙「あのなぁ、ころん」
「さとみ自分の意思で別れたんよ」
青「そー、なの?」
橙「そうだぞ~?さとみころんがやってないって分かった時に直ぐに別れようとしたんだよ」
「だからころんのせいじゃないよ」
青「よかった」
安心したのか目が笑っている
黄「そーですよ、さとみくんなんか」
「俺別れたけどころん許してくれるかな、、」
「ってずっと言ってるんですよ」
桃「うるせー、」
だって女抱いちゃったし
どうすればいいんだよって感じ
桃「ごめんって」
青「いいよ」
「別にもう付き合ってる訳じゃないんだし(笑」
あ、そっか
もう付き合ってないんだ
俺から突き放しちゃったんだから
そりゃあ
うん
辛い
悲しい
桃「ぁ、ーごめん今日1回母さんの家行かなきゃだったから帰るわ」
赤「気をつけてね」
紫「ばいば~い」
橙視点
さとみが帰った後ころんは少し勉強を教えてもらい雑談をしていた。
でもさっきのさとみ顔が辛そうだった
別れたこと気にしてんのか
橙「なぁ、ころんってさ..」
「またさとちゃんと付き合いたいとか思ってる?」
黄「ちょ、っジェルくん」
青「んーん、なんも考えてない」
「僕よりいい人なんて世の中に沢山溢れかえってるしどれだけ僕が求めようともさとみくんは今までのこと引きずっちゃうじゃん」
たしかに
多分さとみ今日なんも予定無いはずなのに
青「さとみくんまた付き合いたいとか思ってるんでしょ」
「なんか喚いてたらさごめんねって伝えといて」
本当に嫌なんだな
嘘ついてるとかなさそうだし
紫「ねぇ、っほんとに伝えるの?」
橙「伝える訳ないやん」
「だってころんのこと好きすぎやし」
一途すぎるさとちゃんだけど未だにあの女は許さない(俺が)
ころんは少しおこるかもだけど
黄「でも最近ころちゃん元気ないよね」
赤「うん、体調悪いんかな」
黄「でも顔色は悪くなかったよ」
だったら精神的にきてるんか
様子見かねぇ、
正直に言うとさとみはふざけすぎだと思ってる
ま、俺も相当だけど
でも
紫「ジェルくん?」
ころんは優しすぎ
紫「ねぇ゛!」
橙「うわ゛ぁっ!?」
桃視点
『友達』ねぇ
友達かぁ
恋人じゃない
友達
恋人
友達
頭おかしくなりそ
今度顔合わせる時気まづいなぁ
明日いくの辞めようかな
でもころんは別になんとも思ってないだろうし
まあ行くか
次の日は休日で10時くらいから病院へ向かうとなんだからころんの病室が騒がしい
少し焦りながらも病室へ向かう
病室を見ると医者に取り押さえられなにか叫んでいる
青「や゛っめて!」
左腕には血の染みができていた
咄嗟に理解ができた
あ、やってしまったんだ
助けてと叫ぶが今助けたらだめだ
青視点
目が覚めると点滴が打たれ横にはさとみくんがいた
なんだか疲れた
自然と涙がぼろぼろと零れてきてシーツに染みを作る
焦りながら抱きしめて頭と背中を撫でてくれた
暖かい
桃「痛い?」
静かに頷くことしか出来なくて息がつまる
青「ひゅ、ぅっ、ん」
桃「大丈夫、大丈夫だよ」
「落ち着いてね」
青「ぃ、たい..痛いよ」
桃視点
痛い..か
桃「どこが痛いの?」
そう聞くと頭と腕だと答えた
桃「大丈夫だからな」
すこし離していた腕を離し
桃「おいで」
というとすぐにとすっと肩に頭を擦り付けてくる
これは前から変わっていない
付き合っていた時も辛い時があっておいでと言えば肩に頭を擦り付けてきたり抱きしめてきたり
懐かしい
桃「落ち着いた?」
青「っん、ぅ」
眠いのか滑舌がゆるくなってきている
青「ごめんね、今まで..」
桃「なぁに急にさ」
青「ずっと迷惑かけてたしさとみくん達に嫌われちゃったから、」
嫌ったのは俺なのに
桃「悪いのはこっちだよ」
ふわふわな髪を撫でて数分背中をとんとんとしていると寝息が聞こえてきた
橙「…なあさとちゃん」
桃「吃驚した、いたんだ」
橙「そ、伝えなあかんことがあったから」
橙視点
やっぱ伝えなあかんよな
あの後ころんからLINEがきた
『絶対に伝えないと思うから言うけど、
お願いだから伝えてね』って
そんなんきたら伝えなあかんやん
桃「ここじゃいうのムズい?」
橙「まぁそれなりに」
病院の中庭のベンチに移動してその話をする
桃「…だとは思ってた」
「俺も無理だろうなって分かってる」
でも、諦めきれへんと
橙「ころんもさ、疲れちゃってるよ」
「あんまこんなこと言うたないんやけどさ」
「多分ころんは一生お前と付き合えん。
ころんが嫌がるし辛いと思う」
温かい缶のカフェオレを手で回しながら少し目を伏せる
桃「俺さ、」
「俺のやった事はいけない事だし、報われないのも分かってるんだけどどうしてもあ、好きなんだなって思えちゃって」
「諦めたくても諦めれないんだよ」
下唇を噛んで泣きそうな顔をする
こいつも相当辛いんだ
橙「阿呆なんよなぁ、」
どいつもこいつも
俺も
あーあ
橙「しんどいなぁ、」
桃「俺どうしようかな」
「このままころんの元に居ていいのかな」
橙「知らん」
「だってもうお前隣りにおるやん」
桃「たしかに(笑」
「まあ今はお友達かな」
そのほうがいいよ
俺もお前も
橙「疲れちまう」
桃「そーだな」
桃視点
ジェルから話を聞いて少し安心した自分がいた
俺はまだころんと付き合いたい反面付き合ってもいいのかという面があり不安だった
とりあえず
疲れた
赤「ん、あれ?」
「さとみくんじゃん」
なにかと思えば莉犬か
桃「莉犬こそ」
「どうしたの」
赤「用事の帰り」
「…ジェルくんから聞いた?」
あ、此奴も知ってるんだ
桃「聞いたよ」
「もう諦めてるから大丈夫」
赤「ふ~ん、?」
桃「あー、しんど」
赤「慰めてあげようか」
桃「いらん。」
俺はころんに慰められたい
一生叶わないけど。
青視点
会いたくないな
もう疲れた
明日は来ないで欲しい
また次回出します🙏🏻
長くなりすぎたので切ります🙏🏻
コメント
7件
今、桃青の配信聴きながら読んだから余計染みるし…
あーもうありがとう、これだけ言うわありがとう、最高ありがとう