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夜飴です。
もはやBLじゃなくなっちゃったので地雷は自衛してください。
ほんとにお願いします。
呼び方わからなかったので捏造しました((
なんかあれだけど、雪っぺは気持ちはないけどD/Sパートナーとしての相性で木葉を選んでて、木葉はそれに逆らえはしなくてなんとなく流されちゃった、みたいな感じで今に至ります。
いつか二人のくっつく話ちゃんと書きたいな。
本編どうぞ。
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白福side.
私のsubは同じ部活の同級生だ。木葉秋紀。くすんだ髪色をした彼は少なからずdropに陥りそうになった経験を持つ不幸なswitchだけれど──いや、この言い方は違う、もう木葉は私のものだから、不幸なんかじゃない。私がいれば、木葉は安心できるようになる。もう二度と、いるかすら分からない意地悪なdomに怯えなくていい。だから、ずっと私のそばにいて。
「…雪絵、?」
「ん、あ、ちょっと秋、私のこと「雪」って呼んでって言ってるじゃん!」
「う“。あー…、ゆ…ゆき…っ?//」
多少照れていたって、合格だ。自分の中でdomとしての本能が頭をもたげるのが分かって、木葉にもきっとそれは伝わっているから、私の服なんて掴んで、真っ赤な顔でcommandを強請ってしまう。私が自分に対して手加減なんかしてくれないことを知ってなお、subの本能のままに私に縋り付く。
「ん、ご〜かく。Goodboy、秋紀。偉いね」
その痛いほどの信頼が心地よい。きっとおかしなことだけど、木葉のsub性は私がいなければきっと木葉自身を壊してしまうから。何度も何度も頭のおかしい無遠慮なdomたちに身体を売りつけて、そうしてお金と引き換えに、見ている方が痛々しいほどの傷を心に負って帰ってくる。そんなsubの顔をしたswitchが目の前にいて、しかも相性も抜群だというのに放っておけるdomなんていない。たまたまそれが私だったというだけの話。梟谷男子バレー部は圧倒的にdomが多いけれど、subがいないというわけでもない。現に赤葦だってものすごく強いsub性を持っている。木兎とめでたく結ばれた今でも、部内のdomにダイナミクスが原因の不調者が出れば、その対処は赤葦の仕事である。ただでさえ多感で性欲に溢れた高校男児たちには、高頻度のplayは必須で。非固定switchの木葉ではカバーしきれないダイナミクスの強い奴らやdomに傾いた木葉自身については、完全に赤葦に頼り切りになっている。
「…雪」
「な〜に、今日の秋は甘えたがり?」
「……うん」
「ふふっ、“come”…」
木兎は歯噛みして赤葦を送り出すけれど、正直私はそこまでではない。別にダイナミクスが弱いとかじゃなく、単純に木葉のことは好きじゃないからだと思う。domとsubとしての相性は最高だけど、それがそのまま恋愛へ発展するわけじゃない。それに、私のdom性は痛めつけたり束縛したりするより、たくさん美味しいものを食べさせて、たくさん綺麗な服を着させて、そうやって普通の幸せな男の子を作ってあげる、そしてそれが私のおかげだってその子に分かってもらうことの方がはるかに楽しくて安心して、それで満足。それ以上の愛情や肩書や、まして体の関係なんて、domとsubの間ではその形を先に決めてしまう枷のようなものだ。木葉は、毎日学校へ行って、普通に授業を受けて、普通に休み時間友達と談笑して、普通にお昼ご飯を食べて、普通に部活をして、木兎の化け物みたいな自主練から逃げて、そうしてここに帰ってきてくれる、それだけで幸せ。その日常の合間に、たまたま自販機で会って奢ってあげたり、忘れた教科の教科書を借りに行ったりする。D/Sパートナーに愛情は義務付けられてなどいないのだから、それで十分だった。
「ん…おちつく、」
「ふふ、そう?よかった〜」
あの道に迷った子供のようにぼろぼろで何にも縋れなかった小さな小さなこの子が、私の腕の中で安心して無防備な寝顔を晒している。ただその事実だけで私は木葉にとって優しい、甘いdomでいられるのだから、儲けものだ。手加減なしに甘やかして、甘やかして、甘やかして。その道々で見られる柔らかなその表情たちを、心の中のアルバムにそっと切り取って仕舞っていく。この背徳感に満ち満ちた充足感が、私のdom性であり木葉のsub性が求めているものだ。決して、このすでにぼろぼろに傷ついた男の子をさらに追い詰めるなんてことをしちゃいけない。誰にも見つからないところに隠して仕舞っておきたいだなんて、木葉にバレちゃいけない。大切に、大切に、優しくして甘やかしてあげないと、まだ小さいままの木葉が傷ついて、取り返しがつかなくなってしまうから。私は自分の庇護欲を満たすために、今日もこの苛烈な独占欲と加虐心を秘めたまま、木葉の前でだけは、優しいdomでいる。
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木葉side.
いたい。こわい。くるしい。──たすけて。
「っは、ぁ“ッッ//♡♡」
自分の意思とは関係なく零れる醜い嬌声。太った男たちの下卑た笑い声と、それに纏わりつく女たちのつんざくように甲高い笑い声。その場の誰も、俺を人として見ない。全身に意味の分からない玩具を取り付けられて、視界を奪われ、慢性的な快感と時折与えられる痛みに怯えながら、俺は確かに興奮していたのだろう。吐精できない苦痛に耐える俺を購入者たちは実に吐き気がするような気色の悪い目で見つめている。ああ、でももう、こんな奴らと同じかそれより下に俺は居るのか。こんな酷い仕打ちをされて、やたらめったらcommandとglareを乱発されて、なのに、こんなにも興奮して一生懸命痛みの中の快感を拾って。
(──きもちわるい)
だれか、おれをあいして。
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なんか筆のノリと進みが異様に良かったです。
次はどのカプ書くかとかまだ決めてませんが良ければ、♡、フォロー、コメントよろしくお願いします。
それじゃ、お疲れ様です。