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story2 わたしに縛られて_
「…」
あの後は無事帰宅。
「はぁ…疲れた…」
自分の部屋へ直行し、ベッドに倒れ込む。
心身共に、いつも体調は最悪だ。
「…こんなはずじゃなかったんだけど」
「…うちのことなんか、誰も知らない癖に」
こんなに生きづらくなっちゃったのはいつからだったっけ
あれは、小学1年生の頃。
初めて気がついた
この世界の「生き方」。
「…」
「あまちゃんって、なんかこわいよぉ」
「わらったところ、みたことないもん」
当時の自分は、無口無礼無愛想。
笑顔なんて取り繕ってもいなかった。
成績優秀、容姿端麗。
触れてはいけない高嶺の花。
「じゃま、どいて」
うちはいつもひとり。
こんなうちが、気に食わないって子は大勢いて
気がつけば、いじめの対象になってた。
余計に孤立して
みんなから距離を置かれ
影ではなにやらひそひそ。
うちは別に気にしなかった。
けど、そんなの振る舞いでしかなかった。
でも、お母さんだけは、味方をしてくれた。
「あま、あなたは悪くないわ」
「そうだよね…じゃあ」
「でも」
「ひとつ、教えてあげるわ。」
「ずっと笑っていなさい?そうすればみんな、あなたを認めてくれるわ」
「…え?」
「…で、でも」
「あなたのためを思って言ってるのよ?」
「…わかった」
「ほら、笑って?」
「…うん!ニコッ」
「ふふっそうよ、ずっとそうやって笑っていればいいのよ。 」
「そう、だね!ニコッ」
お母さんが、自分のために教えてくれた
この世界の「生き方」。
お母さんが言うんだもん、きっとそうなんだよね?
「おはようニコッ」
次の日の教室で、笑いかけてそう言った。
「!?」
「…っお、おはよっ!」
「あまちゃんおはよう!」
「…ニコッ」
「うん!おはよう」
その日から、うちはだんだんクラスに馴染んでいった。
友達もできた。
いじめもなくなった。
みんなが、わたしを認めてくれた。
みんなが、わたしの笑顔を見て
笑ってくれる。
認めてくれる。
これは、嬉しい、こと、だ、よね?
これガ、ワタしの、シアワセ、だよネ?
これが…わたしの………
あぁ…うち、縛られてるんだ…
” わたし に…縛られてるんだ…”
NEXT♡ 1000
次回 天野あまは、どこに行ったの?
コメント
7件
みなさんお待ちかねー第二話!! ノベルでは、あとがき書けないからコメで書いてくよ!! 今回は、過去の回想 あまを縛っていたのは…ふふっお分かりでしょうか? でも、私はあまのカリスマ性、普通にすごいと思うよーチラッ (あま:ッ///… あまも照れちゃったから、このへんで! 次回もお楽しみに!!
あまさん笑うようになってから一人称が私になってるにゃ…自分を隠して しまうようになったのかにゃ…?