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かいり@りぃととペア画中
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にさん(23)
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海空(みあ)@低浮上
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「これ、おいしくない」
これは赤が口にした言葉だった。
俺が作った料理をおいしくないと不満そうに見つめる赤
あの日の幸せな思い出は遠くのどこかへいってしまった
桃「赤、それはだめ。」
赤「だっておいしくないんだもん」
ゴミ箱に向かってお皿を運んでいる
この光景を何度目にしただろうか
桃「赤、昨日も言ったでしょ?それはやっちゃだめなの。」
赤「…」
赤はお皿の上に乗っている料理を見つめている
赤「なんで?」
俺が愛を込めて作った料理だった
君の為なら何も惜しまない。
でも、そんなの言えるわけないや
桃「ご飯にはね神様がたくさんいるんだよ」
赤「えぇ!そうなのぉっ?
じゃあ捨てない!! 」
桃「えらいね。赤」
この赤を見て抱きしめてしまう俺は
きっと甘やかしすぎだろう
つい最近のことだ
赤は記憶障害にあった
俺との思い出はもちろん、顔も名前もなにも覚えていなかった。
赤の発する言葉にはどこか違和感があった。
君ではない別の誰かと会話をしているような気持ちだ
俺の好きな赤ではない
そう分かっているのに離れられない
俺ってばかなのかな
赤「桃くんこの映画みた?」
もう一緒に住んでいる人とは認識してくれているようだ
桃「みてない。」
あれ。
先月君と見ようって約束した映画まだ見れてないっけ。
赤「これ一緒にみよっ?」
「これひとりじゃ怖くてみれないや…っ笑」
そんなこと言いながらこっちを見つめている
桃「うん…っ」
おばけがきらいなのも怖い物が苦手なのも何も変わっていない
赤自身は何も変わっていないのに
俺との距離の間には違和感がある
もどかしくて虚しくて鬱陶しい
桃「これ、おもしろいね…」
赤「え?怖くなかったの!?」
桃「ふはっ…笑」
あまりにも君が驚いているから可笑しくてつい笑ってしまった
驚く仕草もあの日のまんまだね
俺の大好きな赤
赤「お腹すいた…!」
お腹すいたと言っても赤は俺の料理を好まない
何故なのか理由は分からない
だけど俺の料理だけは食べたがらないのだ
桃「外で食べる?」
赤「そうする!!」
赤と外に出た
夜だと言うのにまだ明るくて夕日の眩しさが執拗いくらいだ
桃「なにがいい?」
赤「んー、ハンバーグ!!」
桃「いいね。
ナイスアイディア!」
君の好きな食べ物はハンバーグ
いつも俺のが1番と言って笑顔で頬張ってくれたよね
赤「これ美味しそう…いやでもこれも、、」
桃「俺こっち頼むから、赤こっち頼む?」
赤「え…いいの!?」
桃「いいよ。笑」
赤「なにそれ最高っ!!」
君ともこうやって分けたりしたっけ
俺と君の思い出はもう、俺しか持っていない
目の前に赤が居るのに
無くなった君の欠片を探して彷徨っているみたいだ
赤「おいしいっ!!」
桃「ほんとだ…、」
赤「このハンバーグ1番おいしい…っ!!」
目を輝かせながら俺に話してくる
ねえ、そんな簡単に君の1番は変わっちゃうの?
新しい思い出を作るほど、君との幸せな日々は灰のように散ってしまう
どうしたらいいのか、考えるのすら気が遠い
赤「はぁ…、お腹いっぱーい!!」
桃「赤めっちゃ食べてたね。笑」
赤「おいしかったんだもん!笑
また来ようねっ!」
愛おしい
すぐに人に懐いてしまう
赤が少し心配だが
このままずっと俺だけの横にいてくれればいいのにって
家に帰ってくると赤はすぐにソファーに寝転んだ
赤「ねむーい…」
本当に赤ちゃんみたいな奴だ
桃「もう寝る?」
赤「こくり…ッ」
頷くだけした
俺は赤を寝室まで運んでベッドにそっと寝かしつけた
桃「おやすみ赤、愛してるよっ」
君のおでこにキスをした
あの後俺も赤の隣で眠りについた
このままあの時の朝に戻ればいいのにって何度願ったことか
朝起きてがっかりする毎日だ
ピピピピピッ
アラームが部屋に鳴り響いた
それと同時に体を起こす
桃「ん…っ」
今日は仕事だ。
つまり赤を家にひとりにしなくてはならない
赤とは同じ事務所で同じ職業の仕事仲間でもある
しかし今はとても働ける状況ではない
そんなの分かっている
だけどやっぱりあの日々が恋しいよね
赤「桃くんおはよっ!」
桃「ん、え…っ?」
赤「なんか早く起きちゃってさ…!」
赤「俺ずーっとひとりで暇だった〜笑」
桃「え、ごめん」
赤「いやっ!謝ることじゃないんだけどさ。笑」
桃「赤、朝ごはん食べよっか」
桃「待たせてごめんね。笑」
赤「お腹すいたぁ〜」
そう大声で言いながら階段を降りていった
こうやって君とあの日の続きから過ごしたいな
赤「今日、桃くんお仕事だよね…っ?」
桃「あぁ…、うん」
桃「ひとりで待ってられる?」
赤「俺大人なんですけど…」
桃「あれ?そうだっけ…?笑」
赤「桃くんひどーい!!笑」
冗談も言い合える関係になってきた
やっとだ
前までは当たり前だった会話が
出来るようになるまで1ヶ月もかかった
赤の笑顔が新しい生活に増えてきて
俺の笑顔も増えてきた気がする
でもやっぱり君には敵わないよ
桃「おつかれさまで〜す。」
黄「桃くんおつかれさまです!」
青「うぇーい!」
黄「桃くん元気出してくださいって!」
青「そうだよっ!」
桃「言っとくけどお前らのことも覚えてないからな」
黄「それは…そうですけどっ、」
青「僕たちだってさもういろいろ投げ出したいくらいには悲しいよ…、?」
お前らに俺のこのもどかしさがどう分かるって言うんだよ
青「でもねっ。」
青「桃くんにしか分からない苦しみがあると思うんだ」
青「だから僕たちは桃くんのために笑顔でいるって決めたの」
青「苦しいよね…っ」
青「助けてあげられなくて、ごめん…っ。」
黄「僕も青ちゃんもみんなここにいます」
黄「桃くんは間違ってなんかないです。ちゃんとここに居ますよ」
同情されるのは嫌いだ
干渉されるのも嫌いだ
綺麗事を吐かれるのも嫌いだ
桃「…っ、」
涙が溢れてきた
前が見えない
本当だったらずっとここに居たい
君のことなんて忘れるくらい
遠い場所で暮らしたい
逃げたい。もう全て投げ捨てて逃げ出したい
桃「ありがとう…っ。」
微笑むことすら出来なかった
2人がどういう表情をしているのかは分からない
でも確かに俺を見る目は暖かかった
桃「飯いこ…、」
青「ええええ!激アツ展開!!」
黄「久しぶりですね。楽しみー!」
桃「あぁ、もうっ!」
俺の中にはアルコールが回りに回っている
桃「青もう1杯!笑」
青「えぇ?笑
僕もう飲めないよぉ笑」
桃「黄いけよ笑」
黄「僕は遠慮しときます…、笑」
赤の心配をする毎日で最近はお酒を飲んでいなかった
このまま今の記憶も君への想いも、全部忘れさせてください
黄「桃くん大丈夫ですか?」
青「ええ?笑
水飲めよ!!笑」
桃「んん、?」
もう限界なんてとっくに通り越している
だけど今は家に帰って
俺の世話をしてくれる人はいない
こんな夜中まで怖いのが苦手なのに
俺のことを待ってくれる人なんてもう居ないんだ
桃「タクシー呼んでぇ…」
タクシーの中から外を眺めていた
夜だって言うのに街の光は
一向に暗くなる気配が無い
スマホを開いた
もちろん通知なんてものは
ゼロだと思っていた
赤「桃くんまだ?」
予想外すぎる通知に思わず声をだす
桃「赤…っ、!?」
タクシーから降りた後俺は走った
桃「ただいま…っ、!!」
返事は返ってこなかった
期待した俺が馬鹿だったみたい
赤「すぅ…っ、ん、」
桃「え…?」
赤がソファーで寝息をたてて寝ていた
きっと俺を待っていたけれど寝てしまった、そんな状況だろう
桃「カシャッ…」
愛おしすぎるが故に思わず
カメラのシャッターを落とした
桃「ふはっ、笑」
俺の横で幸せそうに寝ている君の寝顔は
何年経ってもあの頃のままだ
桃「好きだよ。赤…っ、」
届くはずの無い言葉を
赤にそっと送った
こんな俺でごめんね
赤に毛布を掛けた
次の日の朝
目が覚めると涙が出ていた
どこか悲しい夢でも見たのだろうか
赤「おはよう…っ!」
桃「おはよう…、、」
朝から気分が悪い
起きたら何故か泣いているし頭は痛いし
今日は赤の状態を診てもらうため病院に行く日だ
赤「俺元気なのに…! 」
桃「ま、そゆときもあるよ」
桃「がんばれ。」
先生「正直に言うと、今後更に悪化する可能性があります」
桃「それはどういう意味で…っ、」
先生「桃さんとは居られなくなるということです」
先生「赤さんがあなたを赤の他人と認識してしまった場合、一緒に住むことも
できないでしょう 」
先生「集中的に治療する必要があります」
先生「1週間後からここで入院してもらうことは可能でしょうか。」
赤の為になら
どれだけお金を出しても
命をあげてもいいと思った
桃「はい。」
先生「それでは1週間後、準備をしてまっています」
赤「桃く〜ん!」
赤「なんか血とられたんだけどぉ…〜」
赤「どういうことっ?笑」
桃「赤…、」
赤「ん…?」
桃「赤は1週間後、ここに入院することになった」
赤「え…っ、?」
赤「なんでっ、…?」
赤「いやっ、だってほら!
俺元気だよっ? 」
桃「そうだね。」
それを言いたいのは俺の方だ
桃「赤はもっと元気になれるんだってさ」
赤「もっと…、?」
赤「わかった…。」
桃「うん。赤いい子だね。」
赤を抱きしめた
ごめんね何も話せなくて
赤「ただいま〜」
家に着いても
少し絶妙な空気が漂っていた
赤はすぐ自分の部屋へ行ってしまった
ごめんね
何も出来なくてごめんね
寝る時まで赤は部屋から出てこなかった
相当ショックだったのだろう
記憶障害だと言うことは伝えられているが
赤にとって身体は元気だし、今ちゃんと暮らせていることから
原因が曖昧のまま入院ということに困惑しているのだろう
赤「桃ちゃん!!」
赤「この橋はやく渡った方の勝ちね…、!」
赤「いくよっ?
よーいどんっ!」
桃「俺の勝ちー…!笑」
桃「俺に勝てるなんて100年はやいなっ、笑」
赤「あぁ、!ひどい!!」
赤「次は負けないしっ!」
君は負けず嫌いで
負けるとわかっているのに
いつも勝負を掛けてくる
それがかわいくて
俺もつい本気になってしまう
ねえ教えて。
君との次はいつなの?
赤「も…く…んっ!」
赤「桃くん…っ、!!」
目が覚めた
隣には必死に俺を起こす赤がいた
赤は泣いていた
赤「桃くん…っ、グスンッ」
赤「今日ずっと起きないからぁっ、グスンッ」
体を起こして時計を見ると
午後の2時を過ぎていた
汗をたくさんかいていた
俺も泣いていた
暑苦しい
桃「ごめんっ、赤」
あのまま夢の中に居られたら
どれだけ幸せだろうか
考えるばかりだ
赤「今日もう24日だよ…!」
桃「ほんとだ…っ、」
赤「早く準備しなきゃ!」
そう今日は赤の入院する日だ
荷物を急いでまとめる
家の中の物が少しづつ減っていく
まるでこの世から赤という存在が
もともとなかったかのように
寂しいな
桃「いこっか。」
赤「うんっ、!」
赤「いってきます。」
赤を車で送ってきた
赤は寂しそうにしていた
俺も不安だな
君が居ない生活なんてありえないし
考えたくもない
あ、そういえば
君が好きなドラマ録画しておかなきゃ
いつも忘れて怒られちゃうんだよね
【録画】
明日君と見ようと思った
ここが良かったとか一緒に泣いたりとか
君は感情豊かだから楽しいんだよね
まだ洗われていない洗濯物が
カゴの中に溜まっている
俺は畳む係で洗って干す係は君だ
ならやる必要なんてないね
だって君の仕事だから
今日の夜ご飯は君の大好きな
ハンバーグを作ってあげることにした
だけど材料が無かった
そういえば君は
買い物にでも出掛けてるのかな。
朝はアラームの音にいやいや起きる
君は朝が弱いからアラームなんて
起きれるはずがない
大丈夫かな
桃「おはようございま〜す。」
青「桃くんおはよー」
桃「青おはよ」
青「そういえば赤くん入院って、ほんとに大丈夫?」
桃「え…?」
桃「 大丈夫だよ」
桃「元気だし」
青「そっか。ならよかった」
黄「おはようございますっ!」
青「おはよー」
【会議中】
青「〜〜〜〜〜〜?」
スタッフ「〜〜〜〜〜。」
そういえば冷蔵庫に何も無かったな
君はお腹が空くといつも機嫌が悪くなって
すぐソファーに寝転がる
青「桃くんはどう思う?」
桃「えっ…、?」
黄「桃くん今日おかしいですよ」
黄「なんかありましたか。
やっぱり赤のことですか…っ、?」
桃「いやそういえば、冷蔵庫に何も無かったなって。」
黄「は…っ、?」
今日の夜ご飯はなんだろう
今日はなんの映画を見よう
今日はなんの話をしよう
君がいればなんでもいいんだけどね
青「今日飯行ける人ー」
黄「はぁ〜い」
「桃くんは行けますかっ?」
桃「あーごめん待たせてるから」
黄「えっと…わかりました、!」
桃「じゃっ。」
今日は録画したドラマを君とみた
おいしいハンバーグだって食べたね
洗濯物も君が洗ってくれた
あれ。これって何時の記憶だっけ
プルルルルルル…
桃「もしもーし」
黄「あ、桃くん…、、」
「今、公園これますかっ」
桃「今…っ、?」
外は真っ暗だ
こんな時間に黄から電話がかかってくるのは珍しいし
外なんてましてや珍しい
桃「わかった」
俺は家を出た
黄と俺の家の間にある公園だ
黄「桃くん…っ、!」
「あの…っ
赤が居ない間、僕の家で暮らしませんかっ!!」
桃「え?」
「なんで…っ、?笑」
黄「えっと…その、 」
「色々寂しいと思うし…っ、」
桃「ごめん大丈夫」
「じゃあ。」
黄「桃くん待ってくださいっ!!」
桃「なに?もう寒いし眠いんだけど。」
「黄も風邪ひくよ。早く帰ろ」
黄「僕は桃くんと一緒に暮らしたいです…っ、」
桃「なに?告白っ?笑」
桃「ごめん赤と暮らすから」
「俺帰る。気をつけて帰れよ」
黄「桃くん…っ、!」
聞いているが振り返らなかった
特に意味がないと思った
何故こんなことを急に言うのかよく意味がわからない
君のことも一緒に黄の家で暮らすことも
どうしてそうなったのだろうか
家に帰るとテレビがつけっぱなしだった
ベランダの扉も開いたままで
カーテンが風に靡かれていた
そこには人影があった
桃「赤…っ、?」
間違いなくあの背丈と体型は赤だろう
俺にはお見通しだよ
赤「………」
赤は何も喋らなかった
だけど俺を見る目は冷たく暖かかった
桃「ドラマちゃんと録画したんだよ」
桃「ハンバーグだって作った」
桃「でも食べてくれなくて、ずっと机の上」
桃「洗濯物だって溜まってるし」
桃「カーテンは閉めっぱなし」
桃「君がいない朝は起きる意味なんてないし 」
桃「明日を生きる理由がないよ」
桃「責任とってくれるの…っ、?」
赤「………」
どれだけ話しても反応はない
真っ直ぐ星が光る空だけを見つめている
その横顔が懐かしくて
あの日に取り残されたみたいだ
桃「ほんとは赤とやっていける自信が無い」
桃「俺の大好きな君は何処に行っちゃったの…っ。」
涙が頬を伝う
話せば話すほど思い出が溢れて止まらない
記憶の中の君は俺に向ける顔はいつも甘々
ご飯を美味しそうに食べて
ドラマを見る顔は表情がコロコロ変わる
寝る時は俺の横で抱きついてくる
桃「好きだよ…っ、グスンッ」
愛していた
愛していたい
この想いは君にはきっと届かない
君という存在はもうこの世に居ない
俺との思い出を持った君はどこかへ行ってしまったのだから
赤「………」
赤がベランダの柵に手をかけた
柵に登り立ち上がった
君はどこか 儚くて消えてしまいそうだ
落ちた
たった一瞬だった
君はここから飛び降りた
俺は影を追いかけた
君の居ない世界なんて生きる理由がない
君の居ない世界なんて愛せる人は居ない
君はもう忘れちゃったけど俺は絶対君を忘れないよ
次会う時は俺の事忘れないでね
愛してるよ、赤
?「〜…〜…、!」
桃「ん、 」
赤「桃くん…っ、!!!!!」
「俺ずっと心配で、それで…っ、 」
桃「あの…っ、」
桃「だれ…ですかっ、」
赤「え?」
目の前には小柄の青年が立っていた
誰なのだろう。
そういえば君が家で待っている
外は暗かった
君は俺が早く帰らないと寂しくなっちゃう
早く帰らなきゃ。
早く帰らなきゃ。
桃「…っ、」
俺はベッドから飛び出した
腕に繋がっている管を取って走った
赤「桃くん…っ、!!」
目の前の人は息が切れていた
赤「桃くん…っ、グスンッ」
俺にハグをした
すごく暖かくて
久しぶりに人間の暖かみを感じた
桃「…っ、」
桃「俺は…っ、俺は…、」
「早く家に帰らなきゃ…っ。」
家で君が待っている
なのにどうして?
離れたくない。ずっとこのままこうしていたい
俺は君が好きだ。初めて会った時からずっと、ずっと
君の居る家は暖かくて
俺のいちばんの居場所だった
ねえ。そうだよね?
本当ならこの青年を突き放して君に抱きつきたい
でもこの暖かさは君の代わりになってくれるよね
赤「桃くん…っ、グスンッ」
「俺のせいでごめんなさい…っ、」
なんの話をしているのかあまりよく分からない
でも確かに感じた
目の前にいる確かに存在している君は俺の大切な人なんだよね
守らなくてはいけない何かなんだよね
君は俺を忘れた。
俺も君を忘れられれば楽だと思った
だけどごめん
どんな方法試しても忘れられないや
記憶の破片が集まった
俺が赤を追いかけてベランダから落ちたことを思い出した
桃「うん。
赤、一緒に生きていこうね。」
こんなにも生きずらい世の中だ
俺の大切な存在である君は記憶をなくした
俺との思い出はもちろん、顔も名前も何も覚えてなかった
あったはずの2人の思い出はいつしか無いことにされてしまった
だけどね、俺
やっぱり君が、赤が大好き
愛してるよ
桃「愛してるよ。赤」
上書きしたこの想い
この気持ちはもう忘れないでね
コメント
2件
読んでくださりありがとうございます( ⑅ᴗ͈ ᴗ͈) 「君」と「赤」の使い方もこだわったのでぜひ注目して欲しいです… .ᐟ.ᐟ
わあ…、泣きそうになりました。第1話からこんなに重くて美しいお話を読めるなんて思ってなかったです。 記憶を失くした赤との間にある“違和感”を、一言一言絵に描くように綴る桃くんの視点が、切なくてたまらなかった。覚えていてほしいのに、新しい思い出が増えるほど古い君が遠ざかる感覚…文章の端々にそれが滲んでいて、読みながら胸がぎゅっとなりました。 特に、黄くんたちが「僕たちは笑顔でいるって決めたの」って言うシーン。あの優しさが桃くんの涙を誘う流れ、本当に心に刺さりました。 続きが気になる…!らんさん、素敵な世界をありがとうございます。また読みに来ますね。