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1日だけ、透明人間になれるとしたら、貴方は何をしますか?
貴方は普通の人間です
可もなく不可もなくただの人間です
でも貴方は普通に生きる事に対して
歳を重ねて行く度
苦痛を感じ始めます
“普通”が存在するならば
それ相応に
普通を飛躍した何かが
普通から劣った何かが
必ず存在します
貴方は努力家で人望もありとても充実した人生を送っていました。でも、どう足掻いても普通です。このストーリーの貴方は普通以上の存在にはなれません。
しかし、貴方が”普通”から抜け出す方法がひとつだけあります。それは…
どういうことなのか説明すると、自分が普通である事に苦痛を感じるのは、あくまで普通だと思っているのは自分だけで、傍から見れば、普通じゃないかもしれない。周りから悪口を言われているかもしれない。それを見極める為に、貴方は1日だけ、透明人間になって貰います。
仮に、透明人間になっても自分が普通であるとわかっても、何も心配は要りません。透明人間になった事自体、”普通”では無いので……
私はごく普通の中学生、普通である事にとても苦しめられている。その事を同級生に相談すると必ず、「何それ、みんな普通なのに何がおかしいの?」と良く言われる、友達ですらも”普通”と言われるのが嫌で、今ではめっきり相談をしなくなってしまった。そのせいか、ストレスが溜まり、気づけば壁に頭を打ち付け、髪の毛を抜く様になってしまった。自分は努力もするし、周りに優しくする事だってできる。だから今はクラスの学級委員長だ。少しでも自分から”普通”を遠ざける為に学級委員長になったのだが、この通り未だ自分が普通である事に大変生きづらさを感じている。最近は友達の話もろくに聞けなくなり、教室に入ると友達が話しかけて来ることは無くなった。でも、それでいいのだ。教室という狭くて大きな世界で、私だけがひとりぼっち。少しでも普通で無くなったのが嬉しくて、ベランダに出た。鼻から大きく空気を空い、万遍の笑みの太陽に向かって背伸びをした。ぽってりとした入道雲が天青色の空に掛かる。乳白色のぽってりとした腕が、空の中の入道雲になった。