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ソビちゃんに怒った事は1度も無い
理想を押し付けたことも1度も無い
お手伝いを強制的にやらせたこともない
勉強をやれと言ったことも無い
だって…
ソビちゃんはいい子だから怒る必要なんて無かった。でも1度夜に帰ってきた事があってその時に少しだけお話はした「ソビちゃんがもし誘拐でもされちゃったらお父さん…自殺しちゃうかもだからね……?心配したよ無事で本当に良かった……!」って、こういう話を少ししただけ……ソビちゃんもその時泣いてた……その日はいつも以上に強く抱き締めながら寝たな…
理想なんて押し付けたくなかった。自分もそのせいで苦しかったから……ソビちゃんはバイオリンも直ぐにできるようになったし偉い子だったから私が口を出す必要もなかったしね…ソビちゃんは私の息子だからって理由で勝手に期待されたりプレッシャー掛けられたりもしたかもしれないし……
お手伝いは自分からやってくれた。お父さんの事が大好きだから頑張るって言ってさ……戦争から帰ってきた時にご飯が出来ててご飯を作る手間が省けた時とかはいつも以上に頭を撫でてあげた。そしたらソビちゃんも私の事褒めてくれたんだ、頑張ってるから僕も嬉しいとか……みんなに自慢できる父親だって言ってくれたんだ…嬉しかったなぁ……♡
勉強は私だって父親と母親にやらされてきた。嫌だって言ってもずーっと…出来なかったら殴られる事もあった。だから絶対に口は出さないでおこうと思った、でもソビちゃんは勤勉な性格だった……ソビちゃんは私に安心させたくていっぱい勉強したんだって、本当によく出来た息子だと思う。自慢できるよ!
だから殺されるなんて思ってなかったな
ソビちゃんとずーっとあのまま……普通に暮らしたかった…でもそれは叶わなかった…ごめんね、私のせいだ……ソビちゃんは何も悪くないからね…安心してね……
愛してる