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雷雨が激しい日曜日。
宗介は民家に入り家族を惨殺していく。
「アハハ。」人の命なんておもちゃのように扱うそれが彼だが
この惨殺した1家は弱き者から金を巻き上げた悪人で救いようがない奴らだ。
「殺さないで…。」唯一良心であろう娘の命乞いに宗介はしゃがみ込み「良いよ一人ぼっちは可哀想だ。」と笑みを浮かべて娘の手を引いて自宅まで連れて行く。
「あなたどうして?」憂いの眼差しで質問する娘の頬を冷たい手で触りながら「君は汚れてないから殺らない。」と答えた。
「サイコパスが私に優しくするなんて…。」娘が呟くと「別にそんなつもりじゃない君の両親かなりの悪徳な奴らだから殺したそれに君の目が訴えてきたから。」宗介の声には少しばかりの男らしい温もりを感じる慈しみがあった。
「そう…。」
「僕の言葉が甘い言葉に聞こえなら自分の心に手を当ててごらん。」娘は胸に手を当てる。
「わかんない…。」
「それで良いよ半分口説いてるもんだから人殺しが口説いてるの怖い…?」娘は宗介の甘い声に思わず首を横に振る。
「怖くない…。」
「そう。」娘を壁に追いやってウィンクをする。
「近い…。」束の間の禁断な雰囲気が漂う。
「ごめん君美穂子ちゃんて言うんだ。」
「免許証見たんだ。」宗介は気障ったらしく免許証を返す。
「僕に酔いしれてる?」
「あなたに?」美穂子は眉をひそめる。
「良い顔だ堪らん。」
「それで私を落とした気?」
ふっと鼻で笑いながら「僕は人殺しだから無理も無いよ。」
二人が良いムードになっていると警察が家まで来た。
「逃げよう何処までも。」
「僕は誘拐罪君は隠匿罪になるけど君が言うなら何処までも。」警察が乱暴にドアを叩く。二人は低い窓から抜け出して蔵に逃げ込む。
「警部逃げられました…。」
「向こうを探そう。」警察が行くのを見送り安堵する。
「美穂子ちゃん疲れたんじゃない?大丈夫?」
「私は平気宗介君が居るから。」夜風が蔵に入り頬をかすめる。「行こうか。」
「うん。」蔵を出て廃墟に逃げ込む。「ここで夜を明かそう」
「そうね布団あるみたい取ってくるね。」美穂子がボロボロの押し入りれの中から布団を出してくる。
「財閥の令嬢とは思えないよ。」
「私普通の女の子で居たかったから。」宗介は後ろから抱きしめる。「令嬢でも退屈なんだな。」美穂子は頷く。
「ピアノにバレー…厳しい監視辛かった。」
「僕いつかまた殺すかもそれないけど衝動が抑えられないんだ。」壊れていく自分にホントは嫌気してる事を打ち明ける。
「ホントは私も殺すつもりだったのに情けをかけたのね。」
「情けはないよ君が懇願したんだよ。」瞳が赤く光る。
「そうねあなたはサイコパスそんなつもりはないのよね。」
「利用してるって思っても壊したくない…今夜だけ…良いかな…なるべく傷つけないから。」二人は布団の中で抱き合う。燃え上がっているコツコツと足音が聞こえるが通り過ぎる。顔見合せてほっとため息をつく。
「行ったみたいね。」
「この瞬間は最高の破滅だ。」
二人は幸せそうな表情で再び盛り上がる。
「美穂子ちゃん…痛い…?」
「ううん…続けて。」生々しくクチュクチュと音が鳴る。
ゴロゴロとまた雷が鳴り雨が降っても熱量がさらに増す。
「休憩しようか綺麗な水だから飲めるよ。」
「頂きます。」美穂子は桶に雨水を入れてゴクゴクと飲む。
「何時警察が来るかわかんないから夜が明け前に出よう。」
「ええ。」二人は着替えてまだ薄暗い夜道を走る。
「居たぞ。」刑事が追いかけくる。
「クソ…。」
「こっちよ。」美穂子が手招きして厳重な倉庫に逃げ込んでドアを閉めて鍵をかける。
「警部彼処に。」
「出てきなさい包囲されてるんだぞ。」警部はスピーカーで呼び出す。
「ねえこれ飲んで。」
「青酸カリを飲めと…?君となら…。」二人は青酸カリの瓶を開け飲み干す。
「美穂子ちゃん…僕があの世でも…。」
「宗介君…。」体中に痺れが出てバタリと倒れ込み目を閉じる。ドンドン冷たくなっていき魂が抜けていく。
「僕達なら地獄でもなんでも。」
「私達死んだのね逝きましょう。」しっかり手を繋いで天に召された。
警察が銃で鍵を撃ち落として
開ける。
「警部…。」
「被疑者と隠匿者死亡か…哀れだ。」刑事達が遺体を運び霊安室のベッドに寝かせる。
「何で被害者の娘がこんなサイコパスを隠匿したんでしょうか。」
「上手く誘惑したんだろ犯人がな。」警察は険しい顔で言った。