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雨の日だった
私はいつも通り朝起きて
ご飯を食べて
歯磨きをして
学校の準備をして
母に
「行ってきます!」
と言って出かけた
いつも通りの道を通って
駅へ向かう
改札を通って駅のホームに立つ
今日は少し早起きをしたおかげで
1番前だった
友達と放課後遊ぶ約束をしていたから
うきうきでメッセージのやり取りをしていた
そろそろ電車がくる時間だと線路を見た
瞬間
体が前にのめって線路に押し出された
電車の急ブレーキ音が聞こえたと思ったら
体の力が抜けた
多分轢かれたんだろうなぁ
死ぬ時ってのは案外冷静らしい
色んな人が私に光を浴びせる
その中で1人だけ、
口角を上がらせている人物がいた
精一杯の恨みをかけて睨んでやった
私の視線に気づいたのか怯えている目をした
自分のやったことについて後悔しろよばーか
だんだん色んな人の
悲鳴も、好奇心に満ちた声も
聞こえなくなってきた
視界が青で包まれて
その日私は
永遠の15歳になった