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打ち上げの広い部屋。
東京校と京都校が一緒になって、ワイワイ食べたり話したりしている。
虎杖「いや〜そら強すぎだろ!今日の主役じゃん!」
釘崎「ほんと。何者なのよアンタ」
そらはみんなの会話にうんうんと頷いていたが
ふと、手が止まる。
目の焦点が合わなくなり、呼吸が浅くなる。
⸻
音が遠のくように感じる。
明るかった部屋の光が、そらには急に“色”を失って見えた。
誰の声も入ってこない。
ただ心臓の音だけがうるさい。
そら(心の声)
「……いやだ……なんで今……」
その場にしゃがみ込む
虎杖「あれっ、そら?どうした!?」
釘崎「ちょっと、顔真っ青じゃん!」
京都校の生徒もざわつき始める。
⸻
部屋の入り口が風のように開く。
硝子、七海、そして五条悟が同時に現れた。
生徒全員「えっ!?なんでこんなに一斉に!?」
五条はいつもの明るさが一切無い声で、
五条「そら」
その一言で、部屋の空気が一瞬にして変わる。
硝子は慣れた動きでそらの肩に手を置き、状態を確認。
七海は生徒たちを下がらせ、冷静に状況の“壁”を作る。
⸻
虎杖「何が起きてるんだ…?」
釘崎「先生たち…こんな焦ってるの初めて見たんだけど…」
伏黒は察したようにつぶやく
伏黒「…フラッシュバックか」
真希「悟があんな顔するって相当じゃね?」
真依「え、あの子ってそんなヤバい過去あるの?」
⸻
五条はそらの前にしゃがみ込み、
子どもをあやすみたいに柔らかい声で言う。
五条「大丈夫だ。そら」
そらの肩がびくっとして、
しばらくしてようやく呼吸が戻ってくる。
硝子「場所変えよう。ここじゃ落ち着かない」
七海「生徒たちは私たちが戻るまで待機を」
⸻
虎杖「……やばい。そらのこと、まだ全然知らないんだな」
釘崎「五条があんな顔するなんて…」
全員が、不安と心配と好奇心の混ざった空気の中で、
“そらという存在の大きさ”を初めて理解する。
五条たちは生徒から少し離れた静かな部屋にそらを連れていく。
硝子「ゆっくり吸って、ゆっくり吐いて。……そう、上手」
そらはまだ少し震えていたが、
五条が隣に座って頭を軽く撫でると、ようやく落ち着いてくる。
五条「戻ってこれた? そら」
そら「……うん……ごめんなさぃ」
五条「謝らなくていいよ。慣れてるから」
七海「原因は分かりますか?」
そらはしばらく黙った後、小さく答える。
そら「……覚えてないのに……たまに、勝手に思い出すの……“光”とか、“音”とかだけ……」
硝子「断片的に戻ってくるタイプね。無理に話さなくていい」
五条はそらの肩に手を置いたまま
ふっと優しい声で言う。
五条「そら、ここにいる間は大丈夫。俺らが全部守る」
その言葉に、そらはやっと息がしっかりと通るようになり――
「……うん」と小さく返した。
⸻
その頃、生徒側の部屋では全員が落ち着かない。
虎杖「そら、大丈夫かな、、
釘崎「行ってみない? 先生たちに怒られる気しかしないけど」
真希「ちょっと様子だけな」
京都校も気になるらしく、
加茂「責任の一端は我々にもある。行こう」
と全員でまとまって廊下へ。
⸻
扉越しに、先生の落ち着いた声が聞こえる。
七海「もう大丈夫そうですね」
硝子「無理はさせたくないけど…そらの判断で決めさせた方がいいな」
生徒たちは顔を見合わせる。
虎杖「……やっぱ、そらって色々あるんだな」
釘崎「でもさ、今日のあの強さ見て思った。
一人で抱えてほしくないっていうか」
伏黒「……仲間には、なるつもりだよ。俺は」
その時――
扉が「ガチャ」と開き、
五条がひょこっと顔を出す。
五条「はーい、盗み聞きしてる生徒のみなさーん?」
全員「うわっ!!!?」
釘崎「おい!聞こえるように言うな!!」
五条「そら、会いたいってよ。入りな」
生徒たちは驚きつつも部屋に入っていく。
虎杖「よかったぁ…」
釘崎「まじ心配したわ!」
伏黒「……無理な時は無理って言えばいい。…俺たち仲間だし」
そらはぽかん、としてから…
そら「……仲間……?」
虎杖「当たり前だろ!!」
五条は後ろで満足そうに腕を組んでいた。
五条「ほらね。ちゃんと“そらの味方”、増えてるじゃん」
そら「……うん」
ようやく、そらの表情に
今日いちばん穏やかな笑みが浮かんだ。