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⚠️注意⚠️・初心者クオリティ
・主はガラスのハートだからアンチコメは辞めてね
・オリキャラが病んでるよ
・厨二病設定
・不老不死の女の子のちょっとしたお話
・急にアイデアが浮かんできたからちょっと書いてみただけの駄作&読み切り
・これらが大丈夫な人だけ進んでね
・そいじゃスタート
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いつの間にか生まれて
いつの間にか消える
そう思ったら次は
歪な形でまた生まれる
いや歪なんか生ぬるいものじゃない
別のものだった
それはもう人とは呼べない
ツギハギだらけで、
ぐちゃぐちゃで
気持ち悪くて
見るに堪えなくて
この世のものとは思えない程
グロテスクなものだった
ある日私は死んだ
死因は覚えてないけど、一瞬だけ首から上が無くて、無惨に倒れていた私の体だけが視界に映った
それしか覚えてない
誰に殺されたかも
いつ殺されたかも
そもそも事故で死んだのかもしれない
分からない
でも最初は死にものぐるいで誰か探していた気がする
だから多分誰かに殺されたんだと思う
もう忘れたけど
その誰かを探していた時期は文明もあんまり発達していなくってスマホも車もなかったと思う
それにとても治安が悪かった
だから旅の途中で誰かに殺される事なんて
数え切れないほどたくさんあった
でも、足を折られても次の瞬間には
治ってたし、痛くもなかった
原理なんて知らない
なんでこうなったかも知らない
でも使える
それだけは分かったからこの体を使って
目的も忘れてただただ旅をした
そうでもしてないと
気が狂いそうだったから
体が壊れる度に思う
自分は命と一線を引いたものなのだと
でもその命達と遠く遠く離れた場所まで線は引いてあってその分だけ自分も離れていく
その線を飛び越えて命達と対話
生活もしてみた
そしたら追い出されてしまった
その時思った
自分は違う種族なのか
おとぎ話の『みにくいアヒルの子』は知っているだろうか
自分は白鳥みたいに美しくないけど
違う 種族の子は混ざる事が出来ない
だって自分達とは違うから
まだ自分が歪になる前の視点で考えてみても自分だってこんなものと
一緒に混ざりたくないから、仕方ないのかと思った
それでも一瞬だけ感じたあの居心地の良さが
どれだけ罵倒されようとも
どれだけ命を狙われようとも
どれだけ嫌われようとも
どれだけ追い出されようとも
どれだけ現実を突きつけられようとも
どれだけ無視されようとも
冷たくされても
売られようとも
傷つけられようとも
殺されようとも
突き飛ばされようとも
暗殺されようとも
騙されようとも
苦い毒で殺されようとも
甘い毒で殺されようとも
忘れさせてくれなかった
あの温かさ
あの笑顔
あの愛を
天秤にかけたら間違いなく前者の方が重い
でもそれを優に超える
居心地の良さがあった
だから今度はいきなり線を飛び越えるのではなくて
線を見えなくしてみた
上から布をかけて見えなくしてみたり
何かを置いて隠したり
花を上から見えなくなるほど生やして見たり
それでもなにかの拍子で
ズレてしまう
そしたら線が見えちゃうから
ズレないように
固定しようとしても意味がなかった
だから次は線から注意を逸らそうとしてみた
時には面白い事をしてみんなを笑わして
時には泣いて構ってもらう
時には美しい歌声を出して注目される
時には勉学に励み
いい成績をとって褒められる
時には力も手に入れてみんなに恐れられる
時には可愛く振る舞いみんなの目を釘付けにする
時にはふざけあって
時には愛を伝え合って
そうやって線じゃなくて
私を見せるようにした
それでも全員の気を逸らすことは難しくて
誰かが気づいた
それがどんどん広まっていった
また駄目だった
次は線を消してみようとした
上から違う色で塗りつぶしたり
消しゴムを使ってみた
でも線は
濃くて太くて
消そうとするには果てしない程の時間を
使いそうだった
でも自分には寿命が無限にある
だから時間をかけて消そうとしてみた
意味がなかった
この線は紙に濃く染み付いて
これ以上やっても変わらない
それほど染み付いてた
こんなものをどうやって消そうと言うの
だろうか
切り取る?
そしたら命達と触れ合う手段が消える
それなら切ってからまたテープで
貼り付ければいい?
すぐ剥がれる
そんな馬鹿な事を自問自答しているうちに
まだやっていなかった事を思い出す
上から白で塗りつぶしてしまえばいい
まだ黄色とか赤とか他の色でしか試していなかったし、紙と同じ色の白ならきっと線は見えなくなって、
あの温かさを再び感じられるのでは?
早速行動に移してみた
今までのなかで1番線を消す事が出来た
これなら行ける!
線の上に何重にも
何重にも白を重ねて
線が見えなくなった
実際皆は私を避けなくなったし
仲良くなった
でも…
線がまた浮かんで来ちゃった……
それもこれもアイツのせい…!
また駄目だと思った
でもその瞬間誰かが手を差し伸べてきた
線がまた見えるようになっちゃった原因の
アイツが…いや、あの人が、!
線が見えてもお構い無しに
自分を受け入れてくれた!!
初めてだったこんな事は
すぐに惚れた
でもその人は
違う人と繋がった
裏切られたと思ったけど
そもそもあの人は私の事を恋愛対象として
見てなかったと思う
だから裏切るも何も無いんだなって
それに元々は私たち
敵対関係で
対立して
私が負けて
仲間にもバレちゃって
終わって…
でもアイツがお節介で手を出してきた
それだけだっただけなのに
少し絶望したかもしれない
でもあの人が手を差し伸べてきた瞬間
他の人も寄ってきてくれた
まるで
そう見えた
いや、実際そうだったんだろうな…
ヒーローとラスボス
それは揺るぎない真実だった
だからまた
新たなヒーローと出会うために
必死に
塗りつぶして
必死に
隠し通して
そうしたら
また
新しいヒーロと出会えるよね?
嗚呼
今度はこんな愚かな私を許してくれる
救世主でも現れないかな…
『 自己中で依存的な恋をしよう 』
ほんとバカ