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俺、上城颯太(かみじょう そうた)の家の隣には学園の女神様が住んでいる。学園の女神様と言うのは容姿端麗それで、さらに分け隔てなく皆んなに接していることからそのあだ名が付いた。
そしてこれは、そうな女神と呼ばれている彼女と僕の関係が発展していくその過程の物語だ。
俺、上城颯太は平凡で普通の人間だ。ただ一つ普通ではないことと言えば、家の隣には学園の女神様が住んでいる。
そしてその女神の名前は、白星華凪(しらぼし かな)と言う。見た目は顔が整っていて白色の美しい髪そして、すらっとしているけど出ているところは出ている体その事から女神と言うあだ名が付いた、と言うかただ勝手に言っているだけだ。
まあ、家が隣だからと言って絡む機会がない、なのでただ家が隣というだけなので別に知り合いとう言う関係ってわけでもない。
因みに自分のスペックは前髪が少々長くて細身でちょっと筋肉が付いているだけのクラスの端っこにいる陰キャだ。ただ一応そんな俺にも親友だと思える人がいる。そいつは顔が良くて、いつもテンションが高いのでたまについていけない時があるがとても良い奴だ。
そして親友曰く俺は髪の毛を上げたら顔が良いと言われてるが俺は到底そんな気がしない。
そしてそんな俺はそろそろ学校に行く時間だ。俺は一人暮らしなので家には誰もいないが一応行ってきますだけ言って家を出る。
今は秋なので暑いのが少々和らいでいて涼しくなっている頃だ。
家を出ると、心地のいい澄んだ空気と綺麗な青空、今日も最高の天気だ。
「すぅぅ〜…ふぅ〜〜」
と深呼吸をする空気が美味しい、今日も学校で憂鬱な気分だったけど天気が良くて心地良かったのでとても良い気分になれた。
俺は思わず、朝からこんな気分になれるとか最高だなと呟いた。
そして学校に着くと気分が良かったのは最初だけで今は少しだるい。そう思っていると親友の天岸涼(あまぎしりょう)がやって来た。
「おう颯太、おはよう!」
「おはよ」
相変わらずテンションが高くて元気よく挨拶をして来てくれたが今はそんな気分になれず適当に返事を返す。
「颯太は相変わらずテンションが低いな〜」
「そう言うお前は相変わらずテンションが高いな」
そう返すと涼はテンション高いのが俺の取り柄だからと胸を張っていた。
そう言う会話をしていると涼の後ろから女がやって来たその女はと言うと、なんと涼の彼女だ。名前は朝倉美波(あさくらみなみ)容姿が整っていて髪の毛が短く凄く活発な子だ。
涼と美波は容姿が整っているため美男美女のカップルだその上凄く仲が良くあらゆる所でイチャイチャしているそして学校も例外では無い。そして今もイチャイチャしている。
涼は美波の頭を撫でると美波は嬉しそうな顔で笑うそれを見せ付けられてる俺は物凄く不快だ、そして俺は不快そうな顔で見ていると涼が言ってきた。
「なんだお前嫉妬か…..ニヤニヤ」
「ちげーよ….よく人前でイチャイチャ出来るなと思っただけだ」
「だって可愛いんだもん」
「可愛いからと言って人前でイチャつくのはやめて欲しい」
そんな事を言うと不満そうな顔でわかったよと呟く。
そんな親友たちと仲良く会話をしていると学園の女神様がやって来た。そしてそこにいる男子たちは女神様が来た!とザワザワし始める。そして女子にも人気なようで白星さんおはよ〜と声がいっぱい聞こえる。
「流石は学園の女神様だな」
「ほんとすげぇよな」
「白星さんはこの学園の注目の的だもんね!」
と美波が最後に喋るとチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン
涼「んじゃ、俺らは席戻るわ」
それに付け足すようにまた後で、と言いながら席に戻った。
それから退屈な学校が始まった。
そして学校終わり帰路を辿っていると視界にあるものが目に入ったそれはと言うと、なんと学園の女神様だ。ただいつもと様子が違う、なんか落ち込んでいるような。
ただ自分はそれを無視しようとして通りすぎようと思っていたが、やっぱり少し気になった。ちょっと心配だ。そう思って彼女に近ずいて話しかけてみる。
「おい、大丈夫か?」
そう声をかけると俯いていた顔がこちらを向く。その顔はちょっと落ち込んでいるような感じがする。
「あなたは上城くん?」
「俺の事知っているんだな」
「まあ、同じ学年の人の名前は大体覚えていますので」
「すごいなそれは」
「そんで落ち込んでる様子だったけど、どうしたんだ?」
「実はちょっと最悪なことが起きちゃいまして」
「最悪なこと?」
そう聞き返すと言いずらそうな顔をしていた。
「まあ、言いずらかったら言わなくていいよ、でも言った方が気持ちが楽になったり相談にも乗れたり出来るかもしれないし」
そう言うと。
「そう言うことなら…ちょっと聞いて欲しいです」
そう言うと彼女は話してくれた。
「私は今1人暮らししているのですが家の鍵を無くしてしまったんですよ」
「なんだそんな事か」
「そんな事とはなんですか、寝る場所が無いんですよ」
「そんなんだって見つかるまで友達の家に泊まればいいじゃん」
泊まるほどの仲が良い人なんていないんですよと小さく呟く。
「白星さん程の人ならいると思ってたから意外だな」
「私の見た目とか頭が多少良いのでそれで寄ってくる人が多いんですよね」
まあ、確かに白星さんは可愛いくていつもテストでは学年1位だもんねと呟く。
「そうなんですよだから困っているのです」
ん〜そうだな〜と呟く。
「家の2階は鍵開いてる?」
「はぁ〜、まあ一応開いてますけど」
「じゃあ俺がはしご貸しますのでそこから入ってください」
そう言うと、本当ですか?助かりますありがとうございますと言ってきた。
その後はしごを貸して無事2階から入れたそして予備の鍵もあるらしいので一応明日からも戸締りができるので一安心。
それから白星は改めてお礼をさせて下さいと言ってきたので俺はいや大丈夫と言った。
「ですが…..」
「いや本当に大丈夫だから」
と言って家に帰った。
そしてその日の夜ピンポーンとインターホンが鳴った、なんか荷物を頼んだっけと思いながら何が来たの見るとまさかの隣の家の白星だった。
扉を開けるとそこに立っていた。
どうしたの?と言うと白星は、お礼をしに来ましたと言った。
私服姿の白星は手に持っていた物を渡してきた、それはなんと弁当だった、自分は食生活が悪いため顔色が少し悪い。それを悟ったのか彼女は弁当を作ってきてくれてた。
「これがお礼です」
「弁当?」
「はい、少し顔色が悪いなと思ったので」
と言ってくる白星さんに颯太は失礼だなと返した。すると白星さんはクスクスと笑った。
すると白星は覗くように体を傾けた。
「上城さん家汚くないですか?」
「おい、勝手にみるな」
「すいません目に入ってしまったので」
「それじゃあもう1つお礼として一緒に掃除してあげましょう」
「いや、なんでだよそこまでする義理なんてないだろ」
「いや〜なんか、自分の隣の家がゴミ屋敷ってい言うか汚いと思うと嫌って言いますか〜」
「ゴミ屋敷とか言うな、事実だけど」
と苦笑しながら言った。
「なので一緒にお片付けしましょう」
「まあ、俺としても助かるしじゃあ、お願いしようかな」
じゃあまた明日会いましょうと帰りながら言っていた白星を横目で見送ってから家に戻った。
そしてその日の夜は、白星から弁当を貰ったのでそれを食った。
「うっま」
と思わず言葉をもらしてしまった。それほどまでに彼女の弁当が美味かったのだ。
あっという間に完食をした弁当を洗っていつでも返せるようにした。
そしてその日はやることが無いため歯を磨いて眠りにつくのだった………..