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10月25日
戦争が起こった。
なぜだ?この戦争が始めるのは半年後だったはずなのに。
戦争の準備でみんな慌ただしく動いている。これに便乗して必要なものを集めよう。
必要なものが多すぎて本格的に始まる前にはここから立ち去りたい。
11月25日
準備が整った。
途中で何度かバレそうになったが、俺の匠な話術が効いて良かった。
あとはこの日記帳を持ってて行こう。
兵隊:第四部隊!!早く準備しろ!!
ついに呼ばれてしまった。外に出てしまえば誰がどこにいて、誰が死んでいるのかなんて分からなくなる。それに紛れて逃げるとしよう。最悪はこれを使えば……。
銃声が爆発音が戦場に轟く。俺が知っているこの戦争はもっと質素なものだった。どちらとも物資が少なく、銃や爆弾ではなく剣で戦っていた。
今はどうだ?こちらはなんな変わりない剣だというのに向こうは銃や爆弾を大量に使っている。これでは負け戦ではないか。
さっさと逃げよう。
兵隊:おい!お前!どこに行こうとしてるんだ?
チーノ:俺の配置が向こうで…
兵隊:何を言っているんだ!あっちは違う奴らが行っているだろ!!
チーノ:(面倒なやつに絡まれたな…これを使うか…)
兵隊:おい!聞いているのか!!!
チーノ:うるせぇ!!
➖ドカンッ
俺のお手製、煙玉を投げ煙を立てる。幹部に入る前から練に練っていた煙玉をやっとこ作ることができた。
逃げ道も確保している。誰かにバレる前にさっさと…!?!
誰かに腕を掴まれた。こんな煙の中俺は捕まるのか…?振りほどこうとするが全く離れない。むしろどこかに連れて行かれる。
……あれ?今向かっている方向は俺がもともと使おうと思っていたルートだ。てっきり俺が反逆者としてバレたのかと思った。(反逆者だけど…)
煙が晴れて腕を引っ張っていた人物があらわになる。
チーノ:え?トントン!?!
トントン:いや、そうとは限らんで!!
チーノ:今そんなこと言ってる場合やない!!はよ逃げなぁあかん
トントン:分かっとるわ!!だからお前を引っ張ってるんや!
チーノ:いやいや俺だって走れはするし!!
トントン:100メートル走何秒や?言うてみい
チーノ:………
トントン:俺が引っ張っていた方が早いやろが!!
チーノ:……ありがとう
兵隊:いたぞ!!
チーノ:!?!追いつかれた!!
トントン:あれ使え!!
チーノ:おりゃぁ!!
➖ドカン
兵隊:ケホッケホッ!!
兵隊:まただ!!
トントン:それあといくつや
チーノ:あと一個!
トントン:なら早く逃げなきゃな
トントン:ここまでくればわからへんやろ
チーノ:ありがとうなトントン
トントン:いいってことよ
チーノ:なあトントン。
トントン:なんや?
チーノ:なんで村の近くにこんな洞窟があるって知ってたん?
トントン:あーそれはたまたまや。たまたま
見つけたんや。
チーノ:ふーん
何はともあれ、トントンと一緒に逃げてくることが出来た。どちらかと言えば脱策か。
これからどうするか。今までは俺一人のでの計画だった。トントンのことを考えていなかったわけではない。生きていると信じていたがあそこでトントンと会わなかったからもうとっくの昔に逃げてるものだと思っていたから。
前回の人生では半年後の6月に戦争が合ったから今の状況とは違うが、あと戦争のあと俺らは負けて、敵国の下につくことになった。そうは言っても、奴隷に近かった。
その後にトントン達が相手国を潰して俺達を助けてくれて、しばらくはWR国の軍人としていたが、みんなからの推薦で幹部になった。というのが要約した俺の人生。
しかし、今は本当に状況が違いすぎる。俺一人で逃げていたら、頃合いを見てWR国の軍人に入門しようと考えていたから。今はそうには行かない。トントンといれば何でもできる気がするが俺の単独行動が出来なくなる。仮に単独行動をしようものなら怪しまれること間違いない。
………あれ?なんで前の人生では俺らの村が襲われたんだ?エビル軍隊長に対する恨みならば分かるが、そうではなかったらしい。じゃあ一体誰に……?