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当然訳を聞かれるわけでかくかくしかじか…………
「なるほどのぉ…雄英とな。」
「…(護衛中ってことは羅紫さんは出張に行かない。と言うことは会えない…)今すぐキャンセルでいいのでは?」
「え?もう明日行くんだよ?ドタキャンとか教師に殺されるって。…まあそう言うことなんですけども…お願いします!」
なんか採菊から衝撃発言が聞こえたけど…?オイ警察がそんなんでいいのか。
「羅紫の為ならお安い御用じゃ♪ほれ、もう少し近う所へこい。」
「ウシ、お願いします!」
肩に手が触れ、何となく自分の体が縮んだのが分かる。目線が大分輝子さんと近くなったぞ?
自分で持ってた鏡を見ると15歳の頃の自分が写っている。
「おお…✨有難うございます!嗚呼肌ぴっちぴち…」
「…(ああああ私の目が見えたら喜ぶ羅紫さんが見えたのに…)」
「矢張り羅紫は愛いのお!任務、応援しておるぞ!」
「はい!有難う御座います!」
横でまた難しい顔をしている採菊は置いておいて輝子さんが可愛い。
護衛に行くから猟犬の皆さんに会えないのちょっと寂しいな…
「…羅紫さん、上に戻りましょう。送ります。」
「本当?じゃあお言葉に甘えて。」
タイミングを見計らったかの様に採菊が声を掛ける。…彼は心音で考えていることが分かるから要らない心配をかけさせちゃったかな?………
上の事務所へ着く。すると採菊が机をゴソゴソと漁り何かの箱を持ってきた。
「本当はもっと良い所で渡したかったのですが…仕方ありません。どうぞ。」
「え?これを?私に?」
箱を恐る恐る受け取り中を見ると可愛らしいピンクのネックレスが入っていた。
「わあ…!綺麗…有難う!採菊!今着けてみていい?」
「……ええ。(感謝と嬉しさが混ざった心音…素直で可愛いですね。)」
ネックレスを手に取り首にかける。ひんやりとした金属が肌を擦る。
フックをかけたいが後ろでよく見えず格闘していると暖かい手がそっと自分の手に重なりフックをかけてくれた。
もちろんその相手は採菊な訳で何故か顔がほんのり薔薇色に染まっている。
「ん、つけてくれて有難う。んふ、照れてる?顔が綻んでるよ。」
「なっ!揶揄わないで下さい!…羅紫さんこそ嬉しそうな心音が聞こえてきますよ。まるで大好きとでも言っているかの様にドキドキしてますね?」
急に距離を詰められたと思えば爆弾発言。
「ち、…」
「ち?」
「違うし!…いや違わなくも無いけど…てか馬鹿!帰るね!有難う!」
「え?!ちょ、」
事務所から飛び出て異能ですっ飛ばす。……あれ、この展開昨日もあったな…?
兎に角明日ついに雄英護衛。気合い入れないとなぁ…
ぽやぽやしながら家へと急いだ。