テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
満月の夜の日の事だった。
俺は日本との交流のため、
軍備の会議のため、日本にやってきた。
悲しい事に国の化身という物は、通常の宿には泊まれないようで、仕方なく日帝の屋敷に泊まった。
出てくる料理が本当に美味かった事をよく覚えてる。 風呂の暑さには驚いた。
その晩、日帝は俺に月が美しく見える場所に連れて行ってくれた。
その場所は日帝の屋敷の裏、小高い丘だった。
足元には色とりどりの彼岸花、
丘の中心には夜桜が煌めき、
桜吹雪が月に よく映えた。
「なあ、ナチ。今日は月が綺麗だな……」
そう言って彼女は笑った。
「……そうだな。」
その時はまだ、余り日帝を信用していなかったから冷たく返した。
日帝は悲しそうに笑った。
―今ならわかる
「月が綺麗だな」その言葉の意味。
彼女は俺に精一杯の「愛している」を伝えてくれたのだ。
嗚呼……その時から俺も心のどこかでは、
彼女を愛していたのに。
「愛してる」なんて、そんな言葉も、もう言えない。
だってそれを聞く人がいないから。
もう少しだけ、
早くその感情に気付いていれば…
日帝ちゃんがナチ君より先に降伏END。
ナチ日帝BOX祝!20話!
コメント
1件
神だわ