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燕帝山高校排球部の日常　　68話～

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燕帝山高校排球部の日常　　68話～

第25話 - 92話

7

2024年07月03日

#．🐬

#自己満

#創作

#ハイキュー

#🐬の排球部記録

柿之萩ているは

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柿之萩ているは

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「　あと、1点。しっかりとって行こ。　」

そうして、音島君がサーブを打つ。

「　きい～！！ナイッサー！！　」

「　うっさいねんけど～一回黙って、集中させて～。　」

「　うっす、　」

音島君と節君の緊張という緊張を一回も見ていない。

ある意味強いのか…？

そして音島君がサーブを打つ。

「　ネット際！前前！！　」

石井君が取る。ボールは繋がれる。

三守さんの元に帰ったボール。次、次誰が。誰が打つ。誰にトスを…

トン

ツータッチ。三守さんが不意によく使う、トスを出す方向からのツータッチ。

駄目だ。拾えない。点取られる。そして次のサーブ権は向こう。

しかもサーバーは浅原さん…サーブでは勝てない…負ける。

そう思った時。

「　諦めんなよ…！！！　」

紺さんが全力でネット際に向かう。そして、ボールは上がる。

「　輝さん！！　」

「　あいよ！！　」

その放物線を書く、柔らかなトスから生み出される、銃弾の様なスパイクで試合を終える。

「　んしゃ！！勝ったで！！　」

輝と紺さんがハイタッチをして喜ぶ。

一方、ネットを挟んだ向こう側はなんでか、和んでいた。

「　仕方ない！仕方ない！ほら、でもレシーブ、絶対取れない様なサーブも取れたし、

ジャンフロも決まってて、サービスエスも何本も取ったじゃん！それに皆スケでたべ！　」

三守さんがふふんと鼻を鳴らして言う。

「　ス、スケ…？　」

草ノ瀬君が首を傾げる。

「　手伝ってた的なやつやと思うで。　」

木萩君がボソッと呟く。

「　おぉ！！なるほどな！！　」

「　それにこれが本番じゃない。練習試合だぞ？まだまだ変化してくって　」

そして、みんな笑う。いいなぁ…このチーム。皆…皆優しくて暖かい。

「　みんな…　」

龍樹さんがポツンと呟く。

その声に反応して声の元を見る。

「　みんな…すごい！凄すぎる…！！僕が、僕が皆をもっと変化させるから…！　」

そういって、龍樹さんは一礼する。

「　よろしく…お願いします…！！　」

浅原さんの大きな声に続いて、俺たちも言う。

「　よろしくおなしゃーっす…！！！　」

始まる。始まって行く。変化する俺たちのバレーボールが。