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くろだんご
286
黄色い勇者 side――――――――――
店を出た俺たちは、南の街へ向かって歩いていた。
赤色の弓使い
「必要な材料、これで全部かな?」
黄色い勇者
「聖職者が欲しいって言ってたものは揃ってるはず」
赤色の弓使い
「よかった…これで怒られずに済むね」
黄色い勇者
「お前、あいつに怒られるようなことしたの?」
赤色の弓使い
「してないよ!?」
そんなくだらない話をしながら、俺たちは道を進んだ。店主に聞きたいことはまだ残っているけれど、今は考えても仕方がない。俺は一度、頭を振った。
赤色の弓使い
「何してんの?」
黄色い勇者
「いや、なんでも」
赤色の弓使い
「変だね」
黄色い勇者
「お前に言われたくない」
赤色の弓使い
「ひどくない!?」
弓使いの声が森に響いた。
しばらく歩くと、南の街が見えてきた。
赤色の弓使い
「あ、見えた!」
黄色い勇者
「やっとか……」
赤色の弓使い
「帰ったらご飯食べようね」
俺たちは街の門をくぐり、泊まっていた宿へ向かった。宿の扉を開けると、ちょうど紫色の魔法使いが階段を降りてくるところだった。
紫色の魔法使い
「お、帰ってきた」
赤色の弓使い
「ただいまー!」
黄色い勇者
「材料、取ってきたぞ」
紫色の魔法使い
「お疲れ、ちゃんと全部あった?」
黄色い勇者
「これで足りると思う」
紫色の魔法使い
「助かる、聖職者がずっと材料のこと気にしてたからさ」
3人で話していると、奥から緑色の聖職者が顔を出した。
緑色の聖職者
「帰ってきた!?」
黄色い勇者
「おう」
緑色の聖職者
「材料は?」
赤色の弓使い
「はい、どうぞ」
弓使いが袋を渡す。聖職者は中身を確認すると、ほっと息を吐いた。
緑色の聖職者
「よかったぁ……」
黄色い勇者
「そんなに心配だったのか?」
緑色の聖職者
「だって、これがないと回復薬が作れないもん」
紫色の魔法使い
「俺も食料を集めてきたよ」
緑色の聖職者
「おお!」
紫色の魔法使い
「あと、地図も新しいのを買ってきた」
黄色い勇者
「地図?」
紫色の魔法使い
「次の目的地を確認したくてね」
俺たちは荷物を置き、テーブルを囲んだ。
紫色の魔法使いが新しい地図を広げる。
紫色の魔法使い
「今いるのがここ。南の街」
紫色の魔法使い
「ここから東に進むと、古い街道がある。その先に小さな村があるんだ」
赤色の弓使い
「村?」
紫色の魔法使い
「うん。昔は魔王城へ向かう旅人がよく使っていた道らしい」
緑色の聖職者
「今は違うの?」
紫色の魔法使い
「最近はあまり使われてないみたい。道も荒れてるって」
黄色い勇者
「なら、そこを通る必要はあるのか?」
紫色の魔法使い
「近道になる可能性がある。それに、村で情報も集められるかもしれない」
赤色の弓使い
「魔王城について?」
紫色の魔法使い
「そう、少しでも情報が欲しいからね」
緑色の聖職者
「じゃあ、そこに行こう!」
黄色い勇者
「決まりだな」
俺たちは地図を見ながら、食料、回復薬、魔法石など、必要なものを確認していった。
…いよいよ、魔王城に近づいてきたんだ。
そう思うと、少しだけ胸が高鳴った。
その日の夜。
準備を終えた俺たちは、宿の部屋でくつろいでいた。俺はベッドに寝転がり、天井を見上げた。明日は東の村へ向かう。
そこで情報を集めて、また一歩魔王城に近づく。そう思いながら、俺は眠りについた。
――翌朝
紫色の魔法使い
「よし、忘れ物はない?」
赤色の弓使い
「食料よし!」
緑色の聖職者
「回復薬よし!」
黄色い勇者
「地図よし!」
紫色の魔法使い
「…本当に?」
黄色い勇者
「なんだよ、その疑いの目は」
紫色の魔法使い
「お前、前に剣を忘れたことあるだろ」
朝から騒がしいが、俺たちは宿を出て村に向かった。
赤色の弓使い
「本当にこっちで合ってる?」
紫色の魔法使い
「地図だと合ってるよ」
緑色の聖職者
「人も全然いないね」
黄色い勇者
「昔はよく使われてたんだろ? 今は別の道があるんじゃないか?」
紫色の魔法使い
「たぶんね。だからこそ、魔物も増えてるかもしれない」
赤色の弓使い
「それ、先に言ってよ!?」
紫色の魔法使い
「今言った今言った」
赤色の弓使い
「そういうことじゃない!」
黄色い勇者
「はいはい、警戒して進めばいいんだろ」
――――――――――
コメント
1件
読んだ読んだ!今回は旅の準備と移動が中心で、日常パートがじっくり描かれてたな。弓使いとの掛け合い、相変わらず可愛いし、魔法使いに疑われる勇者の「前に剣忘れたことあるだろ」は笑ったわ。いよいよ魔王城に近づいてる感じが出てきて、胸が高鳴るってシーンはこっちまでワクワクした。地図片手に仲間と一歩ずつ進む王道RPG感がたまらん!次はどんな魔物が出てくるんだろうな🔥