テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
一夜の約束
「ねぇ、オリヴィア。」
「なにかしら?」
「次はどこへ行きたい?何処へでも…とは言えないけど、できる限り君の願いを叶えたいんだ。」
彼女は今まで自由に旅なんてできなかっただろうし、僕みたいに沢山楽しいことや、優しい人たちに関わって欲しい。そう考えを巡らせながら隣に座るオリヴィアを見つめた。
「そうですわね……。あ!でしたら1度海へ連れて行って欲しいですわ。」
「だったら今度、僕の友達が住んでる海の街に行こうよ!とっても綺麗な場所で、空気も澄んているからきっと君も気にいると思うよ」
なんて話しながらアラムは旅路の中で見つけた海の近くの小さな町を思い出す。
「それに、僕の友達も君のように心の優しい子なんだ。きっとオリヴィアとも気が合うよ!」
「まぁ、ぜひお会いしたいですわ!約束ですわ、アラム。今度はその街へ一緒に行きましょう。」
「あぁ、もちろん!」
そんな、「千夜に一度の夢」を見たいと一人逃げ出した彼女との約束はとある三月兎と帽子屋によって叶えられることはなかった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
myu7
12
100
100