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knside.
~放課後、帰り道~
kn「……………………」
本当に俺は、なんで笑ってるんだろう。
ずっと笑ってても、疲れるだけじゃん。
もういっそ……
『─────苦しいから、笑ってるんじゃないの?』
あ…………
kn「俺……苦しかったの……?」
もはや、苦しいのかも分からない。
何も分からないなら、ここにいる意味なんて……
そんなことを考えながら、俺にとっての地獄─────家に着いてしまった。
kn「……ただいま……」
母「あら、おかえりなさい。ああ、突然なんだけど」
母「あなたの勉強道具とパソコン、捨てておいたわ」
─────は?なんで……?
意味が分からない……
kn「え……?なんで……?」
こんな時でも、俺は無意識に─────いや、もう意識しないと笑顔でいられない。
本当は限界なんだろう。
母「だって、勉強やゲームに時間を割いていたら、私とお父さんのために働く時間がなくなってしまうでしょう?」
母「だから、捨てたの。」
kn「ぁ…………………………そっか。今までちゃんと2人のために働けてなかったんだね。ごめんなさい」
母「ええ。本当にね。これに懲りたら、これからはもっと私たちのために全力を尽くすことね」
kn「うん。ごめんなさい。俺には必要のないものだしね……」
kn「じゃあ俺、夕飯まで部屋にいるね」
✧• ───── ✾ ───── •✧
kn「…………………………」
なんで……?
なんで……こんな苦しい思いしなくちゃいけないの……?
もう……消えたい…………
後悔なんてない。
─────でも、強いて言うなら、みんなに……伝えられなかった。
ならせめて、伝えてから……
あの思い出の場所で……
─────終わりにしよう……