テラーノベル
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俺はなぜかじいちゃんとの記憶はほとんどない
だけど唯一覚えてる記憶がある
“10年前”
龍解の幼少期「グスン、じいちゃん…(泣き声)」
龍解がじいちゃんの近くに近寄る
龍解のじいちゃん「まーた、いじめられたのか。 お前は泣き虫だな(よしよし)」
そう言って龍解の頭を撫でてあげる
龍解の幼少期「ねぇ、じいちゃん」
龍解のじいちゃん「んー、どうした?」
龍解の幼少期「…じいちゃんが俺のことを助けてくれたみたいに、俺もいろんな人を助けられるかな?」
俺がそういうとじいちゃんはニッコリ笑って口を動かした。
龍解のじいちゃん「……、………….。」
“現在”
ピピッピピッピピッピッ
ガチャ(目覚ましを止める)
龍解「ふぁーあ、もう朝か」
‘俺の名前は頭間 龍解(かしらま りゅうと)
特に取り柄もないただの高校2年生だ’
龍解はベットから起き上がり リビングに行くと兄の鳳星(ほうせい)に話しかけられた
鳳星「グッモーニングエビバディサムシングピープル!!!!!」
龍解「はいはい、鳳兄 おはよう(棒)」
そっけない挨拶をして、イスにに座り、朝食を食べ始めた
辺りを見回すと父ともう1人の兄の閻次(えんじ)の 姿がなかったので朝食を食べながら鳳星に聞いた
龍解「ねぇ鳳兄、親父と閻兄がいないけどどこ行ったの?」
鳳星「ああ、パパは朝から仕事が入ったらしくて、 閻ちゃんは「今日は休みだから池袋行ってくる…」って言ってたから多分推し活じゃないかな。それよりもー、今日はなんの日か知ってるよねー?」
鳳星がめっちゃニコニコしながら龍解の元に駆け寄った
龍解「鳳兄のサークルの演劇の本番でしょ、昨日も100回ぐらい聞いたよ。」
それを聞いた鳳星は自慢げに話し始めた
鳳星「むふー、俺が脚本から振り付けまで全部作って、なんと俺が主人公の役をもらえたんだー!
それでね…
’10分後‘
…それでね最後お兄ちゃんを泣きながら主人公が倒すのー。めっちゃ面白いでしょ?」
龍解「鳳兄…、全部ネタバレしちゃってるし、それに昨日も聞いたし…」
鳳星「あー、メンゴメンゴ〜💦 で、今日見にきてくれるの?(ワクワク)」
すごくキラキラした目で龍解の方に視線をやる
龍解「悪いと思ってるし、昨日も言ったけど俺今日学校なんだよ。後あのタイトルで演劇見に行ったら、俺が恥ずかし死するわ」
鳳星「えーいいじゃん。「リュウトマンの大冒険」めっちゃイカしてると思うけどなー?10時間考え抜いた結果の最高傑作でしょ✨」
龍解「じゃあさ、俺がもし演劇部入ったとしてさ「ホウセイマンの大冒険」ってタイトルの演劇やったらどう思う?」
鳳星が近づいて龍解の頭を撫でる。
鳳星「龍解は天才だなぁ、って思う(ニコニコ)」
龍解「(ダメだこりゃ)」
龍解はため息をし、食器を片付け学校の支度をした。
‘10分後’
支度が終わり玄関から出ようとする時鳳星に声をかけた。
龍解「じゃあ鳳兄、行ってきます」
鳳星「おう、いってらっしゃい!」
龍解「演劇頑張ってね」
鳳星「(キュン)✨「俺はッ、 なんていい弟を持ったんッ、 だッ!ここでッ、一曲ッ、歌いまッ!」
ガチャッ(玄関から出る音)
龍解は鳳星の話を無視し、学校に行ってしまいました。
鳳星「冷たい😢」
‘通学路’
その日は太陽がギラギラと燃えていてとても暑かった。
龍解「(今日が終わったら夏休みだー✨
帰ってゲームしてアニメ見てそれからそれから…)」
ドンっ!
???「おはよ!」
突然後ろから肩を叩かれ、振り返って見ると幼馴染の無萎(むい)がいた。
龍解「げっ!」
“こいつは元梅 無萎(もとうめ むい)
俺の幼稚園からの幼馴染で、めっちゃ漢気が強い。俺のことしょっちゅう殴ってく…”
無萎「龍解くーん、ナレーションで変なこと喋ってない…💢」
龍解「へ⁉︎な、なんのことかなー💦
(なんでナレーションに入ってこれるんだよ。怖すぎたろ(ブルブル))
無萎「そういえばさ、あの噂聞いた?」
龍解「なんの話?」
無萎「ここの町のどこかに化け物が住む屋敷があって人を捕まえて食べてるって話、昨日みんな噂してたじゃん」
龍解「あー、そうだっけ?」
無萎「そうだよー 今日みんなで行こうって話してたじゃん」
龍解「そーいえばそんな話してたなー でも俺には関係ないし…」
無萎「何言っちゃってんの クラスメイト全員行くのにお前だけ行かないなんてありえないだろ」
龍解「いやー、でも俺今日鳳兄の演劇見に行かないといけないし…(小声)」
無萎「鳳星さんの演劇12時からでしょ
間に合わないのにどうすんだよw
もしかして、ビビってるのー(ニヤニヤ)」
龍解「は、はービビってるわけねーだろ
そんな化け物なんかいるわけないし、どうせ時間の無駄だと思っただけだし」
無萎「ふーん(ニヤニヤ)」
キーンコーンカーンコーン(学校のチャイム音)
無萎「あっもうこんな時間、走っていこ」
龍解「ちょっと、先行くなよー」
そうして龍解と無萎は学校に向かって行った。
第一話 完
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