今回も見てくださりありがとうございます。
私の生きる場所は此処か絵チャしか無いんで書きます。
何かどうしても自分の名前に宮付けたくなるんですよね…
それでは、行ってらっしゃいませ。
暗い森の中、周囲を見渡す。
すると突然、フェリシアーノが口を開く。
「そういえば、菊に言ってなかった事があってね~」
と顔を見合わせる。
「……言ってなかった事…ですか?」
と恐る恐る聞いてみる。
今思えば私はこの悪魔の事を何も知らない。
知っていたとしたら悪魔の種類、弱点、あの日時だけ。
「それはね」
「悪魔にもメフィストフェレスの中の種類があって」
「俺はその位にする傲慢の悪魔なんだ」
傲慢…。
いつの日か分からないが菊は神聖書で見たことがあった。
傲慢の他にもあった気がしたけど記憶が曖昧なせいでよく憶えてない。
傲慢の悪魔の前は、美しき天使だった。
だが、自我の美しさと権力に溺れ酔い、堕落した天使となり、悪魔になっていった….。
そんな事を書いていた気がする。
菊が口を開けようとした瞬間。フェリシアーノが
「悪魔の気配…..多分、俺と同じ上級….」
「菊….気をつけて…」
と菊の前に立つ。
フェリシアーノが盾になるように。
すると、向こうから声が聞こえた。
「傲慢の悪魔フェリシアーノ…..」
「何故君が人間側に居るんだい?」
そういう問いを掛けてきた。
「……まぁ、契約した….とか言うんだろうな」
ともう一人の悪魔が言った。
二人の悪魔が此方を向く。
すると、分かっているかの様に菊が答える。
「….怠惰の悪魔と強欲の悪魔…..でしょうか」
少しだけ自信の無い声になったが、そんな気がしただけだ。
その言葉に悪魔も驚いたのか
「…….へぇ」
「何も聞かずに分かるとはな…..」
凄い歓心だ。
でも、所詮は悪魔。
人間に対しては嫌悪感や嫉み、憎しみに満ちている。
そんな中悪魔に対して人間も嫌悪感や恨みに満ちている。
悪魔と人間は生き違っている。
そう、それだけ。
だけど、ある一人の聖者は悪魔の事も人間の事もどうとも思ってない。
今居る召使い….使い魔は護ると思っている。
思っている、願っているばかりで実現したことはない。
すると
「….何の用なの?」
と警戒が強くなっているフェリシアーノが言い放った。
「……此処は悪魔の敷地内….」
「入って来たものは容赦なく駆除する、それが仕事だ」
邪魔者、侵入者は容赦なく駆除….という事だ。
しかし、菊も祓魔師….悪魔を狩らないと神に叱りを受けてしまう。
「それでは……私も容赦なく駆除致しますね」
除悪札を持った菊の瞳は黄色に輝き、口元は緩んでいた。
まるで獲物を狩る悪魔みたいに……
「ふぅ…..」
と一息フェリシアーノがつく。
そう、あの怠惰と強欲の悪魔を眠らせたからだ。
「….本当に殺さなくても良かったのですか?」
と心配をかける。
するとフェリシアーノは
「んー….」
「もし立場が逆だったら俺は殺されているかも知れないし」
「そうしておけば良い印象を持つかも知れないしね♪」
と悪魔みたいに笑った。
考えている事は人間と同じぐらいだろう。
「さて……」
「この悪魔達どうします?」
と寝ているアルフレッドとアーサーを見る。
「ん~….」
「取り敢えず、起きるまで待とうか!」
と言い、それを承知するように
「…..そうですね」
と言い放った。
「ん……」
怠惰と強欲の悪魔が目覚めた。
やはり、兄弟…..悪魔という物なのだろう。
「って…..人間?!」
と怠惰の悪魔、アルフレッドが驚いた。
それはそうだろう。
何故ならアルフレッドとアーサーは菊の膝で眠っていたのだから。
「というか、アーサー!」
「何で君はそこで心地好く眠っているんだい?!」
と突っ込む様にアルフレッドが言い放つ。
見ての通り、起きてから一歩も菊の膝から歩いてない。
「え?そりゃ、心地好いからだろ」
とキッパリと答えたあまり、フェリシアーノとアルフレッドから
「うわぁ…..」
という引きの声が聞こえた。
「まぁまぁ、今は落ち着いて下さい」
と中間に入る。
「それより、傷は大丈夫ですか?」
そう、戦闘をしている際、傷を付けてしまったからだ。
そうして眠っている時、人間の手では力不足だが悪魔達に包帯を巻いていたのだ。
「…..そういう事は早く話してくれよ…」
「俺が悪いみたいになるじゃないかい….」
と落ち込んでいる。
その凄い表情に菊は少し微笑する。
「まぁ、無事なら何よりです」
と言った途端、フェリシアーノが問い掛ける。
「ねぇ、菊?」
「….どうしました?」
とフェリシアーノの意見を聞く。
すると….
「えーと……アルフレッド達ってどうするの?」
このまま殺しても構わない…..
けど、このまま殺してしまうと悪魔としての素質、強さが水の泡になってしまう。
それなら、私は
「…..アルフレッドさん、アーサーさん」
と名前を呼びアルフレッド達に近付く。
「….?どうした?」
と疑問に問う。
「……私は、貴方達の強さが気に入りました」
「…..ということで、契約するのはどうでしょう?」
そう言った瞬間、フェリシアーノが
「ヴェェェェェェェェェ?!?!」
「き、き、き、き、菊?!」
めちゃくちゃ動揺している。
もしかしたら菊がそんな選択をするとは思わなかったのだろう。
すると、アルフレッドとアーサーが
「…..別になってあげても良いんだぞ…..///」
と照れながらも言っているアルフレッド
「菊と契約出来るなら何でもやるぞ」
とニコニコの笑顔で答えるアーサー。
答えは「契約を結ぶ」と言うことだ。
すると、菊がアルフレッド達に手を近付け
「これに….口付けを….」
小さな指輪。
その指輪に二人の悪魔が跪き接吻をする______
━━━━契約成立。
「これで、貴方達は私の使い魔になります」
「宜しくお願いしますね」
と一声かける。
すると、アーサーとアルフレッドが
「あぁ、宜しくな、菊」
「宜しくなんだぞ菊!」
と一声。
それを見るフェリシアーノの目は「菊を取るな」という警告だけでいっぱいだった。
また、悪魔の居る生活が始まる事がある。
このコントラクトゥスに誓って。
コメント
3件
契約したよぉぉぉぁぁぁ😭😭😭😭‼️‼️‼️ 最高すぎる😭😭😭まってその小さい指輪に私がなれば実質私がKissされてるってことになるじゃん🙈💕なるか… 続き待ってまっせ!!!!
これ好きだったんだよぉぉぉ!嬉しいです!!!学校とかやだぁぁ、、、ずっと見ていたいよぉぉ、、、
うおぉぉぉぉお!契約!した!神ぃ!最高ぉぉぉおぉぉお!ほんっとーに最高でしたんですけどけど??天才ですね…まじで…すごすぎだろんてぃねす(^o^)