ギョンサノ(256×230)
主にギョンスの一人語り
ギョンスとサノスが都合の良い関係になってる設定
切ないかも、サノがちょいクズ
※捏造。一部R表現ありますが、一応全年齢OKのはず
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なあ、俺たちって身体の相性よさそうじゃね?…試してみるか?
そう囁かれて初めて身体を重ねてから、もう半年が過ぎた。
最初は「ヒョンの特別になれた」って、あんなに喜んでいたっけ…。
でも、それから誘われるのは決まって夜ばかり。
俺は遊び相手の一人でしかなかったんだ。
身体ばかり求められる関係なんて、もうやめたいのに。
それでもヒョンに誘われると拒めない自分が、何より嫌いだった。
───
256「っ、ヒョンっ…はあ、…っ…はぁ……」
230「ん、んぅ…はぁ、ギョンス…っ。きもちい、もっと…」
─また、身体を重ねてしまった。
気だるげにタバコを吸うヒョンの横顔を見つめる。
(…こっちを見てよ)
そう願っても、叶わない。
ヒョンが求めているのは俺の身体だけで、心じゃないことなんてわかってる。
───
朝、目を覚ますとヒョンの姿はない。
いつものことだ。
でも、いつも通りのメモがテーブルの上に残っていた。
『サイコーだったぜ!
I love you!』
…アイラブユー。
きっと深い意味なんてない。
ただの社交辞令みたいなものだ。
それでも、その一言だけで胸が満たされてしまう自分が嫌になる。
どうして、こんなに好きなんだろう。
─走り書きのメモ、空のグラス、昨日使ったバスタオル…そのどれもにヒョンの痕跡を感じてしまい、苦しくなる。
───
部屋に残された痕跡が薄れた頃、 ヒョンからメッセージが届く。
『会える?』
スマホを手にしたまま、しばらく見つめて電源を切った。
(別に、ヒョンがいなくたって平気だ)
強がってみたくなった。
いつもヒョンからの誘いに従うだけの自分が悔しくて。
たまには、こっちから連絡をさせてほしい。
(都合よく使ってるんだから…ちょっとくらい意地悪したっていいよね?ヒョン。)
───
久しぶりに昼間に会う約束をした。
昼間のデートなんて何ヶ月ぶりだろう。
それだけで胸が高鳴ってしまう。
(また、あの頃みたいに楽しく過ごせるかな…)
そんな淡い希望を抱いていた。
けれど、約束の時間が近づいた頃にメッセージが届く。
『風邪ひいたから行けなくなった』
仕方ないよね…って思おうとした。
だけど、街中でヒョンを見かけてしまった。
知らない男に肩を抱かれて、楽しそうに笑ってる。
(あぁ…そうか。その人が本命なのか…)
嘘なら嘘でいい。
でもせめて、もっと上手についてほしかった。
───
ひとりで帰った部屋のベッドに横たわる。
目を瞑ると、ヒョンの笑顔が浮かんでは消えた。
(俺だけに弱いところを見せてほしい)
(あの無邪気な顔で名前を呼んでほしい)
(ヒョンのすべてを誰にも見せずに、俺だけを見ていてほしい)
そんな本音が渦巻いても、胸の中にしまっておくしかない。
だって、ヒョンに伝えたところで何も変わらない。
───
また別の日、深夜。
情事の後、いつもならすぐに離れるのに、その日はなぜか身体を寄せたまま動けなかった。
230「…どうした?」
ヒョンが不思議そうに俺を見つめる。
涙をこらえながら問いかけた。
「ヒョン、俺のこと…好き?」
ヒョンは優しく微笑んで答える。
「もちろんだ。I love you.」
だけど、その言葉は何度聞いても嘘にしか思えない。
(嘘つき。愛してもないくせに…)
心の中で何度も叫んだ。
それでも、ヒョンの瞳に映る自分を見つめると「今だけは俺を見ていてほしい」と願ってしまう。
ヒョンの嘘に気づかないふりをしてあげるから。
せめて、あと少しだけ――。
この夢を見させて。
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終わりです
思いつくままに書いたので雑&読みづらいと思います…すみません
一応、【ギョンスの純粋な好きという気持ちを利用しているサノスと、それに気付きながらも気付かないふりをするギョンス】という感じです。
リクエストや書きっぱなしのストーリーも同時進行してますので、気長に待ってくれると嬉しいです🤩
閲覧、ハート、コメント等ありがとうございます
コメント
2件
悲しいけど好きすぎる...約束の場所で堂々と歩けるの流石にサノスすぎる...😂このまま放置したらいつか監禁とかしだしそう...いいぞもっとやれ
うぐっ切なすぎる… ギョンスの恋が実りますように🙏!