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すごいっ!なんかもうみんなの声が聞こえてきた!🥹
【2年前の短冊】
毎年七夕が楽しみなどぬく。
「今年の願い事は何にしよう?」
そう言いかけた時、眩しい光がオーロラ一面に広がった。
目を開けると、オーロラは無くなっていた。
代わりに、小柄な愛らしい女性がどぬくを救った___。
”あの日、来れなくてごめんね”
Episode1 【舞い降りた少女】
今日は7月6日。
明日はそう、七夕だ!
いつメンの
「じゃぱぱ」
「たっつん」
「ゆあんくん」
「うり」
が今日はじゃぱぱの家でパーティーするらしい。
勿論、俺も初めは誘われた。でも、、、
俺は1人で七夕を楽しみたかったから断った。
Y「え〜!どぬちゃんノリ悪くな〜い?w」
U「そうだよ!皆でパーティーしようよ!!」
T「んー、でもまぁ、そんな無理に誘うようちゃうし…」
J「いいじゃん!どぬが来れなくてもさ!」
J「俺らの4人で楽しもうよ」
Y「え〜、でも…」
T「やめーさ!どぬは七夕好きやろ?」
T「せっかく楽しく過ごそうと思ってたのにとかなるやん」
T「ええよ!どぬ、俺らは俺らで楽しむし!」
D「あぁ、ありがとう…!たっつん」
D「ごめんね!でも今年は…」
Y「もういいよ。皆行こうぜ!」
Y「もう一生誘わないから。」
D「えっ…」
Y「行こうぜー!!」
U「そうだな!」
T「…」
J「…」
ごめん。俺も行きたかったよ…?
でも今年は本当に1人でやりたい事があるんだもん…
最後、じゃっぴとたっつんが黙って俺を見てた…
何か言いたそうな目でこっちを覗いていた
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七夕当日
D「よーし!今日は6:30に起きれたぞ!」
D「これでやりたい事が出来る!」
D「よし!まぁ、下降りるか!」
D「…あ、あった」
D「笹が、もう飾られてる。」
D「短冊、短冊。」
D「よし、戻ろー!」
D「あ、今年のオーロラも綺麗だなぁ」
D「今年は願い事は何にしよう?」
ビビビッ!
D「っ!!何っ!?」
D「痛っ!っ…!」
D「……」
D「何?急に強い光が…!」
D「えっ…?」
D「オーロラが…き、消えた…?」
D「そんなっ…そんな事ある?」
D「今年は俺が見た中でも1番綺麗だったのに…?」
D「んっ…?何あれ…。」
D「夜明けから遊んでる子供か?」
D「いや…にしては静かか、」
D「ちょっと見に行こっ!」
俺は、オーロラがあった空の真下の子供に話しかけに行った
D「あの…すいません」
?「…?」
?「なんですか…?」
D「今6:30なんですけどこんな時間に何してるんですか?」
?「…」
D「すいません。見たことないなって思って…」
?「…」
D「あ、帰る家は無いですか?」
?「まぁ、そうですね。」
?「実はこの街に来るの2回目で、」
D「あっ、そうなんですね!なら…」
?「でも、1回目の時は貴方は居なかった気がする…」
D「まぁ、俺も最近引っ越してきたので…」
D「まぁ、取りあえず中に入りますか…!」
?「ありがとうございます…!」
D「いえいえ!」
D「あっ、そういえばお名前は?」
?「名前は…」
?「空野 永都です、」
D「えと…さん?」
E「コクッ」
D「そういえば、今年のオーロラ見ました?」
D「めっちゃくちゃ綺麗だったのに」
D「なんか光が、ピカー!ってなって…」
D「なくなったんですよね」
E「いや…それ、私です」
D「えっ!?」
D「じゃあ、あの光って…」
E「私が来たよっていう証拠です。」
D「へぇ〜!すっご〜!」
D「俺、オーロラ大好きなんですよ!」
E「そうなんですねっ笑なんか嬉しいです…!」
D「えへへ!綺麗じゃない?」
E「デレデレ」
D「てか、そんなぎこちなくしなくても良いんだよ?」
D「敬語だったら俺が嫌だし!」
E「じゃあ、」
E「敬語、外す…ね?」
D「うん!」
D「あっ、俺の名前教えてなかったね!俺、どぬく!」
E「ど、どぬく?」
D「そう!どぬく!」
E「珍しいね笑」
D「この街結構珍しい名前の人多いからねー!」
E「そうなんだ笑」
D「そっ!…てか、話変わるけど…」
E「どうしたの?」
D「帰る所、あるの?」
E「っ、いや…」
D「じゃあさ、ここに住んだら?」
E「えっ…!?でも家が無いよ…?」
D「俺ん家住んだら?別に俺は迷惑しないし…」
E「…じゃあ、お言葉に甘えて、」
D「あとー、えとさんって何歳?」
E「17歳」
D「俺と同い年だ!」
D「じゃあさ、俺の学校に一緒にいかない?」
E「えっ?」
E「いいのっ…?」
D「うん、いいよ?」
D「あのー、転校生?として、来たらいいし」
D「まぁ、俺のクラスになるかは分からないけど!」
E「じゃあ、行きたい!」
D「行くっ?」
D「ちょうど今日、学校だし!」
E「うん!」
D「あっ、あのー、先輩のなおきりさん?」
D「青い髪の毛の人なんだけど、その人には気をつけて…」
D「怒らせたらめっちゃ怖いから。」
E「…分かった!」
D「じゃあ、7:00になったら出るよ?」
E「うん!」
D「じゃ、準備してくるね!」
D「えとさんは…髪の毛とかやっといて良いよ!」
D「あっちに、余り部屋あるから!自由に使って?」
E「ありがとう」
7:00前
D「えとさん準備出来たー?」
E「うん!バッチリ!」
D「じゃあ、そろそろ出よっか!」
E「あっ!どぬ!」
D「んっ?」
E「待って…?怖いから。」
D「先に行くわけないでしょ?」
E「えへへ〜!」
D「じゃ、行こっ!!」
E「うんっ!」
学校
Y「やっほ〜!どぬちゃん!」
Y「今日一緒に学校来てた奴誰?」
D「えっ?いや…」
S「はーい、座れーおい赤坂!」
Y「やべっ」
S「えー、今日は転校生がいます。」
M「マジッ!?」
S「じゃあ入ってこいー」
E「はじめまして、空野永都です。よろしくね?」
M「ヒュー!!可愛いー!」
M「よろしくお願いします!」
E「あっ、どぬ!」
D「っ…!?」
U「え〜?何〜??知り合いなの〜?」
Y「あっ、今日どぬちゃんと一緒に学校来てた奴じゃん。」
Y「全然タイプじゃねー」
Y「どこが可愛いんだよー、あんな奴の」
E「…」
D「おい、それは無いだろ?」
D「せっかく来たのに早速嫌な思いしたかもじゃん!」
Y「えーでもしてなかったら良くね?」
D「ったく…」
S「じゃあ、その赤いメッシュの奴の隣開いてるからそこ」
E「…」
S「返事くらいしなさい」
E「はい…」
D「先生初日でそれは酷くないですか?」
D「まだ皆知らなくて、緊張してるだけでしょ?」
D「おかしいよ」
Y「でもお前の事は知ってるだろw」
Y「良い子ぶんなってw」
D「ぶってないし…」
Y「黙れw」
E「先生!」
S「あぁ?なんだ?」
E「この人の隣嫌です…、あの人の隣がいいです」
D「えっ?俺?」
S「ダメだ!」
E「…分かりました。」
S「はーいじゃあ、1限目数学ー。」
S「じゃあ、ずっと後ろ向いてる赤坂ー。ここ読めー。」
Y「うっわ…だっるー。」
Y「____,__.」
S「はい、じゃあ」
1限目終わり
D「えーとさん!授業分かった?」
E「んー…全く」
Y「はぁ?wこの問題分からんとかアホすぎん?w」
D「人と人、全員が同じ考えでいいの?」
Y「えっ、なに急に…」
D「人が全員同じ考えだったら、国語はないでしょ?」
D「いいじゃん!俺が教えて、理解出来たらいいでしょ?」
Y「まぁな…」
D「じゃあわざわざ口挟まないでよ」
Y「はーい」
D「…えっとーえとさん!ここは、」
D「___?__,__!」
D「分かった?」
E「えっと…」
D「いいよ!遠慮しないで!」
E「一応分かった、ありがとう!」
D「それなら良かった!」
Episode2 【仲間外れと見て見ぬふり】
D「いっ…!やめっ…てっ!いった…い…!」
E「…っ!ど、っどぬっ…!」
D「やっ…やめてよっ…!ゆっゆあんくんっ…!!」
Y「黙っとけって…!うるせぇんだよ!」
D「…っ!いっ!痛いっ…!」
Y「バコッ!ボコボゴッ!」
D「…つっ!ぅっ!」
E「ねぇ…!ゆあんくんっ…!!やめてよ…」
E「もうっ…!どぬを虐めないでよっ…!!」
Y「黙れ!転校生のクセにっ!」
E「酷いよっ!もうっ!嫌っ!!」
タッタッタッタ!
Y「っ!?おいっ…!」
D「あ!え…えとさんっ…!」
E「っっっ!もうっ…」
E「仲間外れをしてる人は大嫌いっ…!」
E「みんなも見て見ぬふりだし…!」
E「嫌だっ…!こんな街に降りてくるんじゃ無かったっ…!」
E「せっ…先生っ!!戻して…!」
E「私を空に、戻してっ…!」
E「もう、この街には、降ろさないでっ!!」
?「ダメだ。お前は1ヶ月以上はこの街にいるだろう?」
?「1ヶ月もいたらダメだというルールを破るのか?」
?「答えるんだ…えと。」
E「っ…じゃあ、せめて、どぬを連れてってよ…」
?「そいつは空に元々いないだろう?ダメだ。」
E「…分かりました。」
E「…」
Y「おい。えと、どぬく知らね?」
E「えっ、いや…知らないけど…?」
Y「さっき逃げたんだよ。」
E「だから知らないって!」
E「もう何回も言わせないでよっ!」
Y「黙れ声デカいんだよ」
E「あっ、ごめん」
D「あっ、いた!えとさっ…」
D「あっ、ゆあんくんっ…!」
Y「おい。こっち来いよ。」
D「いっいやだっ!やめてってば…!」
E「どぬ。こっち」
D「ん…?なにっ?…ちょっ!」
E「ゆあんくんはついてこないでっ!!!」
Y「…」
E「どっどぬ?」
D「…?」
E「だっ大丈夫?か、顔…」
D「う…うん、ごめん、俺いかなきゃ!」
E「えっ!?ちょっと!!」
Episode3 【望まれた未来は…】
Y「あっ、どぬじゃん。」
D「っ、」
Y「ちょうど探してたんだよねぇ〜。」
D「あっ、ごめん…。俺、部活行かなきゃ…!」
Y「いいじゃん部活とか〜!サボれよー!」
Y「俺今めっちゃストレス溜まってんの。分かんねぇの?」
D「そ…そんな、分かるわけ」
Y「とにかく、今日は付き合って?」
D「っ…いやっ…いやっ!」
D「今日で転校しちゃうんだよ?部長…だ、だからっ!」
Y「っるせぇな。黙れよ下僕のクセに。」
D「っ…!!」
Y「っ!おい!!待てよっ!!」
俺はこんな事を望まれたの?
こんなのになるために生まれたの?
絶対に違うはずだよ…!
望まれた未来がこんなだなんて…いやっ…!いやだっ…!
ゆあんくんも元々あんなじゃ無かった…
なら、俺が、俺が七夕のパーティーに行っていればっ…!
でも、パーティーに行っていれば、えとさん、
そうえとさんには、出会えなかった。
そもそもなんで?ゆあんくんはあんなのになっちゃったの?
おかしいよっ…!戻ってよ…!!みんなっ!!
J「あっ、どぬ!」
D「っ!サッ…!」
J「ちょっと!待って!」
D「っ…!ハァハァ…!」
もういや!今は関わらないでよ!!俺には関わらないで!
J「そんな…なんで…?」
D「え”っ…?」
J「えだって今、関わらないでって…、どぬが…」
D「そんな…」
漏れてた?心の声が?全部?嘘?本当に?なんで?
おかしい。漏れるはずない。絶対に。そんなはずはない。
J「ねぇ、なんでってば」
J「何かあったの?どぬ…」
D「ッ…!」
俺はじゃっぴだったら大丈夫、安心して話せる。
俺はじゃっぴに全てを話した。
J「そうなんだ…ゆあんくんも、酷いな…アイツ。」
D「でもね、次のターゲットは多分えとさんかたっつん。」
J「なんで?えとさんはまだ分かるけどなんでたっつん?」
D「たっつんを自分の仲間にするかなって思って…ね?」
J「まぁ、アイツすーぐ俺かたっつんに求めるもんな。」
J「俺も正直ゆあんくんは好きじゃないよ。」
D「えっ?そうなの?」
J「うん。だってさ…?」
J「アイツ我儘でかまってちゃんだし、」
J「俺かたっつんをすぐに仲間にしようとするし…」
J「もう疲れたんだよな…アイツの”友情ごっこ”には…」
ズキンッ
D「ゔっ…!あ”ぁ、、、」
何かが頭の中をよぎった。
きっと、あの言葉にだろう…。
もう嫌。思い出したくない________。
Episode4 【魔法少女と空の娘】
J「だ、大丈夫?どぬ…」
D「あ、あうん。大丈夫」
J「なんか凄い唸ってたけど…。」
D「ご、ごめん。うるさかったよね?」
J「いや、どぬが大丈夫ならいいけど…」
J「俺は全然うるさいとは思わなかったよ」
D「ありがとうね?じゃあさ、もう1つだけ話して良い?」
J「な、なに…?」
D「えとさんって、魔法少女だよ?」
J「は?」
J「そ、そんな、そんな、わけな、ないじゃん!」
D「ほ・ん・と・!」
J「なんで?」
D「それは分からないけどえとさんに聞いて?」
J「…分かった。」
Last Episode 【揺れる髪と鮮やかな瞳】
“あの日、来れなくてごめんね”
何…?今の声…誰?
いや、えとさんだ。えとさんの声だ、きっと。
あぁ、この時が来てしまったのか…
E「どーぬ、大丈夫?最近一緒に帰ってくれないじゃん?」
D「いや、それは部活がちょっと大変でね?」
E「ふーん。どぬって何部だっけ?」
D「ハンドボール部!」
E「ハンドボール部かぁ…。ムズイ?ハンドボールって」
D「いやぁ?慣れたらムズくはないと思う。」
D「初めはそりゃあ難しいけどさ?楽しいよ?」
E「でも私スポーツ苦手なんだよなぁ。」
D「えー、楽しいのに。損してるよ?人生の10分の1。」
E「はぁ?そんなに損してないわ!…でも、、、」
E「この街にもっと早く来れなかったのは損かな?」
D「ん?どういう事、?」
E「えっへへ!内緒〜!」
D「えぇ〜!それずる〜い!」
ゆあんくんがいなくなってから、学校が楽しい。
というのもゆあんくんは…
Y「ねぇじゃぱぱ〜!聞いて聞いて〜!」
J「何?」
Y「俺さ、父さんの仕事でさ〜転校しないといけない〜!」
J「えぇ〜!それは寂しくなるねー!」
Y「だよなぁ〜!俺がいなかったら寂しいよなぁ〜!!」
J「違うよ!ゆあんくんが寂しい思いしちゃうねって事。」
Y「はぁ?俺が寂しいとか言ったことあったっけ?」
J「あるじゃん。毎回帰る時に言ってるじゃんか?」
Y「ちょ、それ俺のヤンキー系キャラ壊れるって…!」
J「いいじゃん別に。どうせ近々転校するんだしね?皆?」
T「うん、別にええんちゃう?最後やろ?今日で…」
U「いいやろ!可愛いやん!!」
H「別に悪いことでは…ないとは思うけどねぇ?」
R「るなも別に…?」
Y「お前は関係ねぇだろ?るな」
R「あ…はい、」
Y「だからさぁ〜!」
E「どぬ〜!はーやーくーきーてー!」
D「あぁ、ごめん!」
E「てか私ここのカフェ行ってみたい!!」
D「あー、明日行く?ちょうど休みだし…」
E「えー!いいのー!?行きたい行きたい!!」
D「いいよ!」
E「やったぁー!楽しみぃー!!」
D「俺もそこはじめて行くからさ!楽しみだね!」
E「ね!もうどぬ大好き!!」
D「ドクンッ…ズキッ!」
え?す、好き?俺の聞き間違い?だよね?
E「どぬなんかめっちゃ顔赤いよ?大丈夫??」
D「え?あ、うん!大丈夫!」
E「そ?ならいいけど…」
E「あっ!てか、どぬ時間大丈夫!?」
D「え、あヤバい!!」
E「急がなきゃじゃん!!」
D「ごめん!先に帰るね!」
E「うん!気をつけてー!!」
あぁ。
あの綺麗な橙色の髪…そして鮮やかな赤色の瞳…もう
“離せないよ…君の事は。”
あの頃の願い事、今…今叶ったみたいだ。
「2年前の短冊」