……とまぁ、これが私の半生って感じかな。でもここまで来ると、流石に「死」というものに恐怖を感じなくなった。死ぬことは、私の中での人生イベントになっていた。それに、もう何度も、大切なものを失う気持ちを経験した。だからか、今の私には、他の人と同じような感情が無い。その方が楽だから。さて、じゃあ今の私について説明させて。
私は、俗に言う「最強の力」を持っている。最初は何の力も持っていなかった私。けれど、今となっては、魔王とも互角に渡り合えるくらいにはなった。あくまで互角、だけどね。三度目の人生でスカードンに憑依した時、ほんの一瞬だったけれど、不思議な感覚がした。その時はまだ、その感覚の正体は分からなかったけれど、二十四度目の人生でやっと理解した。それと同時に、暴走した原因も分かった。私はその時、スカードンの力の一部を持っていたのだ。そして、生まれ持った膨大なマナ、ビネガーの力。これらが合わさって、私の身体は一時混沌に飲み込まれた。え、そんな話はじめて聞いた?そりゃあね。今はじめて話したから。ここからはただの憶測だけど、恐らく、人生を繰り返した回数は26回じゃない。27回だ。根拠は色々あるから、今はまだ言わない。というか、言えないようになってるみたい。でも、今のこの私でも、ビネガーには勝てない。私の力は、ビネガーの力の割合が一番高い。私が持つビネガーの力は、所詮派生したもの。本家には敵わないよ。
ヴ「そういえば、チャップと■■■は、いつ仲間になったんだ?」
あぁ、それはね―
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!