少し、
少しだけなんだ。
✧
君に
引け目を感じてしまった。
手を伸ばしても
届かない
鉛のような重たさが
背中に負担がかかる
ずっしりと
重たい。
まるで
空気を吸っていないみたいで
苦しくて
苦しくて
助けを
求めたくても
求める事が出来ない
声が届かないから
手段が無くなるから。
どうしたらいいかわからない。
元貴。
…
藤 「 はぁ………、 」
若 「 …涼ちゃん大丈夫? 」
藤 「 あぁ…うん、大丈夫。 」
若 「 なんかあったら言ってよ…? 」
藤 「 ぅん、ありがとうね…若井… 」
あぁ、
また避けてしまった。
また
助けてと
言わなかった
いや
言えないんだ
言ったら
何かが壊れちゃう気がして
怖くて
言えない
…
最近涼ちゃんが
あんな風で
様子がおかしい。
大 「 ………はぁ…、 」
遠目で
見守ってるつもりだけども…
心配。
何があったのかも
話してくれない。
涼ちゃんは
直ぐに
大丈夫だって
言っちゃうんだ。
だから
僕も
安心しきっちゃう
でも
本当は大丈夫なんかじゃないはず
だって
明らかに
様子がおかしいんだもの。
この前の
レコーディングの
時だって…。
…
大 「 じゃあ、涼ちゃん撮ろっか〜。 」
藤 「 あーい。 」
藤 「 行きまーす。 」
🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶
♬.*゚*♪•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪•*¨*•.♬.*゚
うん、
これなら 通せるね。
間違ってないし
いいと思う。
大 「 おっけーい!じゃ… 」
藤 「 もっかい…やらせてくれない…? 」
大 「 いいけども、 」
♬︎.*·̩͙•*¨*•.¸¸♪.•*¨*•.¸¸♬
藤 「 ダメだぁ……もっかい! 」
大 「 う、うん…。 」
…
どのくらいやり直してるんだろう。
今で
4、5回はやり直してる。
藤 「 ん〜…、もっかい! 」
大 「 ……ぅん…、 」
若 「 涼ちゃん…… 」
さすがに若井も
おかしいと思ったんだろう
眉を困らせていた。
…
何回
やっても上手くいかない。
どうしてだろう。
完璧になりたいのに
遠ざかってく
まるで
僕と
元貴のように
…
大 「 涼ちゃん、流石に…休もう? 」
若 「 そうだよ。涼ちゃん…、 」
藤 「 でも……、分かった…… 」
諦めたくなかった。
また遠ざかってくみたいで
嫌だった。
でも、
心配されてる事は分かった。
若井も
元貴も
僕の事を心配していた。
多分。
レコーディングで
こんなにやり直した事はないからだと思う
僕が
上手くいかないから
ずっとやり直してるだけ…なんだけど…
…
若 「 涼ちゃん、何か突っかかってる部分…あるの? 」
藤 「 ぅん……ちょっとね…。 」
若 「 そっか…、 」
若井も
僕に寄り添おうとしてくれた。
でも
元貴は……。
何処か
罪悪感を背負っている様だった。
少し
辛そうに見えた。
どうしてかは
何となく分かるかもしれない。
僕の事で
悩んでるんだろう。
元貴は
何も悪くないのに。
to be continue …… 。
コメント
2件
え?あの好きです
毎回の作品が神すぎます!! 続き楽しみにしてます!