テラーノベル
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仁人side💛
最初は、違和感だった。
身体が重い。
呼吸が浅い。
喉の奥が熱い。
仁「……っ」
ベッドに手をついて、なんとか呼吸を整える。
………ヒートだ。
いつも通り、ちゃんと薬は飲んだ。
でも、効くまで時間がかかるのも分かっている。
仁「んっ…はっ、…ん」
とにかく熱い。
頭がぼんやりする。
でも…今回は一人じゃない。
それだけで、気持ちが軽くなる。
ふらつきながら、クローゼットを開ける。
その瞬間、ふわっと勇斗の匂いが広がる。
パーカー、シャツ、上着…
置いていかれた勇斗の服たち。
思っていた以上にいっぱいある。
仁「ほんと…持ってきすぎだろ」
思わず小さく笑ってしまう。
「全部持ってっていい」
そう言って笑ってた顔を思い出して、少しだけ安心する。
でも、熱は全然収まらない。
むしろ、匂いを吸った瞬間、身体の奥がもっと疼く。
仁「……んっ、あ……」
足の力が抜ける。
そのままベッドに崩れ落ちる。
気づけば、勇斗の服を一枚ずつかき集めていた。
パーカーを抱えて、シャツを引き寄せて、上着を胸に抱き込む。
ぐちゃぐちゃにしながら、自分の周りに置いていく。
勇斗に包まれたいみたいで、安心する。
仁「はやっ…と……」
名前が零れる。
その中に潜り込んで、深く息を吸う。
落ち着く。
そのはずなのに…全然足りない。
匂いだけじゃ…足りない。
もっと欲しい。
触れてほしい。
近くにいてほしい。
震える手で、スマホを掴む。
画面がぼやける。
それでも、なんとかメッセージを打つ。
『ヒートきた』
送信した瞬間、すぐ既読がつく。
『今から行く』
その文字を見た瞬間、一気に力が抜ける。
仁「はやと……」
スマホを胸に抱きしめながら、また勇斗の匂いの中に沈み込んだ。
勇斗side🩷
『ヒートきた』
その一文を見た瞬間、心臓が大きく跳ねる。
頭の中が一気に仁人で埋まる。
仁人が苦しんでる。
俺を、呼んで、待ってる。
勇「……っ」
気づけば、もう走り出していた。
エントランスを抜けて、マンションを飛び出す。
タクシーを止めて、勢いよく乗り込む。
勇「すみません、ここお願いします」
行き先を伝えながら、震える息を吐く。
落ち着け。
ちゃんと落ち着け。
今必要なのは、焦りじゃない。
タクシーが走り出してから、ようやくスマホを開く。
まず、マネージャーに連絡をする。
この後のグループの仕事は参加が難しくなることと、事情を伝えると、すぐに了承が返ってきた。
そのままグループのトークを開く。
『ごめん、今日の仕事、参加できなくなる』
送信。
すぐ既読が増える。
『了解!』
『任せとけ』
『はいよ』
短い返事たち。
そんな中、柔太朗から個人メッセージが届く。
『よっしーのこと、よろしくね』
その一文を見た瞬間、胸の奥がぎゅっと熱くなる。
信頼されている。
任されている。
勇「任せろ…」
小さく呟く。
窓の外の景色が流れていく。
でも、頭の中にあるのは仁人だけだった。
初めて、仁人のヒートを一緒に過ごした日のことを思い出す。
苦しそうなのに、ずっと我慢していた。
頼るのも下手で、平気なふりばっかして。
でも、少しずつ変わっていった。
だんだん自分から甘えてくれるようになって。
こうして、来てって言ってくれるようになった。
恋心を隠すのをやめた時、戸惑いながらも受け入れてくれた。
それだけじゃなく、仁人の方からも愛をくれた。
その度に、幸せだって思った。
だからこそ、これからもずっと、
幸せにしたい。
守りたい。
ちゃんと仁人の隣にいたい。
そのために、今日、仁人のところに行く。
タクシーが止まる。
料金を支払い、急いでマンションへ向かう。
エレベーターの時間すら長く感じる。
鍵を開けた瞬間、熱を含んだ甘い匂いが、一気に溢れる。
勇「……っ」
思わず息を呑む。
濃い、仁人の匂い。
理性がぐらつく。
でも、ここで飲まれるわけにはいかない。
深呼吸して、ゆっくり寝室へ向かう。
ドアの向こうに、気配がする。
苦しそうな、でも、愛しい気配。
勇「仁人…」
小さく呼んで、ドアを開ける。
ベッドの上。
ぐしゃぐしゃに広げられた、自分の服。
その真ん中で、仁人が丸くなっていた。
パーカーを抱きしめて、シャツに顔を埋めて。
俺の匂いに包まれるみたいに…
その姿に、胸が締め付けられる。
仁人がゆっくりと顔を上げる。
潤んだ目。
赤い頬。
仁「はや、と……」
掠れた声。
そう、俺の名前を呼んだ瞬間、仁人が腕を伸ばしてきた。
仁「足り、ないっ……」
勇「え」
か細い仁人の声。
すぐにベッドに近づく。
仁「これも……」
気づくと、ぎゅっと、今着ている服を掴まれている。
必死な手。
熱い体温。
理性が、ぐらりと揺らぐ。
かわいい。
かわいすぎる。
勇「……ちょ、ははっ……」
思わず笑ってしまう。
苦しそうなのに、俺を求めてくれてるのが嬉しいと思ってしまう。
勇「いくらでもあげるよ」
ゆっくり上着を脱ぐ。
シャツも脱いで、仁人に渡す。
仁人はすぐそれを抱きしめる。
ぎゅっと、宝物みたいに…
それから安心したみたいに、顔を埋める。
その表情が、あまりにも愛おしい。
堪えるみたいに息を吐く。
理性は、ギリギリ。
でも、まだ…ちゃんと、言葉で確かめたい。
ベッドに腰をかけて、そっと仁人の頭を撫でる。
勇「巣作り、上手だね」
仁人がゆっくり目を向ける。
勇「俺のこと、こうして待ってたの?」
仁「……っ」
少しだけ恥ずかしそうに目を逸らす。
でも、否定しない。
その仕草だけで、胸がいっぱいになる。
勇「……仁人」
そっと頬に触れる。
熱い。
苦しそう。
でも、ちゃんと俺を見てる。
勇「本当にいい?」
真っ直ぐに聞く。
勇「俺は、仁人と番になりたい」
勇「ちゃんと、仁人と生きていきたい」
仁人の目が揺れる。
震える指で、服を握りしめる。
仁「待ってる間ずっと…」
掠れた声。
仁「ずっと…勇斗に早く…噛んでほしかった」
呼吸が止まる。
仁「今この瞬間じゃなくても、ヒートじゃなくても、バース性とか関係なく……」
仁人が、真っ直ぐ見上げてくる。
仁「勇斗のことが好きだから……番になりたい」
その言葉を聞いた瞬間、もう限界だった。
勇「仁人っ」
思わず抱きしめる。
そのまま二人で、ベッドに倒れ込む。
ぐしゃぐしゃの服の中、強く抱き合う。
勇「仁人、愛してるよ」
掠れた声が落ちる。
仁人が、安心したみたいに小さく笑う。
その瞬間、ようやく、同じ未来を、ちゃんと掴めた気がした。
仁人side💛
勇「仁人、愛してるよ」
その瞬間、体がさらに熱を持つ。
お互いの熱が、匂いが、絡み合う。
仁「ん、……っ、は……ゃと……っ」
重なる唇。
互いの存在を喰らい尽くすみたいな。
激しく、深く、舌が絡み合う。
勇斗の熱い吐息が流れ込んで、脳が溶けていく。
仁「……あっ、んんッ……」
触れられるたび、身体がビクっと跳ねる。
勇斗の手が、下半身へと伸びる。
そこは、すでに蜜で溢れ返っていた。
受け入れる準備なんて、とっくにできている。
仁「……っ、んぐっ…、あっ…」
勇斗の、ごつごつした長い指が、一気に入ってくる。
勇「すごい、とろとろ…」
仁「おまぇ…のせい、だろ……っ」
指が動くたび、溢れる匂いが濃くなっていく。
もう、部屋中が2人の匂いで満たされている。
勇「挿れるよ、仁人」
その声と同時に、限界まで熱くなった塊が、一気に奥底へと突き立てられる。
仁「あっ、んっ…あぁぁぁッッッ」
強引に広げられて、最奥を叩かれる。
一瞬で、視界が真っ白になる。
仁「は、……ゃと、……勇斗っ、好き…っ」
勇斗の広い肩に腕を回して、必死に縋り付く。
そのまま、体勢を変え、枕に顔を埋める。
うつ伏せのまま、腰だけを高く持ち上げられる。
後ろから、勇斗の大きな身体が覆い被さる。
逃げられない。
そしてまた、激しく突き上げられる。
仁「あっ…んっ…、ひっ…んっっ、…ぁぁ」
生々しい衝撃が、脳を揺らす。
その時、首筋に、熱いものが触れた感覚。
勇斗の、荒い呼吸。
一番敏感な、うなじに、熱い息がかかる。
仁「……ひゃっ…んっ……」
背筋が跳ねる。
勇斗「仁人っ、はっ…ぁ…、んっ……噛むよっ…」
耳元で、低い声。
仁人「あっ……ぁ…う、うん……早くっ、噛んでっ……ぇ…」
覚悟を決めて、うなじを差し出した。
勇斗side🩷
仁人の、細い背中。
汗ばんだ腰。
そして、目の前に晒された…
白くて、無防備なうなじ。
仁「早くっ、噛んでっ……ぇ…」
その声を聞いた瞬間、本能が、完全に理性を消し去った。
仁人の白い首筋に、深く、牙を突き立てた。
仁「あ、……っ、んっ、ああぁぁっっ……ん」
仁人の身体が、痛みに大きく跳ねる。
でも、逃がさない。
腰を強く押さえつけたまま、さらに深く、食い込ませる。
繋がった。
番になった。
そう確信した瞬間、仁人の中の締め付けが強くなる。
未体験の熱さと、強烈な吸い付き。
勇「ちょっ、仁人……、すごっ、ん……」
本能の喜びのまま、俺は仁人の奥を、狂ったように突き上げる。
愛おしい。
仁「はぁっ、ん……っ、は、やぁとっ、…いっしょに……っ、いく……ッ」
勇「あぁ……っ、仁人、あいし…愛してる……っ」
絶頂の瞬間。
仁人の最奥が、俺の塊を、締め付ける。
そして、何度も何度も、体をびくびくと震わせる。
そのまま、仁人に覆い被さる。
距離が一気に近くなり、仁人の熱と呼吸がすぐそこにある。
さっきまでの甘ったるい匂いがだんだん落ち着いていくのが分かる。
荒かった呼吸も、少しずつ落ち着いていく。
勇「じんt……」
名前を呼ぼうとして、やめる。
もう仁人は目を閉じていた。
力がゆっくりと抜けていくのが分かる。
安心したみたいに、そのまま預けてくる重さが、愛おしい。
うなじに残る後を見て、静かに息を吐く。
ちゃんと、繋がったんだな…
胸の奥がじんわり温かくなる。
汗ばんだ襟足を軽くかき分けて、そっとそこに口づける。
それだけで十分だった。
勇「おやすみ」
小さく呟いて、そのまま目を閉じた。
仁人side💛
カーテンの隙間から、柔らかな光が差し込む。
ぼんやりと意識が戻ってくる。
小さく息を吸った瞬間、最初に気づいたのは、身体が軽いことだった。
仁「……」
いつもの朝より、ずっと楽。
熱も、重さも、不思議なくらい落ち着いている。
胸の奥に残っているのは、安心感みたいなものだった。
ふと視線を上げると、目の前には勇斗の寝顔。
向かい合う形で眠っていたらしい。
距離が近くて、思わず心臓が跳ねる。
昨夜のことを思い出して、
思わず照れてしまい、俯く。
少し恥ずかしい。
でも、嫌じゃない。
むしろ、隣にいることが嬉しい。
そっと首の後ろへ手を伸ばす。
指先が触れた場所に、昨日の出来事がちゃんと残っている。
それを確かめた瞬間、胸の奥がじんわり熱くなる。
もう一人じゃない。
そう思える。
その時、ふわっと頭に柔らかな感触が落ちる。
仁「……え」
次の瞬間、ぐっと抱き寄せられた。
勇「朝から可愛すぎ」
掠れた寝起きの声。
仁「起きてたのかよ」
勇「動いたなって思って見てた」
絶対見られてた…
一気に顔が熱くなる。
勇斗は笑いながら、もう一度髪にキスを落とす。
勇「実感した?」
耳元で優しく聞かれる。
仁「……うるさい」
否定はしなかった。
勇斗は嬉しそうに笑って、さらに腕に力を込める。
勇「俺もさ、朝起きて、お前が隣にいるの見てさ、ほんと…安心した」
その声が、思った以上に優しくて。
胸がまた温かくなる。
勇「熱、ちゃんと下がってるな」
額が軽く触れる。
安心したように目を細める勇斗に、小さく息を吐く。
仁「なんか…体軽い」
勇「よかった」
その言葉だけで、十分だった。
少しして、勇斗が肩に顔を埋める。
甘えるみたいな仕草。
前なら戸惑っていた距離も、今は不思議なくらい落ち着く。
仁「重い…」
勇「ひどっ笑」
笑い声が落ちる。
静かな朝の空気に、その声が心地よく響く。
勇「今日はゆっくり休めよ、いっぱい甘やかすから」
仁「別にいらねぇし」
勇「はいはい」
そう返事をしながら、勇斗が、また嬉しそうに目を細める。
自然と繋がれた手は、最後まで離れなかった。
どーも!お邪魔します、ちゃです!
更新遅くなり申し訳ございません💦なんせ🔞を書くのが大の苦手でして…なのであまり長くないのですが、頑張って書きました…大事なところなので🙏
最終回まで後少し(のつもり…)、更新頑張ります!これからも楽しんでいただけますと幸いです。
縁en
#ごほんにんには関係ありません
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尊すぎもうなんなの😭 もう最終回近いとかやだ😭😭😭😭😭 でも潔く見届けたいと思います😭🫶🏻︎💕︎︎