テラーノベル
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「あの子を売れば私たちは回復することができるわ。」
お母様の口からそんな言葉が出るなんて思いもしなかった。
あたしのこと好きじゃなかったの?
あたしなんてどうでもいいの?
あたしのこと嫌いになったの?
そう考えると吐き気さえしてくる。
血縁関係なんかなかった。はじめっからあたしはあいつらの駒。ただの令嬢だった。
今までのおままごとに付き合っていたあたしに感謝してほしい。
いや、おままごとだって最後まで分からなかった、気が付かなかっただけ。
自分の無知さに腹が立つ。
あー…もう嫌われないように努力したのになぁ。
もういいよ。いっそ嫌われるならホンモノのアク役になってやる。
✧• ──────────── •✧
その後はスムーズだった。
施設に送られて
注射
押し印
ツノ
ピアス
全て思い通りになった。
ナンバーは666。ツノはヤギ。ピアスは自由なのでバチバチにつけた。
これがお前らの望むツラだろ?
お前らの望むアク役だろ?
完璧だった。
あとは行動で示すだけだ。
それから殴って、殴って、殴って。
施設一の問題児になった。
誰も寄ってこない。
計画通り。
もう嫌われない。
あの日までペンを握っていたのに今では職員の髪の毛を握っている。
「どこで間違えたかなぁ…」
✧• ──────────── •✧
ちゃんちゃん。
KOKUGA
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コメント
1件
うわ…めっちゃ重い話やったね。第12話読み終わったわ。 「あの子を売れば回復できる」って母親の台詞、一発で心臓つかまれたよ。「あたしのこと好きじゃなかったの?」って自問するところ、グッときた……。 最初から駒だったって気づいてからの開き直り、「ホンモノのアク役になってやる」って決意、めっちゃ痛い。ツノにピアス、ナンバー666まで“望まれた悪役”の外見に仕上げていくの、カッコよさと哀しさが同時に来た。 「どこで間違えたかなぁ」って最後の独白、まだ完全に人間やめる気ないんだなって思わせる余韻。続き、めっちゃ気になるわ🔥