この作品は学パロです。設定はこう。
中原中也→文豪高校で太宰のクラスの担任を務める。担当教科は数学。最近の悩みは太宰が自分以外の教師の言うことを全然聞かないこと。
太宰治→文豪高校3年。数学以外の教科は昼寝と早弁の時間だと思ってる。にもかかわらず全教科で満点を取る。その現象は文豪高校七不思議のひとつ。
ここまでの設定で地雷の方は回れ右!
それでは、行ってらっしゃい
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((キーンコーンカーンコーン
中也side
『えっと〜、明日文化祭だな、ここまで真面目に準備してきたんだ。明日は楽しめよ。じゃあ、ホームルーム終わります』
俺が教員を務める文豪高校では明日文化祭がある。うちの学校ではメイドカフェに決まったんだが、その目的はある1人の男子生徒にメイド服を着せるためで____
太宰side
「なぁ太宰?明日メイド服だろ?見に行くな〜笑」
さっきから色んなクラスから野次馬が来る。まだ着てもないのに。まずこんな図体のでかい男にメイド服なんか着せて何が楽しいんだよ。
『はぁ、、中也、さっき会ったけど、、まだ喋りたいのに……』
僕の大好きな中也、もとい中原先生はさっき職員会議で教室を飛び出してしまった。
(私がメイド服を受け入れたのは中也のためなのに……)
小さい時からなんだかんだでお世話になり続けている中原先生だが、まさかこんな風に好意を寄せられているなんて、、気づいてないだろうな……
「太宰〜!一緒に帰ろ〜ぜ〜」
「あ、うんそうだね、帰ろ〜」
(帰る前にもう一度、、中也と話したかったな……)
主))そもそもそんなに惜しまなくても中也はお隣さんである。
「中也!」
『手前、待ってたのか?』
「うん!中也〜、ママがね、中原先生とご飯食べたいって」
『あ〜、、じゃあ、お世話になろうかな』
中也は元々うちの母親と知り合いのようで昔から良くしてもらっていた。そしてうちの隣の格安物件に大学進学と同時に越してきた。
「あら、中也くん、じゃなくて今は中原先生ね。」
『いえ、、中也で大丈夫です……』
「学校の先生は大変でしょ〜?なんたってこんな曲者のいるクラスじゃあね?笑」
『いえ、太宰、、あ、治は、』
あ〜あ、、太宰って呼びすぎて癖がついてるじゃん、、学校でも治って呼んで欲しいのに……
『治は後ろからちょこちょこ付いてきて可愛い奴ですよ』
中也から見たら私なんて、チビッ子が付いてきてらァ位にしか思われてないんだろうな……
『成績もいいですし。授業は寝てますけど』
だって中也以外の話聞いてたってつまんないもん……
「治?どうしたの?中也くんが来てから一言も喋らないけど?」
「別に……」
『あ、そういえば、明日の文化祭、メイドカフェなんですよ〜』
「え?あぁ、それで治が……笑」
「う、うるさい!ベラベラ喋るな馬鹿中也!」
『教師に馬鹿とはいい度胸だな〜明日めいっぱい接客してもらおうかなぁ』
中也になら、頼まれればいつでもするさ……
『料理めちゃくちゃ美味しかったです!じゃあ治、また明日な』
「うん、中也、またね」
明日は絶対に言うんだ____
翌日。
「ねぇ、メイド服ってこれで着方あってる?」
「え、、めっちゃ可愛い!見てみて!太宰くんめっちゃ可愛〜!!」
あってるんだね……声をかけたはいいけど女子同士の可愛いの言い合いにはさほど興味が無い。
そして予定どおり文化祭は開幕。
「お、おかえりなさいませご主人様〜」
思ったより……恥ずかしい……
主))太宰のクラスは太宰メイドが見たいがために大盛況である。
「太宰く〜ん!このオムライス運んだら休憩してきな〜」
「え、でも、、」
「中原先生職員室居たよーここはうちらが食い止める!」
「うん、ありがと」
「え、、中原先生!?お帰りなさいませご主人様〜」
!?中也、、今日はステージの準備で来れないって言ってたのに……
「中原せんせ、接客、誰になさいますか?」
『太宰で。』
「太宰く〜ん!ご指名だよ〜」
「は、ぇ、、お、お帰りなさいませ、ご主人様、、」
『めっちゃ似合ってるな』
「あ、ありがとう……こちらへどうぞ。メニューは何に致しますか?」
『オムライスとコーヒーで』
放課後____
「ねぇ、中也!」
『あ?どうかしたか?片付け中だろ?』
「ねぇ、ちょっと、ちょっと来て、、」
中也を人気のない倉庫方面に誘導する。
『こんなとこで何の用だ〜?』
「あのね、中也、私、今年卒業でしょ?卒業したらね、中也が通ってた大学に行くんだ」
『治だったらもっとランクの高い大学行けるだろ?』
「行けるけど、行かない……」
『お前が決めたことにとやかく言える立場じゃないけど、、ま、そう決めたなら頑張れよ』
「うん、それでね、そういうことが言いたかったんじゃなくて」
「中也、私が卒業して、無事に大学に入ったら、、、私と付き合って?」
『え、、?は、、でもさ、お前から見たら俺なんておっさんだろ?もっと可愛い女の子がいっぱい居るぞ?』
「やだ、、中也がいい、、!」
『そっか、、』
「でも、中也が私の事好きじゃないなら、今此処で振って?もう、、諦める、から、、二度と、そんなこと言わないから……」
『治、』
『チュッ』
「ん、、!んぇ、、、?」
『これが答えだ。俺でいいって思ってくれたなら、こちらこそ。よろしく。大学受験ちゃんとしろよ?』
「う、、うん!楽しみにしててね!」
中也side
そこから俺と治が学校以外で会う機会が減ってしまった。治ママの話によるととち狂ったかのように猛勉強しているらしい。治は成績がいいからそんなに勉強しなくても勿論ぶっちぎりのA判定。別に校則を破ったりする子じゃないから勿論素行もA判定である。
「中也くん、治に何か言った?」
『あ〜、、俺が言ったんじゃないんですけど、、治が、、』
「ん?」
『もし大学に入れたら、俺と付き合いたいと、、』
「え!?それで、、中也くんは……?」
『俺もちゃんと考えて、本気で了承しました。』
「どちらも本気なのね?遊びって気持ちはないの?」
『俺は勿論、治も、遊びでそんなこと言う奴じゃないです。後、もう一個言ってたことがあって……』
「?」
文化祭放課後____
「あともうひとつあるんだ、、」
『なんだ?』
「あのね、中也、中也と一緒に住みたい……中也の家、、」
『は!?、、いや、まぁ、隣だから、、良い、のか?』
「ダメ……?」
『俺はいいけど、お母さんどうだろうなぁ』
「ちゃんと本気で話すから!」
『わかった。俺はいいぞ』
「やったー!!」
現在に戻る____
『て、ことがありまして……』
「それはいいわねぇ、、別に隣だし、治も、中也くんの料理大好きだし〜」
『え、、いいんですか?』
「中也くんも、治に本気で向き合ってくれてるんだもの。私が反対する筋合いないわよ」
『あ、、ありがとうございます!』
「うん、じゃあね」
『じゃあ』
そして2年後____
「中也ただいまぁー!今日の夜ご飯何?」
『今日はカレー』
「やったー!」
『大学、楽しいか?』
「うん、、でも中也と居られないの寂しい…」
『よしよし、家帰ってきたらいくらでも構ってやるからな?勉強頑張れよ』
「うん!」
太宰は問答無用で1番偏差値の高い法学部に1発合格。勉強も難しいはずだが今ではルンルンで俺の家から通っている。俺はというと、、転勤になったせいで片道数分でよかったところを小一時間かけて通うことになったが、、まぁ治の笑顔を見ていれば疲れも吹っ飛ぶのだ。
「中也、、」
『ん?なんだ?』
「付き合ってくれてありがと」
『こちらこそ。俺を選んでくれてありがとう』
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元々この作品は主の短編集にて書いた作品だったのですが、あまりの駄作さ加減にびっくりしたのでリベンジしてみました。駄作さ加減は変わっていませんが、ちょこっとだけ頑張りました
コメント
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こういうの大好き…フォローありがとうございます😊