テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
17
ゆあ
654
ショコラ🐤
26
zm視点
emさんとの生活が始まってから、1カ月が経った。前の生活とは比べものにならないくらい充実している。家に人が居るのはこんなにも温かいものだったのか…。
ほんまにちょっと一緒にいる人が変わるだけでこんなに変わるもんなんやな。
em「zmさん…今日夜ご飯何がいいですか?」
そんな事を聞かれて心の中では”嫁かよ”と突っ込むがそれをすると怒られるため言わずに飲み込む。
zm「なんか腹に溜まるずっしりしたもんがええわ~…」
em「そうですか…わかりました。」
そういうとそのままemさんは机に並べられた
書類に目を通し始めた。その横顔はほんまに美人な女みたいで、男とは到底思わせないものだった。長いまつ毛、高い鼻筋、それでピンク色のほどよく綺麗な唇。
ほんまに女やん…。
em「どうしたんですか?そんなジロジロと見て…?」
zm「いや、綺麗な顔立ちやな~って思って」
em「え?///..」
ちょっと褒めてやっただけで、真っ白で柔らかそうな肌はたちまち赤く染まった。
その反応も可愛らしくて、目が離せそうにない…自分でも自覚するほどに、彼に堕ちた。
em「そういう事は…本当に好きな人にいってくださいよ!//」
zm「おんw…わかっとるよ」
いや、お前なんやけどな…その好きな人。
最近時々思うことがある…。俺がemさんの事好きでいていいのか…emさんの事をこんな形で縛り付けるのは本当にいいのだろうか。
zm「(俺は所詮ただの人殺しやからな…)」
em「どうしたんですか?急に黙って…。」
zm「いやな…」
zm「emさんはさ、…俺みたいな人殺しといてどう思うん?」
急にそんな質問をされたせいか、emさんは驚いたようにオパールの瞳を見開いた。俺は普段そんな事を言う肌じゃないのは自分でも十分分かっている。だが、妙に、たまに自分の存在意義が分からなくなるものだ。
俺は…俺は自分が人をこの手で殺めてる時だって、どうも思わない。…たまにだ、たまにそんな自分が恐ろしくなるんだ。
兄弟が死んだ時もどうも思わなかった。自分が生きてればそれで良かったんだ。そんな自分が恐ろしい。自分でも本当に人なのかと思うときがある…。死神なのではないか、それか悪魔なのではないかと。
em「私だって…人殺しですし…貴方と居て嫌に思ったことはないですよ…」
いや、違う。emさんと俺とでは決定的な大差がある。ちょっと前にemさんの過去を聞いた。emさんは自ら望んで殺しをしていない。だけど、俺はどうだ?…兄弟達と一緒に逃げ惑う人生を選ぶことだって出来た…。
だけど俺はそれをせずに殺す側に回った。
zm「emさんはそもそも直接手を下してへんやん…」
em「直接だろうと、裏でだろうと変わりませんよ…人殺しは人殺しですから…それに、私は貴方よりも汚い手を使ってばかりです…」
zm「….」
em「だから…ッそんな苦しそうな顔しないでください…」
無意識なのかemさんは俺のことを抱きしめてくれた…。ほんまにお人好しな奴やな…。
てか、ほんまに鈍感なんやな…ここまで来て俺が自分の事好きなの気づいてへんからなw
zm「すまんな…急に変な事言って…」
em「いえ、…大丈夫ですよ…人間…たまには弱音を吐くものですし…」
するとemさんは俺のこと離して…また書類を見始めた…。正直このままハグしてほしかったわw…。まあ結局根は真面目なのだろう。仕事優先って感じやな…。
暫くパラパラと、emさんが書類をめくっていると…少し驚いたように…いや少しどころではなさそうだ。
zm「emさんどうしたん?…」
em「いや、…この依頼なんですが…」
するとemさんは俺に1枚の写真が載った紙を見せてきた俺自身…その写真の人物は一切知らなかった。なんや?…
em「この依頼者…あのJの仲間です…」
zm「は?…」
どういう事だ…。Jはもう死んだはずや…俺が殺した…。死んだ奴の仲間が何故今…?
面倒なのはもう目に見えていた。どうせ…復讐だのそういう類なのだとおもうが…
zm「罠…か?」
em「…そうですね…たぶん。」
なんだか胸騒ぎがする…なんかだるいことが起きる予感…。気の所為だと信じたい。
てか、俺に喧嘩売ってくるとか舐めとるやろ…。所詮Jも雑魚やったし、コイツラも雑魚やろ。
em「….もう最悪です..やっと解放されたと思ったのに…」
zm「….大丈夫や…もし来たら俺がemさんの事守ったるから..来たのを後悔させたるよ…」
em「….ッ…//」
そういうとemさんは少し耳元を赤らめているのが見えた…。かわええ。
zm「emさん照れてるん?w~」
em「….ッ!~~//」
em「もう知らないです!///」
すると、emさんは顔を真っ赤にさせながら部屋を出ていった…。ほんまに下手な照れ隠し…。まあ誂う俺も俺かw…。
zm「さて…コイツらがどう動くか観察やな…まあ…ただじゃおかへんけど…」
em視点
廊下のさっきの部屋と一番遠い場所にしゃがみ込む…。ああ..最近妙に可笑しい。
zmさんと一緒に居るとたまに顔が熱くなるときがある。…同仕様もないくらい…心臓がうるさいときがある。これはなんだ…?
em「もお…ッ//なんなんですか本当に!」
自分の仕えている人が変わるだけでこんなに変わるものなのか…?それともただ単にあの人の距離が近いから?…よくわからない。
だけど…前に比べて自分らしく居られる気がする…。ただのお先真っ暗な殺しの人生の可笑しくなりそうになって…いっそ死にたいと何度思っただろうか。
em「(最近死にたいって思わない..)」
まるで新しい”人生”を始めたみたいだ。
まあ…この血で染まってしまった手はどうしても拭い落とせないが…。前みたいな死にたいほどの苦しさは減った。それよりも…まるで自分が普通の人間になれたような感覚になる。こんな腐った世界はないみたいで…
em「変なの…」
zm「emさんおると、俺”普通”になれる気がするんよな」
続く…
次回…1500♡
コメント
7件
最後の「普通になれる気がする」ってemさんのセリフかと思ったらzmさんのやんけ。 お互いの気持ちが重なってるみたいで尊いですね。 素晴らしい作品をありがとうございます。
エミさん…それを恋って言うんすよっ!よし付き合え()