↺🎀🎈( 微🌟🎈・🎈🌟 )
↺🎀視点
↺急に始まって急に終わります。
↺色々おかしいですので頭空っぽにして見てください。
「ねぇ、類。」
びゅうっ、と冷たい風が叩きつける様に吹く。まるで、ボクの話を遮るみたいに。
「おや、どうしたんだい?瑞希。」
藤色の髪をなびかせ、類が此方を向き直す。
屋上で、偶々会ったボク達は、いつもの様に駄弁って居た。
「類ってさ、好きな子とか居るの?」
驚いた様な表情で、ボクを見詰めてくる。そんな話題を振られるとは思ってもいなかったのだろう。
「どうしてだい?」
不思議そうに首を傾げる類。ボクはいつも通り、楽しそうに返す。
「ん〜、ショーが恋人って言いそうな程ショーバカな神代くんの恋話聞きたいな〜って♪」
「流石にそこまでショーバカでは…」
と、苦笑いを浮かべる類。
「冗談冗談!で、どうなの?」
「瑞希ならいいかな…居る…よ、」
ズキ、と、胸が痛くなった気がした。
ここまで見たらわかるかな、まあわかんなくても今から言うよ。ボクは、類が好きなの。
恋愛的にかは、わからないよ。
可笑しいって?あはは、そうかもね。
恋愛的にかはわからない、でも、他の人の所に行っちゃうのは、すっごく嫌だった。ただそれだけなんだよね。
それが、類の幸せだとしても、ね。
「それってさ、もしかして司先輩?」
目を見開き、顔を少し赤く染める。類のこんな顔、見た事ないな。
また、胸が苦しくなった。
「…そんなに、わかりやすいかな…。」
恋する乙女の様に、ポツリと呟く。自分から話を振っておいてあれだけど、そんなにいい気はしなかった。
「わかりやすすぎ〜、まあ司先輩気付いてないだろうけどね〜」
「司くんが気付いていないなら良いのだけど…」
昔は、ボクが類の隣に居たのに。
最近の類は、ボクと会っても「司くんが」「司くんは」「司くんと」ばっかり。
ねぇ、寂しいよ。ねぇ、類。
独りにしないで、類。
まだ、ボクは___
「瑞希?」
はっ、として類を見る。随分と長い間考え込んでたみたい。
「随分と考え込んでいたみたいだけれど、どうかしたのかい?」
もういっその事、全て話してしまおうか。
そう思うのが先だったかわからないけど、ボクは類に打ち明けていた。
「類、ボクね、好きな人が居るんだ。」
少し驚いた様に目を見開き、すぐにいつもの表情に戻った。
「おや、そうなのかい。応援しているよ。」
「でも、その人にも、好きな人が居るみたい。ボクじゃない、他の誰か。」
類は、真剣に話を聞いてくれた。そういう所が好きなんだよね〜。
「ボクと居るよりも、楽しそうで、キラキラしてて。…ボクには勿体無いなって、思うのに、他の人の所に行っちゃうのは、嫌なんだ。」
この感情を、「好き」と呼んでいいのか、わからない。でも、「好き」が1番合っている気がして。
「その人が幸せならいいと思ってたのに、ボクが幸せにしたいなんて、我儘だよね。」
そう言って笑った。ちゃんと笑えているかは、わからない。もしかしたら、苦笑いになっているかもしれないな〜。
「それは、辛いね…。」
「辛いけど、さ。そんな我儘、言える訳ないもん。諦めるしかないよね。」
口ではそう言っても、諦め切れないのが人間で。ボクは、「まだ間に合うんじゃ」なんて思ってしまう。
そんな自分が、哀れで仕方無くて笑った。自嘲する様に笑うボクを見て、類が口を開く。
「 …少しくらい、我儘言ってみたらどうだい?」
「君は溜め込みやすいからね。」そう言ってにこりと笑う類。
類は優しいから、こう言ってくれる。類が優しいから。
ボクはその優しさを利用する。ごめんね、こんなに穢くて。
「…そうかな〜?ならさ。」
今から見せるのは、ボクの穢い所の一部。醜くて、黒く濁っている、穢い所。
綺麗な髪をするりと指に通し、さっきまで林檎の様に真っ赤だった頬に触れる。
「…?瑞希?」
「ねぇ、類。」
不思議にしていた類が、ボクの表情を見て心配そうな顔をする。
そんな顔をさせたい訳じゃないのにね。
「お願いがあるんだ。聞いてくれる?」
ボクは、一方的に、類の返事はいらないと言うように次の言葉を口に出す。
「ボクのこと、
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