テラーノベル
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ご本人とは全く関係ありません。
妄想からのフィクションです。
架空の病気が出てくるのでそういう力ずくな設定が受け入れられる方のみ推奨。
ライブ構成がかなり適当なので雰囲気だけでふわっと読んでほしいです。
snjn要素は最後にちょっとだけ。
hytさんがちょっと変かも。
────────
(全編勇斗視点)
「吉田さん、大丈夫なのかな」
「マネさんが今日は来れるって言ってたけど」
一週間ほど前から、仁人が熱を出して仕事をセーブしていた。
今日のファン感謝ミニライブに間に合うかと心配されていたけど、どうにか回復はしたと連絡があった。
「でも遅いね。本当に治ったのかな」
それは俺も心配だった。
しばらく会えてないしいつも一番に来ている仁人がいないってだけで不安になる。多分みんなもそう。
その時、俺たちの楽屋へM!LK全体を統括しているマネージャーさんがやってきた。
「あー、おはよう、皆。今日の調子は大丈夫かな?
えー、仁人なんだけど、元気にはなった。
…今も来てるけど、まぁ驚かないように」
仁人、とマネージャーに呼ばれてドアからオズ…、と仁人が入ってきた。
…ちっちゃくなった仁人が。
サラサラの黒髪、幼い顔、身長なんてきっと俺の胸元より小さいかも。
「どぇぇぇぇぇ!?吉田さん!?何それぇぇぇ」
「仁ちゃん!?ちっちゃい!なんで!????」
「なんでなんで!?休んでたのってそのせいなの!?」
「ギャンカワ…!!」
皆が驚嘆の声を上げる。俺だけなんか違ったけど目の前の仁人に驚きすぎてスルーしてもらえた。
マネージャーが説明を始める。
「…身体年齢逆行症って聞いた事あるか?
幼児化症とも言われているが」
「…熱が出て子供がえりするやつですよね?
でもあれって」
舜太が、自分の知識からその症状を引っ張り出す。
碧
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「小さい子ォがなるやつじゃなかったですっけ?
だいたい小学校入る前の子が罹って熱出て赤ちゃんになってお母さんが慌てるやつ」
「…そう、普通は子供の病気で大人は滅多に罹らない」
「は、それで?吉田さんそのせいで子供になったん?大人なのに?」
ぎゃはははは!と太智が笑い出す。
「笑うな!俺だってめちゃくちゃ驚いたんだからな!」
小さい仁人が顔を赤くして笑い転げる太智に食ってかかっている。
声が子供じゃん〜!可愛い〜!!
「熱が下がったら、自然と元に戻るはずなんだが今日まで変化がなかった。それで」
マネージャーが仁人を宥めながらこれからの事を一応相談する。
「今日のライブイベントまでに仁人が戻るのはもう無理だとして…、参加するかどうかを決めたい」
「俺、出ます!」
小さな仁人が鼻息荒く参加の意志を訴える。
「え、大丈夫なん?子供には結構キツいで?今の吉田さん、僕と初めて会った時よりも小さいよね?」
「み!るきーずは全然受け入れてくれそうだけどね」
「可愛いしな!でも歌とかダンスとか大丈夫なん?」
「ちゃんとできるから!」
初めて会った時の仁人よりもっと小さい。
さらさらの黒髪、大きな目、もちもちの丸いほっぺた。
あ〜会ってなかった頃の仁人が見れて嬉しいとか思ってしまう。
「…仁人」
仁人のそばに腰を屈めて目線を合わせる。
「ごめん、今の仁人が元の仁人と同じパフォーマンスが出来るとは思えない、けど…、でも、仁人がやる気なら皆んな一緒にやりたいと思うよ」
M!LKが五人揃っているのなら。
「…皆んなには迷惑かけるかもしれないけど。俺はステージに立てるなら絶対立ちたいよ!」
俺の目を見てそう言った仁人はいつもの仁人と同じだった。情熱がそのまま仁人だった。
「よし、じゃあ準備しよ」
小さな頭を撫でて、立ち上がる。
「…太智、曲進行をなるべく連続じゃないように変更できるか検討してほしい。
柔太朗はこの仁人の衣装を考えてくれる?
舜太と俺は歌とダンスを仁人とどうしたら合わせられるか見てみようか」
イベント開始まであと4時間とちょっと。
◇
開始のブザーが鳴り、照明が消える。
会場のみ!るきーずも静かになって開始を胸を高鳴らせて待っている。
スポットライトが4つ落ちて俺と太智と柔太朗と舜太が姿を現す。
み!るきーずの大きな嬉しそうな声とペンライトが揺れる。
仁人がいない事に少しの不安のざわめきもあるみたいだった。
本当なら明るい人気曲から始まるはずだったけど、太智がまず説明でしょ、とMCからに変更した。
「今日は来てくれてありがとうございます!!」
こういう進行は仁人なんだよな、と思いながら俺が説明の担当になる。
「えー、お気付きかもしれませんが今仁人がいません」
えええ〜…、と会場に淋しそうな声が広がる。
「あの、仁人来てるんです!ちょっと体調悪かったんだけど元気にはなってて。
ただちょ〜っといつもと違うと言うか」
「いつもと違うけど仁ちゃんはやる気やからみんな応援してくれる?」
舜太が俺に続いてみ!るきーずに問いかける。
「仁人のためにこのライブの構成考え直したんで良かったら心配せずに楽しんでくれると嬉しいです!」
太智が舞台担当としてイベント説明も兼ねる。
「あのね、心配とか全然しなくていいよ?よっしーすっごく可愛いから」
柔太朗が会場に向かって微笑む。
「そう言うわけで!仁人!おいで〜!!」
四人で舞台袖で待機していた仁人を手招きして呼ぶ。
もうひとつ、スポットライトが点り上手から意を決した仁人が出てきて、ててて、と走って舞台中央の俺の隣までやってきた。
黒髪を片側だけ編み込んで少し遊ばせて、衣装は今の俺たちとほぼ同じの子供版と言う感じ。
み!るきーずが息を飲んだのが分かる。
「あの、すみません、こんな姿だけど吉田仁人です」
少し緊張した顔で仁人が幼い声で自己紹介した、一瞬の沈黙の後。
キャアァァァァァァァァァァァァアアと悲鳴が上がった。
ギャァァァァだったかもしれない。
ギャンカワ!!と叫んだ君は俺と同じだね。
「あの〜、幼稚園くらいの子が赤ちゃんになっちゃう病気のやつ分かるかな?熱出て一週間くらいで治るやつなんだけど」
「吉田さん、それに26で罹ったんやて!もーおもろすぎるわ!!」
「元に戻るのがこのイベントに間に合わなかったんよね、でも俺も初めて見た時めっちゃびっくりしたわ〜!!」
「体は子供で頭は大人ってやつ漫画以外であるんだ〜っと思ったわ。…俺と衣装さんで頑張って急いで子供サイズ作りましたよ」
「迷惑かけてごめん、でもちゃんとステージはやれるから!」
大人四人に囲まれて、俺たちを見上げながら仁人が必死にやる気を示す。
「ええよええよ、子供が失敗してもそれは微笑ましいからね」
「子供じゃない!!」
「いや〜、俺たちもみ!るきーずも仁人のお遊戯会を見守る親族の気持ちよ?」
「お遊戯会ってなに!?俺そんな感じで見られてんの!?」
ピーピー喚いてる仁人が子猫でしかなくてただただ可愛い。
「じゃ、最初の曲行こうか。仁人無理しないでね」
歌はいつもの声とは違って幼かったけどちゃんと歌えてはいた。声量がさすがに小さかったので音響さんやエンジニアさんが頑張って調整してくれてる。
ダンスはまず歩幅が違うから位置移動が大変そうだったけど、俺と舜太でパースをちょっと変えてみんなで揃えたりした。
子供だけどちゃんと歌って踊って、仁人は仁人だなぁと思って変な意味じゃなくて愛おしかった。
『今日の仁人でアクスタ作って…!!』って叫んでた不届きなみ!るきーずがいたけどその気持ちよく分かるよ。作らないけど。俺も欲しいけど。
俺はこの仁人の写真を準備中からめちゃくちゃ撮ってるけど。この後個人的に動画も撮るつもりだけど。
曲と曲の間になるべくMCを入れて、仁人を休ませる。
だけど体力がやっぱり大人とは違うから仁人がだんだん疲れていっているのが目に見えて分かった。
「…アンコールだけど、行ける?吉田さん」
太智が、座り込んでスタッフに支えられて酸素を吸わされている仁人に訊ねる。
「無理せんでいいで?今は休んで最後の挨拶の時にまた出て来られればええから」
「…出る」
顔色も良くない。そもそもステージでちゃんと立っていられるのかも分からない。
けど、ちゃんと俺たちを見てそう言うからこっちも困ってしまう。
「…じゃあ」
俺も仁人に訊く。
「歌だけ入って?踊るのは無理でしょ」
「でも」
悔しそうに仁人が俺を見る。
「ステージには連れて行くから」
最後の曲が始まった。
最初の止めのポーズ。
その時点で客席がどよめいた。
最初に歌い出した俺が、片腕で仁人を抱えていたから。
俺の腕に座るように抱えられて、恥ずかしいような困ったような悔しいような表情で仁人は俺の肩にしがみついていたけど、ステージに出ることが出来たことを喜ぶことに切り替えてちゃんと歌うことに集中した。
メンバーに行け行けと見守られながら、ちゃんと自分のパートも歌った。
俺の真横でしっかりと歌う仁人が誇らしかった。
仁人を抱えている事で俺のダンスは制限されたけど、踊る三人の間で仁人を振り回すように動いていたら仁人の『やめろよ勇斗!』と言う声が会場に流れて笑いが起こった。
それから、最後の挨拶まで仁人は俺の腕の中にいた。
揶揄われるのも慣れたのか俺の顔の横で楽しそうに笑っていて「両手でお姫様抱っこの方が勇ちゃんの負担少ないんじゃない?」との柔太朗の提案に従ったら「やめてよ!!」と照れながら俺の首に抱きついていた。
み!るきーずからはまた悲鳴が上がった。
この画像、後で俺に絶対ください。
「今日はイレギュラーで皆さんにも迷惑かけましたが、次は絶対元に戻ってますので待っててくださいね…!」
最後に仁人がそう言って、全員の
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
でライブイベントは終わった。
ステージから裏に戻ると、腕の中の仁人がホッと息をついたのが分かった。
「…お疲れ様、よく頑張りました」
笑いながら子どもに言うように褒めると、仁人は一瞬ムッとしたけどすぐに微笑んでからそっと俺と自分のイヤモニを外した。
俺の耳元に顔を寄せて囁く。
「…ありがと、みんなもだけど、勇斗が居てくれたから最後までできた」
ステージ直後の興奮のせいもあるだろうけど照れながら笑う顔が赤い。
「…ちっちゃくなってたこと、彼氏の俺に黙ってたのは許してないから」
「言えないでしょ、恥ずかしいし」
「心配だよ、ひとりでどうしてたの」
「さすがにお母さん呼びました」
ヒソヒソとライブ直後にやっとできたカップル会話が面白かった。
「なーにイチャイチャしてんの」
「佐野さん、今の吉田さんに手出したら完全に犯罪やで」
「あ、仁ちゃんおねむ?」
俺の肩に頭を預けてうつらうつらし始めた仁人を見て舜太がその頬をつつく。
「寝かしてあげよ?子供って急にスイッチ切れるんだよね」
もう一度、仁人を抱え直してスタッフさん達に挨拶しながら楽屋に向かう。
…今日この後この子お持ち帰りしてもいいかなぁ。
そんな事を考えながら、可愛い顔で眠る小さな仁人を見てたらたまらなくなってその小さな額にこっそりとキスをした。
次の日腕が死にました。
終
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幼児〇待じゃないと思いたい。
ライブのリアルさに手をつけ始めると大変だから(そもそも無理)、プロットで止まってたものをそれっぽくしてカタチにしてみました。ライブの嘘くささ満点。
まぁちっちゃいjntさん可愛いね、が書きたかった根本なので。
コメント
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わあ、第2話も可愛くてドキドキしました!幼児化って設定、よくあるようでいて「大人がかかる珍しいケース」ってところにリアリティがあって面白かったです。何よりメンバー全員が「子供になっても仁人は仁人」と受け入れつつ、ライブを成功させようとするチーム感が胸熱でした。勇斗が仁人を片腕で抱えてステージに立つシーン、めちゃくちゃグッときました…!カップル会話のヒソヒソ感も絶妙で、最後のこっそりキスからの翌日腕が死にましたのオチに思わず笑顔。ちっちゃい仁人、たしかにアクスタ欲しくなる気持ち分かります…!かぼすさんの「可愛いが書きたかった」がしっかり伝わってきた素敵な話でした。