吸血鬼なんだ
「…は」
「ッ…ごめん、怖い…よね、隠しててごめん…」
「…怖い?何を言っている」
「…え…?」
「吸血鬼だろうがなんだろうが、類は類だろう!!オレはそんなことで左右されないぞ」
「…司くん…」
「でも急に倒れてオレの血を吸い出して、どうしたんだ?」
「…いつもは薬で抑えてるはずなんだけど、多分効果が切れてしまったみたいだ」
「血は…どうしてるんだ?」
「血液パックを常備してるよ。学校とかではバレないようにラムネ型の錠剤を飲んでる」
「ほぉ…なんだかすごいな…そうだ、切れた時はいつでもオレの血を飲むが良い!!」
「えっ…でも嫌でしょ、跡もちょっと残るし」
「いや、そこは気にしてない!!力になりたいからな」
「!ありがとう…言っとくけど、司くんの血の味は僕の好みだからね、どうなっても知らないよ♪」
「…なっ!!?///どういう意味だ!!」
「早く部屋に戻って作業を進めようじゃないか」
「話を聞け!!」
そう言って2人は部屋へ戻って行った
学校にて
「類!!体調は大丈夫か?」
「あぁ、問題ないよ。ただ錠剤がきれそうかな……」
「大問題じゃないかっ!!」
「いや、もう5時限だから、もつよ」
「フラグだぞ……ま、それなら良いんだが」
「うん、心配してくれてありがとう」
「おっ、次の授業は体育だからそろそろ移動しよう!!」
「そうだね」
ピ-ッ
「今から5分間、ペアを組んでストレッチしろー」
「類!!ペアを組もう!!」
「……いいよ」
顔色の悪い類が答えた
「……?どうした、顔色が悪いぞ」
「いや……ちょっと錠剤飲むの忘れてね……くらくらするだけだよ」
「は!!?大丈夫か!!?保健室行くか……!!?」
「これくらい大丈夫だよ、何回かあったから」
「そうか……でも無理に動くなよ」
「うん」
そう言ってストレッチを始めたが、やはり具合が悪そうだ
「……類!!こっちに来い!!」
「……えっ?? 」
類を連れて、こっそり体育館を抜け出し階段裏に来た
「……ほら、つらいんだろ」
首元を晒す
「つ、つかさくん、でも学校だし……」
「関係ない。これ以上苦しそうな類の姿を見るのも嫌だ」
「……じゃぁ遠慮なく頂くよ 」
「……あぁ」
カプッ
「……んっ、」
チ”ュッ……
「ぅ、ぁ……」
全身がじわっと温かくなったかと思ったら、途端に凍ったような冷たい感覚に襲われる
類と一体になったみたい
「ふっ……んん……」
どれだけ足りてなかったのか、類は飲む勢いを止めない
「んぁッ……」
「……はぁッ、……司くん、大丈夫かい……?」
類が首元から離れた
「……ッん、オレはなんともない、それにそれはこっちのセリフだ」
「ありがとう、司くんのおかげで元気になったよ」
「そうか!!なら良かった」
「早く戻らないと先生に見つかってしまうね」
「そうだな、戻るか」
「あ、ちょっとまって」
「……む?なん……」
振り向いた瞬間、類の顔が物凄く近くにあり、唇が触れた
「はい、僕のっていう証」
「〜〜っっ!!?///こ、ここ学校だぞ!!」
「なんのことかな〜っ♪ほら、戻るよ」
「お前はぁ〜っっ///」
※もう付き合ってるでいいと思います( ◜ω◝ )ナマアタタカイメBy主
コメント
2件
かわぇぇぇぇぇ!!!! やばい!最高ですね!