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桃赤
去年の秋
「桃くん、もうかえろうよぉ〜。秋なのにこんな暑いのおかしいって〜。外出たくないぃ」
お前はそんな事を言ってたっけ。
「赤、お前は動かなすぎなんだよ、もうちょい歩いたら見せたいところ着くから」
見せたい所があって、朝早くに赤を起こして無理やり手を引いたんだよな。
「桃くんの強引なところちょっと苦手……」
「聞こえてんぞ。」
「ん……あ、喉乾いたから自販機寄っていい?」
「いいよ」
「ちゃんと待っててね」
ちょこちょこと自販機に寄る小さい背と財布から小銭を頑張って取る姿は、幼稚園児みたいに可愛い。
「……買ってきたか?」
「うん、いちごオレ買ってきた」
「本当に好きだよね、それ」
「好きな物はリピートするのが俺です」
「ふーん……あとでちょっとちょうだい」
「いいよ」
そんな感じに話してると、目的地の近くに来た
「そろそろ着くよ」
「わかった。どんな場所なのかな〜、桃くんが連れてってくれるところだから、オシャレな場所かな?」
目的地が少し見えてきた所で、呑気にしてる赤の目を手で隠した。
「うわっ!なに?暗い暗い!」
「もうすぐで着くからな、そのまま真っ直ぐ歩いてくださーい」
「このままじゃ歩きにくいよ……」
「がんばれ、がんばれ〜」
「着いたよ」
赤の目から手を取ると、赤は驚いたような反応をしていた。
「わぁ……!きれいな紅葉」
そこには紅葉の橙色や赤色に染った景色があった。
俺は昨日、あまり人がいない時間に連れて行こうと思い、朝に紅葉が有名な公園に行こうと決めた。
「すごい!すごいよ、桃くん!真っ赤!」
子供みたいにはしゃぐ赤。俺も嬉しくなった。
「朝の外も案外いいだろ?」
「うん!……あ!桃くん!あそこにベンチあるよ、俺座りたい!」
「じゃあ、行こうか」
―今はこの季節になると
「桃くん!起きて起きて!紅葉見に行くよ!」
「えぇ……寝させてくれ……」
「やだー、桃くんと行かないと意味がないでしょ!」
「うーん……」
「さ!行こいこ!」
今は、立場が変わって赤が紅葉を見に誘ってくる。
もう今年で何回行っただろう。毎回、写真はもういいかと思ってると、赤の可愛らしい仕草をみるとつい撮ってしまう。
何回も見返す。何回みても
____紅葉より綺麗なのは赤は笑顔だった。
END
お久しぶりです。なはらなたです。
浮上出来ていないのでフォロワーさんもコイツ誰やねんなってる可能性たかしですね(?)
一応 桃赤 書いたんですけど……下手っすねぇ……。
まぁ、いいや。
じゃ、また︎👍🏻 ̖́-