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山本と七海は、机の前に座り、書類に取り掛かっている。どこから手をつけるべきか迷っているようで、山本が隣の七海に目をやる。

「まずは、この書類を整理しないか?」七海は書類の山を軽く指で押しやりながら言った。

「整理…それも一つの手ですな。」山本は自分が何をしているのかすら分からない様子で答える。

七海は深いため息をつきながら、書類の中から重要そうなものをピックアップしていく。だが、山本は違う書類を手に取ってしまう。

「これって…待て、これ間違ってるな!」山本が目を見開きながら叫ぶ。

七海が首をかしげる。「何か間違えたのか?」

山本は手に持っていた書類を見せながら説明を始める。「これは…『全呪術師給与支払い明細』って書いてあるけど、給与に関する書類なんか見ても意味ないだろ。」

七海がそれを見つめる。「うーん、確かに。でも、給与という名目で裏で何か動いていることもあるかもしれないから、後でまた見てみよう。」

山本は納得いかない様子で、別の書類を手に取る。「じゃあ、こっちを見てみるか。」

その書類には、「呪術界上層部秘密会議議事録」なるタイトルが付けられていた。

「お、これだ!これは間違いなく何か手がかりがありそうだ!」山本は、意気揚々と読み始める。

七海もその書類を一緒に覗き込む。そこに書かれていた内容は…。

[実際の書類の内容]

「呪術界上層部秘密会議議事録」

会議日程

2018年6月4日、午前10:00~

出席者

アグラヒト

一条恭男

渡邊翔

森田清

五条悟(欠席)

議題

宿儺の力を再活性化する方法について

失われた呪力源の再調査

新たな呪術師の育成プラン

上層部内の序列整理

議事録抜粋

「まずは、宿儺の力をどうにかして活性化させる方法を模索する必要がある。…そのためには、宿儺の指を複数確保し、呪力を吸収させるための儀式を改訂することが急務だ。」(アグラヒト)

「ですが、儀式が完全に成功したとしても、その力を完全にコントロールすることができるかは未知数です。」(渡邊翔)

「そのためには、五条悟に協力を求める他ないだろう。」(一条恭男)

「五条悟は我々の計画に従わない可能性があります。彼をいかにして取り込むかが重要な課題だ。」(森田清)

「なるほど、宿儺の力を再活性化させる方法か…」七海がつぶやく。

山本はその内容を読み続ける。「そして、上層部内の序列整理って、何なんだろう…?」

「呪術界の権力争いがあるってことだろうな。」七海が答える。

その瞬間、山本が別のページをめくり、「ちょっと待って、これもおかしくないか?」と声を上げる。

[山本が誤って開いた書類]

その書類は「呪術師派遣依頼書」というタイトルが書かれていた。そこには、呪術師を特定の場所に派遣するための依頼書が綴られている内容だった。

「これは呪術師派遣依頼書だ。たぶん、また別の重要な情報があると思って開いたけど…」

「山本、これ、結局間違えた書類じゃないか。」七海は、苦笑しながら指摘する。

山本は一瞬動揺した後、冗談っぽく言う。「あ、ああ、間違えた…でも、こういう細かい書類にも何かあるかもしれないんだよ。ほら、『宿儺の指の収集計画』って書いてる。」

七海はその部分に目を凝らす。「確かに、もしかしたらこれも何かの手がかりになるかもしれないな。結局、どんな小さな情報も見逃せないということか。」

「これだ!これを追いかければ、少なくとも呪術界の流れが見えてくるはずだ。」山本は元気に言った。

「まずはその書類を基に調査を続けよう。今後の動きには気をつけないとな。」七海は、冷静に続ける。


【番外編】

全呪術師給与支払い明細

支給対象者: 山本麹(No. 2124)

支給期間: 2018年5月1日〜2025年5月31日

支給日: 2025年6月2日

基本給与: 500,000円

勤務手当: 50,000円

危険手当: 100,000円

特別手当(宿儺任務):200,000円

追加支給(任務の早期完了):30,000円

総支給額: 880,000円

控除明細

社会保険料: 50,000円

税金(所得税): 70,000円

呪術師組合費: 5,000円

その他(調整費): 10,000円

差引支給額: 745,000円

支払方法: 銀行振込(山本麹指定口座)

振込予定日: 2018年6月2日

備考:

宿儺任務に関する特別手当は、任務の成績に応じて調整される場合があります。

支給額の調整により、次回の支給額は異なる可能性があります。

組合費は毎月自動引き落としです。

任務中の事故や負傷については、別途保障が提供されます。

上記内容に誤りがある場合は、所属部署までお問い合わせください。

呪術高専の裏側で成り上がった俺 上層部が糞すぎて修羅場に

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