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エクスデス 「ゾディアーク、おはよう♡」
私 「…」
エクスデス 「何で無視するんだ?♡」
私はエクスデスに監禁されている。
あれはもう何年も前の事。
私 「誰かに付けられている…?」
突然とそう思った。
すると突然…
何…だ…視界…が…
私 「う…」
エクスデス 「ふぅ…睡眠薬を与えて正解だったな、これからは一緒だぞ♡」
私 「…此処は…」
エクスデス 「おはよう♡」
私 「エクスデス…!?何でお前が…」
エクスデス 「何でって…私がお前に薬を与えたんだよ。お前とずっと一緒に居るために♡」
何を言っているんだ…私はこんな事望んでない。
普通にエクスデスやカオス達の傍に居たいだけだ。
私 「バハムートにバレたらお前はどうなる…?」
エクスデス 「安心しろ、バハムートには体調が悪いから休ませていると言っておいた」
私 「…そうか…でも…こんな事やめろ、お前は少し休むべきだ」
私 「…!うっ!」
刃物が私の腕に刺さる。
エクスデス 「ふふふ♡何を言っているんだ?全てはお前の為だ」
私 「私の…為…?」
エクスデス 「お前は家族を失った。そしてもう誰にも愛されずに一人になる。でも私が
居ればお前は一人じゃないだろ?」
私 「…」
エクスデス 「まぁ反抗したら身体に刃物を突き刺す。それだけだ♡お前が好きな絶望を
与えてやる」
エクスデスの眼は冷たかった。
私は怖くて何も言えなかった。
それから今に至る。
いくら肉体が神とは言え、痛みはある。
エクスデスは怒ったら多分一番怖い。
それは優しいから。
優しすぎる人は溜め込んでしまう。
きっと私があの時お前に恨みを抱いて傷付けたから、
それでお前の心が壊れたんだろ。
エクスデス 「何で無視するんだ?おい…良い加減にしろよ?」
私 「…!ご、ごめんなさい!」
エクスデス 「…良いんだ。これからは無視するなよ?」
私 「は、はい…」
もうあの時のエクスデスは居ない。
優しく笑ってくれるお前は…
お願いします…元のエクスデスに戻って…
これ以上一人で抱え込まないで…
エクスデス 「何で反抗するんだ?私の言うことが聞けないのかよ!?」
私 「ゲホッ…!」
時にエクスデスはストレスが溜まって私を殴ってくる。
エクスデス 「どいつもコイツも!私の事を馬鹿にしやがって!ああああああ!ムカつく!」
物を投げつけて来る。
怖い…助けて…
自然と涙が溢れてくる。
エクスデス 「何だその眼はよぉ…私が悪いって言うのか!?お前も!」
私 「ち、違います…!ごめんなさい!ごめんなさい!」
エクスデス 「そうだよなぁ♡私の味方はお前だけだ♡」
私の肌に触れてくる。
身体が震えるのを我慢する。
エクスデスは私を抱きしめる。
エクスデス 「ずっと一緒だからな♡」
私 「は、はい」
でも突然…
私 「えっ…?」
一瞬だけエクスデスの眼に光が宿った気がした。
私 「あ、あの…」
エクスデス 「じゃあ私は寝るから、おやすみ♡」
私 「…おやすみなさい…」
エクスデスさん視点
苦しい。辛い。
誰か…傍に居て…
ごめんなさい…ごめんなさい…
嫌わないで…一人にしないで…
そんな毎日だった。
でもゾディアークは違った。
ゾディアーク 「エクスデス、おはよう」
私 「…おはよう」
ゾディアーク 「無理しなくて良いからな、何かあったら私を頼れ」
お前だけは私を気にかけてくれた。
そうだ。私にはお前しか居ない。
お前なら私を愛してくれる。
だったらずっと傍に居よう。
分かってる。自分でも可笑しくなってる事を。
イライラしやすくなって、
怒りを何の罪の無いゾディアークにぶつけてしまう。
あの子の怯える顔を見ると、胸が締め付けられる。
敬語なんて滅多に使わないあの子が私に使うなんてよっぽどだ。
謝りたかった。
許して欲しかった。
助けて欲しかった。
でも…きっと私はもう許されない。
バハムート 「おい!何をしている!?」
突然とバハムートが扉を開けて来た。
バハムート 「あれから何日経ってもゾディアークを見ないのは異常だと思って来たら…
どうなっているんだ!?エクスデス!」
私 「何って、ゾディアークと愛し合っているだけだが?なぁゾディアーク♡」
ゾディアーク 「うん!そうだよ!バハムートどうしたの?」
もうゾディアークは完全に壊れてしまった。
演技でも何でもない。
ごめんね。ごめんなさい…
バハムート 「ゾディアーク…エクスデス!一度お前を眠らせる!」
エクスデス 「何を言って…うっ…」
何だ…睡眠薬…?
ゼロムス 「一度眠ってろ」
エクスデス 「お前…余計な…事を…」
バタッ
カオス 「ゾディアーク!大丈夫か!?」
ゾディアーク 「エクスデスに何したの?」
カオス 「一回寝てもらっただけだ」
ゾディアーク 「何でそんな事するの?エクスデスに意地悪しないで!」
アルテマ 「大丈夫ですよ。疲れて寝ちゃっただけです」
ゾディアーク 「本当?」
アルテマ 「はい」
バハムート 「ゾディアーク、怖かったな…辛かったな…ごめんな…気づいて
あげられなくて…」
ゾディアーク 「…エクスデスに…怒られちゃう…早く…戻らなきゃ…」
バハムート 「もう怒られたりしない、一緒に居よう」
アルテマ 「あの…エクスデスさんは…?」
至高神様 「眠っている、だが心に傷を負っている…治療しなければまた同じ事を
繰り返す」
ゼロムス 「もう私はエクスデスを信用出来ない…」
カオス 「そんな事言うなよ…」
ゼロムス 「じゃあ今のゾディアークを見てみろよ!こんなに変わり果てて!
元はと言えばエクスデスが裁判の時に無罪にしたようなものだろ!?それをゾディアークに
押し付けて!本当に愛してるならそんな事しない!!!!!!」
ゾディアーク 「…エクスデスは…悪くないよ…」
ゼロムス 「え…?」
ゾディアーク 「エクスデス…ごめんねって言ってたよ。きっと一人が辛かったんだよ」
ゼロムス 「…そっか…私…気が動転してた…ごめんね…」
カオス 「俺がエクスデスの事見てくる」
私 「…此処は…」
カオス 「おはよう」
私 「…カオス…」
カオス 「気分はどうだ?」
頭にあの時の事がフラッシュバックする。
私 「あ…あ…ごめんなさい…ごめんなさい!」
カオス 「落ち着け、お前が一番やるべき事はゾディアークに謝る事だ」
私 「うん…」
私 「ゾディアーク…」
ゾディアーク 「…!」
怯えた様な顔をされて、また胸が締め付けられる。
私 「ごめんなさい!あの時ゾディアークの事苦しめて!本当に…
ごめんなさい…!」
ゾディアーク 「エクスデス…怒ってないの?」
私 「えっ…?」
ゾディアーク 「私…エクスデスの事…追い詰めて…一人にさせちゃって…ごめんね…」
私 「何で…ゾディアークが謝るんだ?私は…我儘に…ゾディアークの事を
傷付けてしまった…もう…私はお前の傍に居れない…」
そうだ、これで良いんだ。
ゾディアークを苦しませた私に生きる価値はない。
さっさと死のう。それで良いんだ。
私 「えっ?」
ゾディアーク 「大丈夫だよ。一緒に居よう。私はエクスデスが大好きだよ」
私 「…ありがとう…本当に…ありがとう…私も…大好き…」
バハムート 「良かったな、二人とも」
カオス 「だな」
ゾディアーク、ありがとう。
もう今度は傷つけないから。
ちゃんと守るからね。