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【爛れた関係】
※長い
「んあー…コウ、この関係終わりにしよ」
夜も深まり、寧ろ朝日が顔を出しそうなこの時間帯に告げた。
「…は?なんで、?」
「気持ち良くなかった?
もっと違うプレイがしたいの?
それとも…好きな人が、できたとか?」
「あー、まぁそんな感じやな」
あは、いかにも怒り心頭って顔しとるなぁ。
でもコウには悪いんやけど、他にセフレなんて山程おるんよ。
つまり、別にコウじゃなくてもええわけやな。
それに最近のコウはガチっぽくて嫌なんよなー、変に粘着されてもうざいだけやし。
「てなわけでじゃあな、短い付き合いやったけど割と楽しめたわ!」
そう言ってそそくさと帰る準備を進める。
「…リオラ……うん、いいよ。帰ればいいさ。」
「ん」
ガチャ、と無機質な音が響く。
コウは今まで会った中でトップ3に入るレベルにはセックスが上手かっただけに、中々残念ではある。
後腐れのない人間関係作りってめんどいんやなぁ、としみじみ思う。
まぁ切っちゃったもんはしゃーない、切り替えて明日は新しいオモチャ探しに行こうっと。超都合のいいやつ見つからへんかなぁ〜♪
あたりは真っ暗で、人っこ1人見当たらない。どこにいるかって?
現在地はお洒落でどこか妖艶な雰囲気が漂うゲイBAR。
そんな場所に、俺は来ていた。
あ、好みの男はっけ〜ん!
「ねぇねぇ、君ここの店初めて?」
年齢近そうやからタメでいけるやろ、多分。
モブ「えっ、はい…その…お綺麗ですね…!」
これは初心やな、簡単に釣れそー!もしや童貞の口か…?育て甲斐があってええなぁ。
「ん笑ありがとーな。なぁ、もしよかったらおすすめの酒紹介出来んねんけどどう?」
「…!ほんとですか!僕ほんっとに困ってたんです、ありがとうございます!」
「笑笑どーいたしまして。ほなこれやな!」
比較的度数が低くく、それでいて味・見た目ともに万人受けのカクテル、即ち初心者には打ってつけのものを注文する。
程よく酔ってきた頃合いで話を切り出す。
「なぁなぁー、このあと2人で抜けん?」
「えぇっ!ぎゃっ逆に、いいんですか!?」
「ははっ、かわええなぁ。」
「全然ええよ。」
釣れたねぇ♪ほないっちょ童貞を殺す台詞でも吐いときますかー!
「俺が手取り足取り教えたるよ♡」
美人に耳元でこんなん囁かれたらたまったもんやないやろなぁ。
はは、ほんまかわええなぁ。
耳まで真っ赤になってもうてるわ。
「…よ、よろしくお願いします…///」
ホテルへ入り、諸々済ませ俺が先にシャワーへ行くことになった。
童貞は反応はかわええねんけどガッつくねんなぁ。
せやから念入りに準備済ませなあかんのが玉に瑕やな。
「ん…ぁっ…はぁ、ッ」
一先ずこれでええやろ、シャワーガンガンやし声は聞こえやんはずや。
「出たよ〜」
「!僕も入ってきますね…!//」
これまた赤面やなー、はよ俺好みのディルドにしたいわぁ。
そんなことを考えているうちに、男が顔を出した。
「お待たせ。じゃ、始めよっか。」
男が手に持っているのは…S M用の道具と大量の玩具が入った箱。
そしてそれ俺が座るベットのそばに置き…
「えっ…は!?な、っ、??」
気づいたら押し倒されていて、慣れた手つきで手首を拘束されていた。
「おま…どう、ていじゃ…!」
「誰も言ってないじゃん?そんなこと。笑いやー、ビッチ受けするんだよねぇ、
この外見にしてるとさぁ?俺はお前みたいに自信たっぷりなヤツがどタイプなんだよねぇ」
「きっしょ、!嫌や、お前なんかに抱かれたない!!!」
ありったけの力でそいつの体を押そうとしたが、手首が拘束されているのを思い出した。ほんの少しだけ(0.1ミクロンくらい)罪悪感が湧いたが、俺は全男共通の急所を思い切り蹴り上げた。
「い”っ!!」
次の瞬間、一瞬でベットから脱し全力ダッシュを決める。
よし、ドアまであと少しや…!
ガシッ
「逃すかよ」
「ひッ…や、やだ、くんな!!!」
「たすけっ」
もう後ろはドアしかない。
そのドアを回す手にも怖さからか力が入らへん。
回すのもやめ、もうダメやと思った。
そんなとき聞き慣れた、それでいてもう2度と聞く予定のなかった声が響いた。
「はぁ、やっぱダメじゃん。
そいつゲイ界で有名なやべぇやつ。
そんなのも知らなかった?」
なぜか男は倒れていた。
その代わりに、目の前には昨日縁を切ったはずのコウがいた。
「……えっ…コウ、なんで、?」
「リオラ、お仕置きだよね?」
お仕置き…やばい、こいつのはネチっこいんや。 そんでもって…死ぬほど気持ちいい。
「!?な、お前とはもう縁切ったやんか?…」
「やだなぁ、俺の愛舐めんなよ?ほら、リオラおいで。」
そう言ってコウは手を広げる。
「、嫌や、助けてくれたんはそりゃ助かったけど…」
「…リオラ」
語気が強くなってる。 本格的にまずいな、怒らすとやばいねんコイツは。
「…ごめん、」
そう言い残し、その場を去ろうとする。
しかし手首がぎゅっと握られ、いやぎゅなんて可愛いもんやない。
これは地の果てまで追いかける、そんぐらいドロドロしてるもんや…
「…今更逃げられるわけないでしょ。帰るよ」
「…」
どこに、なんて聞けなかった。俺はただこれからに待ち受けるであろう果てしない快楽、そしてコウからはもう逃げられない現実を想像した。
後者に恐怖を覚えると同時に、自らも気づかない期待と興奮に甘く身震いするしかなかった。
この状況をどう打破するか、ここでそれを考えられてたら結末は変わったんやろうか。
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