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しめさば
「…ん?」
眩しい…ってあれ?朝日が昇ってる?寝落ちしたかな?
「…ごめんなさい、ごめんなさい…」と寝言てアマエルさんが呟いている。
相当辛かっただろうに…それとは私は真逆だったんだよな…
私は約18年前一組目の産みの親の元で産まれた。
今よりかは優しかったけど、愛情という物は何一つ感じ無い15年だった。
そんな私が焼け死ぬ半年前に初恋の人を無くした
死因は外傷による出血死。
屋上から飛び降りたそうだ。
とても悔しくてやるせなかった。
そうというものも自殺と思われる今回の事件の元をたどるといじめが原因。
前世の私はそんな度胸も無くて、いじめたクソ野郎共を口を開かせなくしてやろうかと思ったけど出来なかった。
その半年後、私は何もかも諦めて家で火事に遭ったけど最後は双子の弟を救えた、多分。
その後転生して…どんな人生よ…
「…あれ…?あ、おはよう。マーシャ」
「おはよう」
「元気ある?」
「え?」
「少し顔が怖くなってたから…」と気まずい表情をみせた気がした。
「少し…考え事してた」
「何を?」
「昔の私の失態だよ」と笑顔を作った。
「しったい?」と首を傾げている。
「ふふ。知らなくていい事」と誤魔化したけど良かったのかなと言ってから後悔した。
「そうなの?」
「そうだよ。とりあえずご飯を食べよ」
「うん」
アマエルさんと出会って1週間が経った。
「こう?」
「そうそう!それからこんな感じに…」
そうやって特訓に熱が入っていた。
「マ、マーシャ…」と急にアマエルさんが怯え出した。
「どうしたの…?」と私はそそくさとアマエルさんの元に寄って確認をした。
「あれ…」アマエルさんが指指した方向にものすごくデカい魔物であるゴブリンが居た。
「まさにデカブツって感じだね」能天気そうに言った。
「怖いよ…」とアマエルさんは足を笑わせている。
「あ、ごめんね…今直ぐに首チョンパにしてやるから安心して」
私はそう言って大地魔法で剣を作り、剣の周りに電気を漂させた。
20分くらい経っただろうか。
既に私の息は上がりきっている。それに対してゴブリンは平然と私に両手にそれぞれ持った木の大きなこん棒を頭めがけて当ててくる。
「うわっ!なんなの!このデカブツが!」
口調を荒げている私か初めて見るであろうゴブリンに怯えているのか分からないがたまにひゃっ!とアマエルさんが声を上げている。
魔法を出す余裕が無い程の素早さで、私に当たるギリギリでドンと音をたてている。
「アマエル様が大変だ!今直ぐに助けに行け!」という男性の声が森の真ん中に響いた。
えっ?と私は動きを止めかけたけど直ぐに切り替えた。
「ちょっと!2歳児にそれ?ふざけるな!」とゴブリンに愚痴っていると。
「すみません、直ぐに加勢いたします」と勘違いした聖騎士さんが直ぐに助けてくれた。
それから私は聖騎士さんの連携を目の当たりにした。
とても洗練された動きでお互いを信じ合って剣を振るっている。
10分もしないうちにゴブリンは倒れた。
「ありがとうございます」と私は聖騎士さんに頭を下げた。
「あぁ、さっきの無礼は…」
「あの時は、ゴブリンに愚痴ってただけですよ」と気まずい雰囲気を壊すように微笑んだ。
「そ、そうでしたか…」
「あはは…」
数刻後。
何で私がここに…?城の大広場みたいな部屋に…
「マーシャ・ドラローシュ。その勇気に栄誉を称える」
何か色々言われたけど何で急にこんな事に…?
「マーシャ、色々ありがとう」
「うぅん、こっちこそ。何か大事になったけど…」
「命の恩人なんだ。このくらいもてなさないと駄目だって言われたし…」
「ふふ、でも…」と私は眉間にシワを寄せて「あそこにあの大きさのゴブリンがいる事はほとんど無いはず…」と耳打ちをした。
「と言いますと…?」
「まぁ、何かがおかしいって事…」
「う〜ん?」
「とりあえず、アマエルさんは危ないからもう森では特訓が出来ないかも…」
「そっか…」とがっくりしている。
「ごめんなさい。家出を邪魔して…」
「いいの…僕はずっとこの立場なのは変わらないんだし…」
「一応聞くけど、訳アリじゃないよね?」
「訳アリ…?」首を傾げて一生懸命考えている
「ふふ、気にしなくていい事」
「よくわからないけど…まぁいいや」
「私は、もうそろそろここを出ようと思うけど…何かやり残しはある?」
「やり残し?」と首を傾げている。
「ええっと…私と最後にやりたい事はある?」
「え?最後?」
「…まぁ、私は探している人が居るから…この国を出て旅を続けるって事」
「…やだ…やだよ…もっと一緒が良い…」泣きじゃくりながら私に抱きついた
「私の身勝手だけどごめんね。だけど私にも事情があるの…」私はそう言いながら背中をゆすった
「やだ…やだ…もっと一緒がいい…」
「絶対にまた来るから、約束だよ」
「うん。約束」と言ってアマエルさんは自分の涙を拭った