過去編〈Ⅰ〉1
急で申し訳ないですが、今思えば僕は望まれた子供ではありません
ですか僕の母は、とっても愛してくれました
寂しい日なんて1日もありませんでした
そんな僕、蓮の昔のお話について書きたいと思います
日記とでも思って見てみてください
⇩⇩⇩
蓮3歳
蓮の母『玲華』は昔から家族を養う為に体を売る仕事をしていました
玲華の父は金遣いが荒く、借金を増やしていく一方でした
裏の社会の人のような人が借金をとりに来ては怒鳴り散らかし帰っていく、そんな日々でした
玲華は幼いながらに母が苦労していたのを知っていたので高校は行かず、すぐ仕事につきました
稼ぎが多い、風俗です
もちろん玲華の母は止めましたが、もう一人、歳の離れた妹も育てて行かなけばならないのに
稼ぎが圧倒的に足りないだろうと母に問うと、図星だったのか
「ごめんね、無理だけはしないで」と、母に伝えられました
それからその風俗店で出会ったのが蓮の父、隆雅でした
無駄に顔も整っていましたので、
そこの店では、指名されたいと言う女性が多かったそうです
でも、良かったのは顔だけ
その間に生まれたのがこの物語の主人公、蓮とその弟燐でした
世間で言うデキ婚という形で結婚したのです
隆雅は顔の整った玲華を気に入り結婚を許しました
玲華はというと、その風俗店では妊娠中は働く事は出来ず
隆雅に自分の家族のお金を毎月もらうという条件の元結婚を決めました
仕事に復帰できなかったのは、隆雅の独占欲で禁じられてしまったからです
ここまでが蓮の生まれる発端です
ここから玲華、蓮の地獄の日々が続くです
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